リオ五輪、早くも前半戦が終了し、後半戦に入ってきました。
今日までの日本勢のメダル獲得総数は26個で、メダル争いの5位に入って来ています。内訳は、金7銀4銅15。このうち金の7個というのは、既に前回ロンドン大会の個数と早くも並んでいます。因みにロンドン大会は、1964年東京大会以降でのメダル総数は日本史上トップでした(38個)。
男女別で見ると男子18個、女子8個。後半戦は金2個を期待できる女子レスリングもありますし、男子のレスリングも可能性はあるでしょう。あと、既に団体戦が始まっている卓球(男女)にも期待が集まります。
競技ごとに見ていくと、ロンドン大会で金ゼロに終わった日本男子柔道は、今大会金2つを獲得。さらに全階級でメダルを獲得しました。これは実は7階級制になったソウル大会以降は史上初のことだそうです。女子は前回は松本薫の金1個から、今大会も変わらず1個。その松本は銅メダルに終わりましたが、2大会連続のメダルは立派。
競泳は前回からメダル数を減らしました。特に松田選手の「(北島)康介さんを手ぶらで帰らせるわけにはいかないぞ」の名言が出た400mメドレーリレーでメダルを逃したのは残念でしたね。ただ、その松田選手が今回は最後の五輪として送られる立場になり、自らの出場を一本に絞った、4 x 200mリレー(自由形)で銅メダル獲得は立派でした。自由形では中々日本人は上位に進出出来ていなかったので、見事の一言。この種目での日本のメダルは、1964年東京大会以来52年ぶりだそうです。
前半戦のハイライトはやはり体操でしょうか。特に男子は、日本チームがアテネ以来3大会ぶりの団体総合金に加え、内村航平選手、個人総合圧巻の2連覇!ご存知の方も多いと思いますが、この時の個人総合は、最後の1種目を残し、内村選手はベルニャエフ選手(ウクライナ)に0.9点(以上)の点差をつけられて2位。それを最後の鉄棒でひっくり返し、逆に0.099点差をつけて逃げ切りました。この時、会場ではベルニャエフ選手の得点が不当に低く抑えられたのではないか?ということで観客からブーイングが起こり、試合終了後のメダリスト会見では内村選手に対して、「自分が審判から優遇されていると感じることはないか?」との皮肉な質問も出ましたが、内村選手は「審判はいつも公平だと思っている」とキッパリ。更に立派だったのは、この時僅差で敗れた当のベルニャエフ選手。「ウチムラは金に値する立派な演技をやってのけた。そんな質問は無駄な質問だ」と突っぱねたのです。自分が追いかける立場ではなく、リードしていての最後逆転されて銀メダルという、非常に悔しい思いをしている直後の会見で、自分のことではなく、負けた相手である内村選手を庇う回答をしたのは実に立派。これぞ「真のスポーツマンシップ」だと思います。感動しました。因みにこの会見でのこの質問に対しては、3位のウィットロック選手(英)もベルニャエフ選手と同じような回答をしていました。
また、日本女子チームも団体で4位。これは48年ぶりの快挙だとのこと。メダルまであと一歩ですから、次回大会にこれも期待です。
あと、男子種目別、白井選手(ゆか、跳馬)、内村選手にも頑張ってもらいたい!
