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「親鸞ルネサンス 他力による自立」安冨歩 本多雅人 佐野明弘

2020年09月03日 | 読書

安冨歩さんの本はいい!ちょっと難しいのも多いけど、頑張って読む価値があります。

【学ぶということは、私と世界が他力によって書き換えられていくこと

親鸞の思想を通して、現代の学問、宗教、社会の抱える課題を明らかにし、人間とは何か、生きるとは何かを問う】

日本仏教、特に浄土真宗は、「南無阿弥陀仏」とさえ唱えていれば仏様?が救ってくれるから、すべてお任せしなさいとか、他力本願というのは自分は無力だから他人や仏様?の力におすがりして努力などしなくていいんだとか、すでにあなたは悟っているとか、そういう(意味不明な)教えなのかと思ってましたが、そんなに軽い?浅い教えではないんだな、と思いました。

もとに仏教があるだけあって、なんというか仏教を学んでいた親鸞さんの人間としての苦悩や魂からの思想なのかなあ、と思いました。浄土真宗はブッダの教えではなく、親鸞さんの思想なのですね。

本願他力
悟るためには他力が必要。ブッダ(仏)もダンマ(法)もサンガ(僧)も「他力」です。すべての、生きとし生きるものとの「命のネットワーク」の中でしか生きられない人間は「お互い様」の慈悲の心で互いに「助け合わなければ」生きられないし、学び成長することもできない。

大事なのは「縁」ということですね。
念仏だけ唱えとけばいい、何も努力せず、変わろうとせず怠けてろ、てことじゃない。すでにみんな自分なりに必死で生きている。だから、よりよく生きたければ縁、他力が必要。他力、縁によって自分をアップデートしていくことが生きるということなんだろうと思います。
(どうしても、念仏を唱えることしかできない人もいる。それはそれでいいんです。それで心が軽くなるならその人なりのアップデート)


親鸞のいう「自力」とは、「縁」を無視すること。
努力さえすればなんでも手に入れることができるという傲慢な態度。
(努力だけではどうしようもないことはあるよね)

嘘も方便。
世界は方便でできている。悟るために必要なものが方便です。
嘘が方便として巧く機能するのは悟った智慧のある人くらいかもしれない。世間の未熟な人間の嘘はほとんど事態を不幸に導くだろうけど、それさえも学びとして冷静に捉えられる人には、ありとあらゆるものが方便になるでしょうね。

>「方便論的個人主義」
世界の出来事は私が気づき、学習する手がかり

私たちが日々生きる中で出遭うさまざまの出来事一つひとつを「方便」として受けとめ、その意味を読み解く。知識というものを、そのために使い、そうやって使う中で、知識を拡大し、あるいは確実なものにしていく。

そのためには、自らを対象と切り離さず、対象に没入することで、逆に自らの「愚」を白日に晒す、、、「愚」に立脚すること。

決して制御しようのないものを、制御し得ると称して利用するという思い上がりをなくすこと。


なんでも人間の、自分の計画通りに物事を制御できる、というのは幻想でしかありません。計画制御はできない、、、。
他力によって自分を書き換えていくしかない。これが自立。


勉強になります。
ちょっとはアップデートしたかな?

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