半世紀近く前、何も分からず、札幌市平岸の手かざし狂の道場に着いて行ったことがある。白装束の親分が現れて、気合いだ!気合いだ!みたいなことをやっていた。ただ、笑いを堪えるのが大変だった。信仰心のまったくない私から見たら、かなり怪しい宗教のように見えたけれど、世の中に心や身体を病む人は多い。だから成り立つカルト宗教なのだろう。一緒に、その道場に見学に行った友人も、いつの間にか、手かざし狂の信徒になっていた。これほど驚いたことはない。人さまの信仰を否定するつもりはない。信仰は人さまの自由だから。その友人と、その手かざし狂の話はしたことはない。言うつもりもないが、どうしちゃったのとは、正直、思った。