たそかれの散策

都会から田舎に移って4年経ち、周りの農地、寺、古代の雰囲気に興味を持つようになり、ランダムに書いてみようかと思う。

受動喫煙と弱者への心遣い <子育て親子 受動喫煙は「第5の虐待」>などを読みながら

2019-01-19 | 健康に生きるとは

190119 受動喫煙と弱者への心遣い <子育て親子 受動喫煙は「第5の虐待」>などを読みながら

 

今日これから出張で明日はブログ休刊日?です。今日もそうしようかと思ったのですが、習慣になっているのか惰性なのか、つい書くことになりました。依存症ではないと思っていますが。

 

ところで、依存症ではない、趣味趣向の問題、個人の人格を尊重すべきと公言することはないかもしれませんが、内心思っている人は少なくないでしょう。中にはいつでもやめれるとのたまう人もいるかもしれません。飲酒やタバコなどです。私もなんどかこのブログで取り上げてきましたが、なかなかご本人はその周囲への影響を理解することができないようです。

 

飲酒の場合、運転したらダメなのが分かっていても辞められない人がいますね。飲酒運転を辞めるというより、飲酒自体を辞めた方がいいと思うのです。飲む前は運転するつもりがなくてもちょっとした用ができたり、緊急の事態が発生したとき困惑するでしょうし、冷静に自分が運転する以外の方法を選択できない可能性がありますね。

 

私自身、最近ではよほどでない限り飲まないことにしています。毎日必ず飲酒して、休肝日のない生活を送っていましたが、ある日決断して?辞めました。飲酒量を減らしていたこともあり、辞めることに特段の弊害というか副作用?というか、なんにもありませんでした。

 

飲酒のどこが悪いのと思う人がいるかもしれません。でも酒に弱い人、子どもなどはそのアルコールの臭いだけで不快感をもつことがあるようです。私は飲酒歴が長いためかそういった不快感はわかりません、でもなんとなくその感じはわかります。まして飲酒運転に限らず飲酒でいわゆる悪酔いで醜態を演じる人は少なくないのですから、辞めたらいいよとまで言いませんが、程よい酒の楽しみ方をしてもらいたいものです。

 

さて本題のタバコの話に移ります。

 

今朝の毎日記事<子育て親子受動喫煙は「第5の虐待」>で、改めて子育て中の親の喫煙を取り上げ、<虐待>と非難的に指摘しています。私も同感です。

 

家庭の中は家族がくつろぐところですね。喫煙者はどうしても喫煙したい。でも家族に受動喫煙の被害を与えたくない。その悩み解消というか、妥協策というか、さまざまな方法がこれまでとられてきたと思います。昔よく言われたホタル族という、マンションベランダで一服とかです。でもこれ近隣からすると迷惑な話です。本人も冬は寒いし夏は暑くて虫に刺されたりで、居心地も悪いですね。

 

室内でなるべく影響のないようにということで、換気扇の下が選ばれることもあるのですね。それで大丈夫とは思わなくても影響が相当低減すると思うのは甘いですね。タバコ病訴訟でニコチンのもつさまざまな有害物質がクローズアップされましたが、その物質の少なくない種類で吸着性が強いことも指摘されています。そんな議論をまつまでもなく、クラブのママさん、ホステスさんに少し聞けば、クリーニング代が大変とのたまうでしょう。どんなきれいで上等の衣服をまとっていても、台無しになるようです。ほとんどの顧客に自分たちも紫煙をまき散らすわけですから、室内の有害物質は衣服に粘着してとれないですね。

 

いやいや、たいていの方は禁煙の室内に入る前に外で一服した後、入るわけですが、その人のはき出す呼吸はもちろん、衣服からも有害物質が漂ってしまうのです。

 

ご本人は配慮していると思っているでしょうが、その影響が残っていることまでは気づかないというのがほとんどではないでしょうか。

 

30年くらい昔でしたか、あるヘビースモーカーの方が資料を持ち込んで検討して欲しいと言われ、その資料を読もうとしたのですが、頭がくらくらして頁を繰ることができませんでした。当時はそういったヘビースモーカーが結構依頼者にもいて、難儀しましたが、環境問題を取り扱っていた時代はさすがに一人もいなかったのはうれしいことでした。

