今野敏著「任侠シネマ」(中央公論社 2020年3月刊)が、この4月に文庫化されたので購入しました。
表紙
(あらすじ)
(感 想)
今野敏著「任侠」シリーズの第5作目「任侠シネマ」(中公文庫)を読みました。廃業予定の北千住にある映画館「千住シネマ」を存続させるために、阿岐本組が奮闘する話で、ストーリーに無理がなく、喜劇的な要素もあって、しっくりとくるよい小説です。
営業の立て直しというよりも、廃業へ追い込み、そのビルを売却して儲けようとしている勢力を除外していくストーリーは、説得力があります。また、暴力団排除条例を盾に、組をつぶそうとしている署の係長も登場しますが、これも実際にありそうで、社会をよく描いているという感想ももちました。
「任侠シネマ」でも組長以下のキャラクターが面白く、人情喜劇の面もあって、それは第1作から一貫した魅力です。阿岐本組長はもともと映画ファンで、日村代貸、女子高生「香苗ちゃん」が映画の魅力にはまっていくところは感動もので、著者の映画愛が伝わってきます。
(裏帯にあるPR)
(著者略歴)
【中央公論社 任侠シリーズを含む今野敏の著作】
今野敏さんの、最初の小説は、ジャズに関連したもので、今野さんは、レコードプロデューサーも行っていました。現在でも、音楽に関係をもっています。
小説の作風は多彩です。書店でもかなり彼の文庫本は並んでいて、人気があるのだろうと思います。
「任侠シリーズ」は、従来の今野さんからはイメージできないような、ユーモアが入っていて、結構面白く、中でも、今回の「任侠シネマ」は、いままでで、一番よいと思っています。
コメントありがとうございます。
喫茶店に入り、モーストリー・クラシックのバック・ナンバーを見ていたら、
中央公論社の今野氏の任侠シリーズが
広告にありました。
あまりの偶然でびっくりしましたが、
私は存じ上げない作家さんですが、
面白そうですね。
その第6集として「任侠楽団」という
作品が去年最新作で出版されたようです。
とあるオーケストラの話です。
フィクションですが、取材力も
ありそうですから、エンタメとして
面白そうです。
図書館でハード・カバー予約したら
10人待ち(長くて3か月待ち)だ
そうです。「蜂蜜と遠雷」が25人待ち
でしたからまだいいかな。
人気作家さんなんですね。
今年は暑さがひどいですね。信州と一言でいっても、いまいくらか涼しいのは、2000m以上の山岳だけだと思います。安曇野市の近くだと、美ヶ原高原や乗鞍高原あたりは多少よいかもしれません。
長野県は、アウトドアの好きな方にはよい場所だと思います。しかしながら、ジャズやクラシックを聴きたいとなると、どうにもなりません。僕は都会に別荘がほしいです(笑)。
東北地方は、広く行きたい街も多いです。しばらく行ってない仙台や山形に遊びに行きたいです。
コメントありがとうございます。
「暑いデスね~」ご近所さんと顔をあわせるとこればかり!
そちらはいかがですか?・・・愚問ですね。日本全国危険な暑さですね。
老眼になり,小さな文字が見えづらくなってから,本は電子図書ばかり。
今では小説よりマンガを読む方が多くなりました。
東北に住む私からすると,信州は四季を通じて見どころ,
遊び処がイッパイという印象が強いです。
ないものねだりになるのかもしれませんね。