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急にTEAC S-300HRとONKYO A-5VLを入手してきた話
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前回の記事から随分時間が立ったと思う
この間で戸建ての家も購入し、仕事も変わって
仕事と生活に時間をかけた分、ヘッドホンをゆっくりと聞ける時間が減り
実際、レビュー記事を執筆する時間も無くなった
変わらないのは
「音楽を聞くのが好き」であった
人生の楽しい時、辛い時、その時と伴う好きな音楽があって
振り返って聞くと
「あと時の俺は頑張ったな」と感心する
何故本題と関係もない前置きを長々と書くというと
偶然で安く買えたスピーカー(TEAC S-300HR)を聞くと
自分がオーディオが好きという初心を思い出して
音を聞いた感じだ感想を書きたくなった
さて、本題に入ってみる
何故TEAC S-300HRを購入した経緯ですが
それは、単純に値段が安すぎたため
自分のメインのスピーカーはもう生産終了のONKYO D-212EXですが
当時、色々聞き比べる時に、価格帯が少し高いS-300HRも比較対象に入れました
その時聞いたAI-501DAに繋いだS-300HRは極めて高解像度、繊細、やや高域寄りの無色透明な音
色付けはまったくないわけではないが、ONKYOシステムと比べるとよりモニターライクであった
その時色々悩んだ結果、選んだのはONKYO D-212EX + SL-D501 + A-7VL というシステム構成でした
音とバランスと勢い(SL-D501のお陰)は文句なしで、艶やかな女性ボーカルを演出してれる
しかし、方向性が違うとは言え、S-300HRは「良いスピーカー」であることは強い印象をした
実際、友達(縁をきったけど)にも強くS-300HR + AI-301DAという組み合わせを勧めた
さきほど値段の話になるが
ビックカメラ池袋アウトレットでは11900円(税抜き)という信じられない値段になっていた
店では2セットが残っているが、片方は25900円(税抜き)というより常識的な?値段で
見た目の傷もそんなに変わらないのに何故か片方は安くなっていた
中古と見なしてヤフオクとメルカリの値段を見てみると、確かに3万円行くか行かないかの値段でしたので
メーカー保証込みも考えると25900円でもかなり安い
11900円はもしかしたらS-300NEOの値段と間違えたかな?
では店員が気づかない内に買おう(実際、再三確認した)
買ってはよかったものの、家では余ったアンプはなかった
単品アンプはD-212EXとセットのA-7VLと年代物の台湾製真空管アンプのみ
ミニコンポをアンプの代わりに使っているのはSONYのNAS-M70HDとONKYOのFR-N7X
そして真空管アンプ以外はスピーカーと繋いでいる状態(リビングルームのスピーカーと書斎のスピーカー)
仕方なくS-300HRを家に持ち替えた時点では真空管アンプしか繋げられなかった
解像度ダウン覚悟で聞いてみると
確かに艶やかで綺麗な音です
ボーカルも音のバランスも目立った欠点がなく、綺麗で聞きやすい音でした
しかしやはり昔聞いたS-300HRと違って、真空管アンプでセパレートと解像度が不足だなと考えていた
勢いでスピーカー買ったが、その実力を発揮するためにはやはり相応のアンプ・DACが必要だなと感心した
DACなら手元には悪くないものは揃っているが(TEAC UD-301/KORG DS-DAC-100/かつてのMD名えd機たち...等)
アンプだけに予算を使おうかと思った
最初に思いついたはTEAC AI-301DAだった
実際、友達二人もこのアンプを購入していた(一人は縁を切ったけど)
聞いた感想では
1、アンプの質がいい、高解像度
2、色付けはありまなく、高域寄り、低域のパンチは弱め
3、DACの質はUD-301に及ばない(友達はUD-301も所持)
4、Bluetoothの音はまあまあ(apt-x利用)
確かにAI-301DA ICE-Powerの定格出力は50Wで
基板の写真を見ているとデュアルモノラルではないものの左右のセパレートは配慮している感じ
ただ電源はアナログ・デジタル共用ですが
このサイズ、重量及び価格帯では妥当な構成と見る
自分どちらかというと「色付け」が好きな派で
わざわざ無色透明のシステムを組む気はあまりなかった
ヘッドホンシステムではいくつかこういう感じのヘッドホンを持っているが
暫くして手放した経験が何度もあった
さらに自分はUD-301を持っていることで、AI-301DAのDAC機能は不要だった
有限な予算はアンプに全振りしようと、AI-301DAをリストから外した
そして僕が思った
今のメインシステムのアンプは上位機種であるA-7VLで
既に何年も愛用していたこと
A-7VLの中古実勢価格は4万+αになっていてスピーカーの4倍になる
しかも同じアンプを二台も買うのはあまりにも馬鹿馬鹿しい
A-7VLと下位(と言うべき)のA-5VLはAI-301DAと同じくDAC付きアンプなんですが
違うのはONKYOのDACは他のメーカーと違ってLPFフィルターを使わずに自前のVLSC回路を使う