さてさて、オリンピックと言えば、思いもよらなかった選手がメダルを獲得したりするものですが、最近そういうサプライズが無かったな~、と思っていたら、カヌー競技でその選手が現れました。カナディアン・シングルスラロームで日本史上初のメダリストとなった羽根田卓也選手。見事銅メダルを獲得しました。因みに、カヌー競技でのオリンピックメダリストは、日本はおろかアジア史上初らしいです。
そして、我らが錦織圭選手。今大会、テニスの男子トッププロ10傑のうち、5人が出場を辞退。世界No.1、2のジョコビッチ(セルビア)、マレー(英)、そして5位のナダル(スペイン)らは出場してるとは言え、錦織選手にも大いにメダルの可能性がありました。準々決勝までは順調に勝ち上がり、決勝進出をかけた準決勝では、先日のウィンブルドン覇者、マレー選手に敗れはしたものの、3位決定戦で格上、1勝7敗と分が悪いナダル選手をフルセットで破り、見事、96年ぶりの銅メダルを獲得しました。
因みにテニスでは、今大会日本から、錦織選手の他に、男子シングルスにはダニエル太郎選手、西岡良仁選手、女子シングルスには土居美咲選手、日比野菜緒選手、女子ダブルスには土居美咲選手と穂積絵莉選手のペアが出場し、全員が1回戦を突破したのは、立派だったと思います。今大会から五輪の試合は、ATP/WTAともポイント加算がなくなりましたが、とは言え、各国威信を背負ったトッププロが出場してきているのですから、特に若手のダニエル、西岡、日比野、穂積各選手は自信になったのではないかと思います。
メダルは獲得出来なかったけど、個人的に大きなトピックスだったのは、7人制ラグビー(男子)の4位。昨年の15人制W杯で躍進した実力が、フロックではなかったことを証明しました。なんと言っても圧巻だったのは、初戦のNZ戦の大逆転勝利。その後、英国には敗れたものの、フランスも倒し、準決勝進出。そこで今大会優勝(五輪での同国金メダル獲得は史上初)したフィジーには敗れ、3位決定戦でも、W杯で土をつけた南アにやられましたが、世界の強豪国と堂々と渡り合っていたのは立派。これで19年開催のW杯、翌年の東京五輪に向けて弾みがついたことでしょう。
陸上はまだ始まったばかり。女子マラソンでようやく五輪出場が叶った福士加代子選手が14位と惨敗に終わったのは残念でしたが、男子100mでケンブリッジ飛鳥選手、山縣亮太選手が予選を突破し、準決勝進出。決勝トーナメントに進出出来るかに期待!
と思っていたら、今、速報で、両選手とも決勝進出はならなかったようで残念。さらに日本人初の9秒台も出なかったようで、次回東京大会に期待です!
後半戦もまだまだ日本人がメダルを狙える種目が盛りだくさん。特に、前回大会で復活の銅メダルを獲得した女子バレーには頑張ってもらいたい(予選リーグでは1勝3敗で苦戦しているけど、最終アルゼンチン戦に勝てればまだ準決勝トーナメントに進める)。
最終的にどうなっているのか、楽しみです。
今日までの日本勢のメダル獲得総数は26個で、メダル争いの5位に入って来ています。内訳は、金7銀4銅15。このうち金の7個というのは、既に前回ロンドン大会の個数と早くも並んでいます。因みにロンドン大会は、1964年東京大会以降でのメダル総数は日本史上トップでした(38個)。
男女別で見ると男子18個、女子8個。後半戦は金2個を期待できる女子レスリングもありますし、男子のレスリングも可能性はあるでしょう。あと、既に団体戦が始まっている卓球(男女)にも期待が集まります。
競技ごとに見ていくと、ロンドン大会で金ゼロに終わった日本男子柔道は、今大会金2つを獲得。さらに全階級でメダルを獲得しました。これは実は7階級制になったソウル大会以降は史上初のことだそうです。女子は前回は松本薫の金1個から、今大会も変わらず1個。その松本は銅メダルに終わりましたが、2大会連続のメダルは立派。
競泳は前回からメダル数を減らしました。特に松田選手の「(北島)康介さんを手ぶらで帰らせるわけにはいかないぞ」の名言が出た400mメドレーリレーでメダルを逃したのは残念でしたね。ただ、その松田選手が今回は最後の五輪として送られる立場になり、自らの出場を一本に絞った、4 x 200mリレー(自由形)で銅メダル獲得は立派でした。自由形では中々日本人は上位に進出出来ていなかったので、見事の一言。この種目での日本のメダルは、1964年東京大会以来52年ぶりだそうです。
前半戦のハイライトはやはり体操でしょうか。特に男子は、日本チームがアテネ以来3大会ぶりの団体総合金に加え、内村航平選手、個人総合圧巻の2連覇!ご存知の方も多いと思いますが、この時の個人総合は、最後の1種目を残し、内村選手はベルニャエフ選手(ウクライナ)に0.9点(以上)の点差をつけられて2位。それを最後の鉄棒でひっくり返し、逆に0.099点差をつけて逃げ切りました。この時、会場ではベルニャエフ選手の得点が不当に低く抑えられたのではないか?ということで観客からブーイングが起こり、試合終了後のメダリスト会見では内村選手に対して、「自分が審判から優遇されていると感じることはないか?」との皮肉な質問も出ましたが、内村選手は「審判はいつも公平だと思っている」とキッパリ。更に立派だったのは、この時僅差で敗れた当のベルニャエフ選手。「ウチムラは金に値する立派な演技をやってのけた。そんな質問は無駄な質問だ」と突っぱねたのです。自分が追いかける立場ではなく、リードしていての最後逆転されて銀メダルという、非常に悔しい思いをしている直後の会見で、自分のことではなく、負けた相手である内村選手を庇う回答をしたのは実に立派。これぞ「真のスポーツマンシップ」だと思います。感動しました。因みにこの会見でのこの質問に対しては、3位のウィットロック選手(英)もベルニャエフ選手と同じような回答をしていました。
また、日本女子チームも団体で4位。これは48年ぶりの快挙だとのこと。メダルまであと一歩ですから、次回大会にこれも期待です。
あと、男子種目別、白井選手(ゆか、跳馬)、内村選手にも頑張ってもらいたい!