 

と長々と述べましたが、ニコチン恐るべしです。がん細胞のように簡単には死滅しませんね。

 

また記事に戻って、そのニコチン恐るべしについて<埼玉県熊谷市は、市内すべての小学4年生に尿中のニコチン代謝物質(コチニン)の濃度検査を呼びかけ、約9割が検査を受けている。市医師会がまとめたデータ(2016年度)によると、室内の「台所・換気扇・レンジフード付近」で親が喫煙した場合も、子どもの尿の中に残るコチニンの濃度は高くなっていた。>というのですね。

 

その健康被害は子どもの場合申告かもしれません。

<検査をした井埜利博・いのクリニック院長は「どこでたばこを吸っても子どもの受動喫煙被害は避けられない」と話す。井埜院長によると、子どもは受動喫煙により気管支ぜんそくや気管支炎、虫歯、中耳炎のリスクが高まり、せきやたんが出やすくなる。また、乳幼児突然死症候群(SIDS)に至る可能性もあるという。>

 

そういえば私の父もヘビースモーカーで、来客もたいていそうでしたので、家の中は紫煙がもくもくという風景が普通だったように思います。私は気管支ぜんそくなどの病気はなかったように思いますが、子どものころ非常に病弱で不登校に近かったように思います。それに虫歯と中耳炎もひどかったと思います。そんな因果関係があるかどうかは別にして、何らかの影響がアスベストみたいに時限爆弾として体内に残っているのかもしれません。

 

さらにタバコのPM2.5汚染が室内禁煙世帯の子に見られるとのことですが、それは当然ではないかと思います。タバコ病訴訟でも特定できない膨大な微粒物質が含有されていることが分かっています。そのうちPM2.5も量的にかなりを占めていたような記憶です。大気汚染ならぬ室内汚染に晒されている子どもは被害者であり、虐待を受けているとみてよいと思います。むろん親は意識していないでしょうから、故意の虐待ではないですが、客観的にはそう評価されるおそれがあると思うのです。

 

<斎藤麗子・十文字学園女子大教授(小児保健)は「家庭や自動車内での子どもの受動喫煙は虐待として法規制すべきだ」と訴える。>という点は、親の意識改革のためには十分検討に値すると思うのです。

 

いち早く条例化の努力が見られます。

<東京都は「子どもを受動喫煙から守る条例」を昨年4月に施行。学校や公園、小児科などの医療機関だけでなく、家庭内や子どもが同乗している自動車内での子どもの受動喫煙を防止する努力義務を定めた。これに続き、大阪府も「子どもの受動喫煙防止条例」を昨年12月、施行した。>この条例作りを指導したのはこの問題で以前このブログでも取り上げた岡本さん、いま都議になっているのですね、いろいろ頑張っていますね。

 

<岡本光樹都議(弁護士、都民ファーストの会)が17年に発表した条例案には罰則、通報義務、都などによる指導が盛り込まれていたが、削除された。>とのこと、でも啓蒙効果はあるでしょう。

 

さらに<兵庫県では「受動喫煙の防止等に関する条例」の見直しにあたり、公共施設やホテル、映画館などの施設管理者が20歳未満の人や妊婦を「喫煙区域に立ち入らせない」と定めた規定に違反する場合のみ罰則を設ける改正骨子案を昨年末、提示した。>と国が動かないのなら、地域で動き出しましたね。それこそ地方主権でしょうか。

 

また、毎日の115日記事<受動喫煙「NO」 子供や妊婦ら守る 改正健康増進法成立受け福岡でセミナー /福岡>でも、新たな取り組みが始まっていることに新しい流れを感じます。

 

ただ、子どもの受動喫煙だけが問題でないことはもちろんです。高齢者、とくに自宅で家族から介護を受ける高齢者は、タバコが苦手でも、介護してもらっている手前、言い出せないでいる人も少なくないように思います。いや認知症の方だと、そういう意思表示すらできませんね。そうでなくても認知能力が弱ってくると、自分の意思を伝えるのが難しくなりますね。そういうとき、さまざまな弱者の立場で行動する気持ちをもちたいものです。

 

今日はこのへんでおしまい。また明日ではなく、明後日に


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