このVLSC回路付きのDACの評価が良く
実際、僕もFOSTEX HP-A8とUD-301をA-7VLに繋いでみたが内蔵DAC(VLSC)の音が良かった
良かったというよりもONKYOのデジタルアンプVL Digitalと相性が良かったかもしれない
それだったら、一応A-5VL/A-7VLの内蔵アンプは意味ある(DAC-1000を買うなら話はまた違うだが)
で、流石に4万台は使いたくないということで今回A-5VLを購入するきっかけにもなった
もう生産終了で新品で買えず、中古のA-5VLの実勢価格は25000円くらい
実際、近所のHardOffとワンダーレックスでは24800円で売っていた
結局、メルカリでポイントを利用して送料込みの17000円で買えた
これでTEAC S-300HR + ONKYO A-5VLのセットは出来上がった
聞いてみたら結果は大正解だった
正解と言っても自分はこれまで20万円クラスのシステムしか聞いたことがないので
少なくとも自分の好みの基準では思う通りの音でした
TEAC S-300HR + ONKYO A-5VLで聞いて思ったのは
1、A-5VLにパワーの余裕がある(明らかにAI-301DAのグレードと違う)
2、解像度はAI-301DAと同等だが色付けと高域の鮮やかさと上品さはA-5VLの勝ち
3、デジタルトーンがある(使うかどうかは別だが、低域はある程度有効)
4、ボリューム(=ゲイン)はデジタルで音量が小さくてもSN感と解像感が素晴らしい
5、音の傾向と質はA-7VLとそれと言った違いはなかった
最後にA-7VLとの比較はA/Bテストしてないからなんとも言えない部分があったが
少なくともS-300HR + A-5VLとD-212EX + A-7VLは上下付けられないくらい互角している
よくもA-5VLの低域がA-7VLより締まりが足りないと他のレビューに書かれていたが
D-212EXとS-300HRくらいのブックシェルフスピーカーだと
どの道、立体的な音場を構築できる低域が持ってなかったと思う
自分もそのため、メインシステムにサブウーファーのSL-D501を追加した
S-300HR + A-5VLの場合、Direct Modeでは低域はやや少なめだが、一応トーンコントロールでベースを増やせる
A-5VLのトーンコントロールはエンコーダー式で、安いアンプのような安易的なLPF, HPFではなく
ΣΔ(誤字ではない)でパルスに変換した時に、デジタル的に帯域を増幅してくれるだろうと...思う
一応性能的にダンピングファクターが50、52v 10000μFコンデンサーを左右各二個配置したので
小さくて軽いデジタルアンプよりは、物量とグレードの差は出ると思う
電源もトランス三つのは好感だった
アンプ増幅部LRに各大容量トランス一つ、とデジタル一つという贅沢な作り
そのお陰なのか、外観はスリムだけど実際持ってみるととても重く10.2KGもあった
10.2KGということはA-5VLとA-7VLは重さ的にあまりかわらなく
内部構成はどう違うだろうと勢いにまかせて内部を見てみた
一見、主要のアナログパーツもシステム構成の違いはあまりなく
フォノ入力部だけA-7VLが少しパーツが増える印象でしかない
公式の説明は「回路を見直した」というものの
トーン回路の取り消しとスピーカ出力端子を1セットにすることで
アナログもデジタルのルートも単純化され、SNが良くなると推測する
A-7VLの内部写真はこちらのページに見れます
https://www.hifido.co.jp/sold/?KW=onkyo&G=&LNG=J&O=80&L=10&C=14-80557-10024-00
良いことばかり言っているが、実際にA-5VL/A-7VLにも欠点があった
それは192KHz/24BitをサポートするPCM1796を使っているも関わらず、
DACのデジタル入力は96KHz/24Bitまでしかサポートされない
多分デジタル入力用コントローラーIC(SPDIF/I2S変換)が古いせいと思う
そしてA-9050のような192KHzを開放する裏技もなく
現状、A-5VL/A-7VLの内蔵DACを使いたければ96KHzで我慢するしかない
手持ちの音源は大体96KHzで困ることはないが
44.1KHzからアップサンプリングしたいなら96KHzはやや足りないと思う
ここは大人しくDIDRCがあるONKYO DAC-1000を買うか、内蔵のコントローラーICを改造するか
どっちも面倒くさいのでしばらくこのまま使います
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S-300HR + A-5VLの音質評価
総合評価 90
すっきりして透明感のある音、豊かな中域とボーカル、ほぼオールマイティーな表現
低域 70
コントロールできて質が良いが沈みとパンチはあまりない、量も少なめで音場感を構築できない
中域 85
中域は程よく強調されず不足もない、アンプ、DACと合わせによって違う個性が出る。
高域 95
高域は透明で繊細、透き通るような音、ちょっとした艶やかさがある
音響性 92
解像度、セパレート共に素晴らしい
ボーカルパフォーマンス 90
アンプ、DACとーとの組み合わせによって違う、A-5VLの場合は程よく艶があって聞き入る
