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「学問のすすめ 現代語訳」 福澤諭吉(著) 斎藤孝(翻訳)

2013年11月09日 | 読書

      

【近代日本最大の啓蒙思想家・福澤諭吉の大ベストセラー『学問のすすめ』。本書は歯切れのよい原書のリズムをいかしつつ、文語を口語に移した現代語訳である。国家と個人の関係を見つめ、世のために働くことで自分自身も充実する生き方を示した彼の言葉は、全く色あせないばかりか、今の時代にこそ響く。読めば時代情勢を的確に見極め、今すべきことを客観的に判断する力がつく。現代にいかすためのポイントを押さえた解説つき。】

「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」という言葉は誰でも知っていると思うが、
その後は・・・?

青空文庫で読もうと思ったのだが、文語でちょっと読みにくい。
兄の家の本箱でこれを見つけたので、速攻借りました。

福澤さん面白い すばらしい 明治の初めにこれが書かれていたことがすごい。
現代にも十分通用する。というか、みんなに読んでほしい。(これなら、みんな読める。読みやすい!)

もちろん、開国したてで学校で学んだこともない人たちばかりの世の中に向けて書かれたもの。
社会情勢の違いはあるので、そのまま読んではいけない。すでに文明は発達して、外国との距離も近くなった。
「国民はもっと学んで、しっかりした国をつくろう」というところは、国民→国(政府)に、国(政府)→地球に替えて読むべきだろう
「それぞれの国はもっと賢くなって、みんなでしっかりした地球をつくろう」という風に。
(いまだ、ステップアップできない国もあるけど。実は精神的には、日本もだったりする?)

でも、社会は変わっても人間の本質的なところは当時も今も変わらない。
いらないお世話(そこは人それぞれでしょ)的な内容、ちょっと職業差別?(職業に貴賎はない)的なところもないことはないけど、無知でお上の言いなりで学ぼうとしない国民に対して、発破をかけたい福澤さんの気持ちはよく分かる。そして、学者はもっと高い志をもって、がんばれ!と言う。

〈memo〉
学問には目的がある   ・・・ひどい政府は愚かな民が作る
人間の権理とは何か   ・・・政府と人民は対等である 政府とわたりあえる人民となれ
愛国心のあり方      ・・・国同士もまた対等  国民は主人であり客である

国民の気風が国を作る  ・・・個人をダメにするのも「気風」 
                   一国の文明を発展させるには、ただ政府の力のみにたよってはならない 
                   諭したり、手本を示したりというのは、民間でやること
国をリードする人材とは  ・・・形としての文明は進歩しているように見えるけれども、文明の精神で
                   ある民間の気概は、日に日に退歩している (現代も・・・?) 
                   文明を行うのは、民間の人民であり、それを保護するのが政府である

文明社会と法の精神・・・政府が法を作るにあたっては、なるべく簡単にするのがよい。
              すでに法が定まった以上は、必ず厳格にそのねらいを実現しなくてはならない。
              人民は政府の定めた法律を見て不都合だと思うことがあれば、遠慮なくこれを
              論じて訴えるべきである。 忠臣蔵は間違っている。
国民の二つの役目・・・主人であり客である 税金は気持ちよく払え ダメな政府には~その苦痛に
              耐え、くじけずに志を持ち、何の武器をも持たず、少しの暴力も使わず、
              ただ、正しい道理を唱えて政府に訴えることである。

男女間の不合理、親子間の不条理・・・自分の考えで他人を縛ってはいけない(その通り!)
よりレベルの高い学問・・・衣食住を得るだけでは蟻と同じ (世のためにも学びましょうということね。)
学問にかかる期待  ・・・(学びましょう)
美しいタテマエに潜む害悪・・・政府と人民は親子ではない 下の裏切りは専制の自業自得

品格を高める         ・・・読書・観察・推理・議論・演説を  知識だけでは品格は高まらない
怨望は最大の悪徳     ・・・「ねたみ」は百害あって一利なし 間違っている孔子の教え
人生設計の技術       ・・・人間は自分で思っているより愚かなことをする 時々は棚卸しを

判断力の鍛え方            ・・・疑った上で判断せよ 判断力を養うのは学問
正しい実行力をつける     ・・・物からの独立と精神についての独立を 心と働きのバランスをとれ
人望と人付き合い・・・人望とは実際の力量で得られるものではもとよりないし、また財産が多いから
                           といって得られるものでもない。ただ、その人の活発な知性の働きと、正直な心
                           という徳をもって、次第に獲得していくもの 人望がない者は何もできない

民間が大事。個人が大事。個人が学ぶことが大事。
さっすが、福澤さん。お札になるだけあるね。次は原文を読んでみよう

星5つ 

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