たそかれの散策

都会から田舎に移って4年経ち、周りの農地、寺、古代の雰囲気に興味を持つようになり、ランダムに書いてみようかと思う。

救命への真剣さ <プロフェッショナル 仕事の流儀「ドクターヘリ出動!地域を守り抜け」>を見て

2017-11-14 | 医療・医薬・医師のあり方

171114 救命への真剣さ <プロフェッショナル 仕事の流儀「ドクターヘリ出動!地域を守り抜け」>を見て

 

今日もいつの間にか業務時間が過ぎています。私の場合は超過勤務とか過労死とかには縁がなさそうですが、電話対応と文書作成をしているといつの間にか時間が過ぎます。だからといって、意義のある仕事ができているかは神のみぞ知るでしょう。

 

今日も時間がないので30分程度で仕上げたいと思います。

 

昨夜見たNHKの上記番組は、救命医療の実態を軽く見ていたような気がします。ここで登場するドクターはまさに救命医療に命をかける、そこに生きがいを充実させているというのをまざまざと見せられました。

 

矢継ぎ早に119番を通じてドクターヘリへの呼び出しがかかります。現場に行く途中でも、また、瀕死の患者に対応しているときでも、さらに手術中でも、次々と要請があるのです。

 

番組紹介で<小林誠人は、出動回数全国一位を誇る病院の救急チームリーダーだ。格闘の現場に密着した!>という僻地医療を実践する医師です。

 

小林医師は、どのような連絡も、どのような事態になっても、冷静沈着に、チームスタッフの機動力を最も機能的になるよう指令を発揮して、個々の患者に全身全霊で対置向かっているように見えます。

 

僻地と言っても豊岡市ですから、それなりの人口がありますが、山間部が多いため、救急車ではとても間に合わない状態です。救命利用は一分対応が遅れれば、回復に何十倍もかかる、あるいは死に直結することになるわけですから、小林医師も真剣勝負を日々重ねています。

 

そういえば、豊岡は、野生のトキを再生する水田事業を営むことで有名ですね。仲間は訪問していますが、私は都合が悪く言ったことがありませんが、この映像でも里山の広がるいい景観です。でも救命医療の立場だと、ドクターヘリでないと対応困難なことがよくわかります。

 

いくつもの救命医療の現場をよく撮影できたなと思うほど、生死をさまよう患者に肉薄してスタッフも撮影しています。驚いたのは、倒れた患者を運ぶドクターヘリの中で開胸し、心臓マッサージなど処置を行っていたことです。これはドクターですから当然でしょうか。それよりも心臓でしょうか、鷲づかみというか、しっかり手で握ってマッサージしているのです。いやいや内臓を直に触れるのは当然としてもそんなことして大丈夫と、素人は心配します。

 

だいたいTVや映画でも医師がAEDないしはそれ以上強力な機器を使ったり、ものすごい勢いで心臓マッサージを行っている場面が映像で流されますが、胸骨というのは強いものだと感心していました。いや、それでは不十分な場合があるんだということがわかりました。心臓自体?を直接マッサージすることも必要なのだというのが、小林医師の行為ではじめてわかりました。すごいですね。

 

むろん患者は心停止していました。小林医師の懸命で大胆な行為(救命医療では当たり前なのでしょうか)でも、心臓に変化は見られません。もうだめかと医療スタッフのほとんどが思った頃、それでも小林医師は繰り返したのです。すると動き出したのです。いや、すごいですね。人間の臓器の蘇生力というものは。

 

こういうことがあるから、最後まであきらめない、小林医師の信念のようなものが見事に結実したように思うのです。患者は、その後回復して自分で食事をとれるまでになっていました。後遺症もさほど感じられないほどです。脳には影響がなかったのでしょうか。

 

他方で、懸命の努力にもかかわらず、一旦蘇生したものの、交通事故で脳に重篤な損傷を受けた患者は、永遠の旅路に立ちました。そういう生死の悲喜こもごもを瞬間瞬間で体験しつつ、次をすすめるのも相当な体力と気力と、その他人間力が必要でしょうね。

 

小林医師、まだ50前です。でもまさにプロの道を先端切って走っているように思います。過疎地に住む人、そうでなくてもいつ交通事故で受傷したり、重篤な病気が発症するかもしれないのが現代社会ですから、こういう頼りがいのあるドクターヘリの医師がいることは救いですね。どうようのチームが各地で生まれることを期待したいです。

 

他方で、静かにたんたんと死を迎える道を選ぶことができる生き方ができればよりすばらしいと思いつつ。

 

今日はこの辺でおしまい。

  


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