樂器のパフォーマンス 80
大規模な演奏では力不足、音場の立体感はやや足りない
ピアノ、ジャズなどは素晴らしい
音場性能 70
低域不足のせいで音場はやや平面的、サブウーファーの追加が好ましい
色付けの具合 75
色付けが軽く癖があるようなことはならない。
コスパ 80
コスパは良好である、D-212EXと性能が同等
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ONKYO A-5VL
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入力セレクター、最後の二段はデジタル入力で入力信号が確認されたらLEDが光る
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右側はヴォリューム、デジタルエンコード式で抵抗式ではない。
音量が小さくても左右のバランスは崩さない
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システム構成 TEAC S-300HR + ONKYO A-5VL
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TEAC S-300HRのツイーター
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TEAC S-300HR
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DLNAプレイヤー(TOSLINK出力)で音楽を聴くので、タブレット側をアンプに繋ぐ必要はない
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A-5VLのバックパネル
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光デジタルと同軸の入力がある、入力は96KHz/24Bitまで
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アナログ入力は豊富、テープだけが入力、出力がある
サブウーファーを繋ぐのはこれを利用するかも
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勢いでカバーを開けてみた、それなりにホコリが積んでいるので前の持ち主は長く使い続けただろう
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最初に目に入ったのはこちらの巨大コンデンサー群、52V src="http://sheryl.tw/ONKYO_A5VL/DSC07377.jpg" border="0">
左側はアナログ入力端子のADC回路?右側はディスクリートのヘッドホンアンプ回路と思われる
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DAC基板、PCM1796が左右一つずつ使っている、こちらの回路もDACチップ以外は相当ディスクリートに見えるのでVLSC回路かな?
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上から見える、左右に大きなトランス二つと左上に小さめのトランス一つ(回路用)
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若干使いこなしていたか、白いプラ部品は若干溶けているように見える
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スピーカー出力端子、銅のプレートを使っているのは瞬間的な電流容量を確保するためかな?
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デカいコンデンサーの裏、こちらはVL src="https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/25/b22ee8acf4749fc1c2cdcd5be0a2feb5.jpg" alt="DSC07383.jpg" border="0">
メイントランス
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右側はヴォリュームのエンコーダー、データはケーブルでメイン基板に送信する
左側はヘッドホンジャックだけ
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溶けるように見える部品、大丈夫かな...
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しめる前に
Teac s-300hr同軸2ウェイ本棚スピーカー(チェリー)
ONKYO プリメインアンプ 90W+90W(4Ω) A-5VL(S) シルバー
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