舞浜RC(MRC)&湾岸TC(WGTC)浦安市・江戸川区陸上クラブ

東京ベイエリア(浦安市,江戸川区)を拠点に活動している小中学生の陸上クラブ
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夏休みの自由研究

2014年08月31日 22時33分11秒 | コーチング

いよいよ今日で夏休み終了。
江戸川区の小中学校は25日から始まってるみたいですが宿題は終わってますか?
自分はこの夏に短距離走の研究をしてみました。
大学時代は生物系の研究室にいたのでその頃を思い出しながらひたすらデータ分析。
夏休みの自由研究の参考に(もう手遅れか)。

『小学生の短距離走におけるピッチ×ストライドが結果に及ぼす影響』
[目的]
短距離走において重要な要素ピッチ×ストライドがタイムに及ぼす影響を考察する。
具体的に数値化することで小中学生に課題をより明確に理解させる事ができる。
[方法]
撮影したビデオから100mの歩数を測定
ストライド(m)=100m÷歩数
ピッチ(歩/秒)=歩数÷100mタイム(秒)
[結果]
100mタイム/歩数/ストライド(m)/ピッチ(歩/秒)
Aさん(6)14秒前半/57歩/1.75/4.0
Bくん(6)14秒後半/65歩/1.54/4.4
Cさん(6)15秒前半/58歩/1.72/3.8
Dさん(6)15秒前半/60歩/1.67/3.9
Eくん(6)15秒中盤/63歩/1.59/4.1
Fくん(4)15秒中盤/66歩/1.52/4.3
Gくん(5)15秒後半/64歩/1.56/4.0
Hさん(6)16秒中盤/67歩/1.49/4.1
Iさん(5)16秒後半/67歩/1.49/4.0
日本チャンピオン
5女13秒41/61歩/1.64/4.5
6女12秒91/54歩/1.85/4.2
5男12秒70/58歩/1.72/4.6
6男12秒04/59歩/1.69/4.9
桐生10秒01/47歩/2.13/4.7
ボルト9秒59/42歩/2.38/4.4
参考
第64回千代田区陸上競技選手権大会
第30回全国小学生陸上競技交流大会
[考察]
計算上ストライド10cm伸びると1.2~0.7秒、ピッチ0.5上がると1.6~1.3秒記録が向上する。
加速・減速を考慮していないので最大スピード時はピッチ・ストライドともこれ以上。
AさんCさんは身長も高いのですが同じ学年の子と比べて100mで10歩も歩数が少ない。
1歩にかかる時間は0.2~0.3秒。
基本的にはストライドの長さがタイムに直結している印象。
しかしBくんの様にピッチの高さでスピードを獲得してる選手もいる。
全国トップもストライドよりピッチの高さが際立っている。
練習を見ているとストライドの長い子は200mも強い印象がある。
自分の走りの特長を知る事が種目選択時に有利に働くのでは。

[追加]
このデータを参考に練習を考案
対象3~5年生
1.4~1.6m間隔でマーカーを11個置き加速10mした後10歩を2.5秒以内(ピッチ4.0以上)を目標に走る。
ストライドが固定された状態でピッチを高める意識を持たせる。
[結果]
100mベストタイム→10歩2.5秒以内(ピッチ4.0以上)可能ストライド
Aくん(4)15秒中盤→1.6m
Bさん(4)16秒前半→1.5m
Cさん(5)16秒中盤→1.5m
Dくん(3)16秒後半→1.6m
Eさん(3)18秒前半→1.4m
Fくん(3)18秒前半→1.4m(>2.5)
[考察]
失敗時も2.6~2.7秒になり挑戦心を煽られるため集中した練習が可能。
低~中学年はピッチの高さが結果に与える影響が大きいように思える。
ピッチを高める要素
・ラダートレーニング
・ミニハードル走
その上で高学年~中学生はそのピッチの高さを維持したままストライドを高めていく必要がある。
ストライドを高める要素
・マーク走
・ドリル(股関節柔軟性)
・筋力トレーニング(脚筋力)
[課題]
この練習がそのまま最大スピードの獲得につながっていくかは継続的に経過を計測する必要がある。
個人のデータを測定・管理するには時間と手間がかかる。
100m走を走るうえでは加速局面、減速局面を考慮した練習も必要。


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