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「新・養生訓 健康本のテイスティング」岩田健太郎・岩永直子 対談

2020年05月20日 | 読書

【シニアワインエキスパートの岩田健太郎医師が医療ジャーナリストの岩永直子氏と7時間にわたり、医療情報の見方、食事、睡眠、未病を軸に対談。11冊の健康本をクリティーク(批評)したが対談は、いつも思いもよらぬ方向へ脱線。本書ではその脱線加減も忠実に再現…。 】

岩田さんの本が続いてますが、同じ著者の本を読むと、基本的な見方考え方がくりかえし語られるので読みやすく、理解しやすくなります。
前の本にも健康に関するいわゆる「トンデモ本」について書かれてましたが、
科学的にきちんと誠実に書かれた本の見分け方がわかってきます。
巷にあふれる「健康本」を評価する健康本ソムリエ企画。


第1章 医療情報の目利きになる

第2章 食事で健康になる

第3章 睡眠で健康になる

第4章 病を防ぐ達人になる


エフェクトサイズをきちんと見る 分数を扱うときは分母を見る 
分数(割り算)ではなく引き算で見る

科学は立場〇〇派みたいなもの)をつくらない
政治は科学ではないし、科学をクリティークできるのは科学だけ 

個人個人の価値観はすごく大切で、だからこそ間違った情報で説明してはいけないし、、、、最終的には個人の自由で、医師に強制権はない

EBM(エビデンスに基づいた医療)の本質は「個々の患者」
エビデンスは他人のデータにすぎないので、個々の患者の価値観に立ち入ることはできない

科学は信じるな。科学の限界を知ってこそ、科学である
われわれが扱える世界がわれわれの扱える世界であって、
その外にあるものについては「沈黙しなければならない」


全ての科学実験には欠点があり、100%完璧ではないし、個人に対してベストな答えは他人のデータでは教えてくれない。が、現時点では標準治療がベター。エビデンスの高い方がベターで、エビデンスレベルが一番高い治療や食事を優先させよう、というのがEBM。。。

(昔はよかった、というのは幻想。日本だけ見ていてはいけない。二元論は克服しなければ。必ず反証できるように。医者は裁判官ではない。答える能力よりも、わからないことを質問する能力が大事。一般化できる情報と個別の情報は分けて考える。標準から外れててもふつうに生きていけるように。孤立しててもええやん、排除せんといて、、、


濃い対談なので、全然書ききれない。何度も読みたいです,,,

本当の科学は謙虚で誠実で正直。謙虚でなければ進歩しない。
岩田さんのものの見方はいいなあ、と思います。医学界も教育界も同じ。
たくさんの学びがあって楽しい対談でした。何度も読み返す価値がある本だと思います。

(野菜、魚、ナッツを多くした地中海式食事法はよさそうです。アルコールは基本的に全部体に悪い、けどトレードオフ。食事については、この成分が入ってるからいい、という成分主義は??だそうです。まあ、一番たしかなのは暴飲暴食はやめときましょうってことかな?睡眠はたっぷりとりましょう。)

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