さてさて、オリンピックと言えば、思いもよらなかった選手がメダルを獲得したりするものですが、最近そういうサプライズが無かったな~、と思っていたら、カヌー競技でその選手が現れました。カナディアン・シングルスラロームで日本史上初のメダリストとなった羽根田卓也選手。見事銅メダルを獲得しました。因みに、カヌー競技でのオリンピックメダリストは、日本はおろかアジア史上初らしいです。
そして、我らが錦織圭選手。今大会、テニスの男子トッププロ10傑のうち、5人が出場を辞退。世界No.1、2のジョコビッチ(セルビア)、マレー(英)、そして5位のナダル(スペイン)らは出場してるとは言え、錦織選手にも大いにメダルの可能性がありました。準々決勝までは順調に勝ち上がり、決勝進出をかけた準決勝では、先日のウィンブルドン覇者、マレー選手に敗れはしたものの、3位決定戦で格上、1勝7敗と分が悪いナダル選手をフルセットで破り、見事、96年ぶりの銅メダルを獲得しました。
因みにテニスでは、今大会日本から、錦織選手の他に、男子シングルスにはダニエル太郎選手、西岡良仁選手、女子シングルスには土居美咲選手、日比野菜緒選手、女子ダブルスには土居美咲選手と穂積絵莉選手のペアが出場し、全員が1回戦を突破したのは、立派だったと思います。今大会から五輪の試合は、ATP/WTAともポイント加算がなくなりましたが、とは言え、各国威信を背負ったトッププロが出場してきているのですから、特に若手のダニエル、西岡、日比野、穂積各選手は自信になったのではないかと思います。
メダルは獲得出来なかったけど、個人的に大きなトピックスだったのは、7人制ラグビー(男子)の4位。昨年の15人制W杯で躍進した実力が、フロックではなかったことを証明しました。なんと言っても圧巻だったのは、初戦のNZ戦の大逆転勝利。その後、英国には敗れたものの、フランスも倒し、準決勝進出。そこで今大会優勝(五輪での同国金メダル獲得は史上初)したフィジーには敗れ、3位決定戦でも、W杯で土をつけた南アにやられましたが、世界の強豪国と堂々と渡り合っていたのは立派。これで19年開催のW杯、翌年の東京五輪に向けて弾みがついたことでしょう。
陸上はまだ始まったばかり。女子マラソンでようやく五輪出場が叶った福士加代子選手が14位と惨敗に終わったのは残念でしたが、男子100mでケンブリッジ飛鳥選手、山縣亮太選手が予選を突破し、準決勝進出。決勝トーナメントに進出出来るかに期待!
と思っていたら、今、速報で、両選手とも決勝進出はならなかったようで残念。さらに日本人初の9秒台も出なかったようで、次回東京大会に期待です!
後半戦もまだまだ日本人がメダルを狙える種目が盛りだくさん。特に、前回大会で復活の銅メダルを獲得した女子バレーには頑張ってもらいたい(予選リーグでは1勝3敗で苦戦しているけど、最終アルゼンチン戦に勝てればまだ準決勝トーナメントに進める)。
最終的にどうなっているのか、楽しみです。
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