バレエ教師の半澤です。
平日は朝は11時から初中級レベルのレッスン、水曜日、金曜日の
夕方5時20分は子供の初級、夜7時から中級レベルのレッスンです。
土曜日は朝11時からのレッスン、夕方6時です。ポアントもあります。
日曜日と祭日も朝11時から初級のレッスン、ポアントもあります。
皆さま、お待ちしております!
ホームページ半澤正司オープンバレエスタジオHP http://hanzanov.com/index.html
(オフィシャル ウエブサイト)
私のメールアドレスです。
rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp
http://fanblogs.jp/hanzawaballet3939/
連絡をお待ちしてますね!
2023年12月24日(日曜日)枚方(ひらかた)芸術文化センターにて
半澤正司オープンバレエスタジオの発表会があります。
Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。
スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。
バリエーションは「海賊」から「奴隷のパドドゥ」のグルナーラのVaです。
男子も自分の好きなヴァリエーションしましょう!
さ、やりましょう!!
連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp
ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
第79話
ショージは女性検査官にパスポートを取り上げられ、
この女性検査官は消えてしまったが、代わりに
恐ろしく大きい体格をした軍人が、数名で
ビュッフェの中のショージたちを取り囲み黙って
立った。この大きな軍人たちはそれぞれにマシン
ガンを手に持っているではないか!
やがて、女性検査官が帰って来て金を要求して
来たが、それは既に知っていた事なので言われた
ままの金額を差し出した。20分ほど経ったで
あろうか…、沈黙が続いた後、電車は静かに動き
出した。「げーっ!パスポートは返してくれないの?」
そこから5分も経たない所に今度は更に陰湿な
駅があり、そこでも約40分ほど待たされた。
しかし、ショージの眼はその薄暗い駅の影に先ほどの
人数など比べ物にならないほどのとんでもない数の
軍人が、マシンガンを抱えて立っているのを
見逃さなかった。
「こ、これは、とんでもない所に来てしまった…」
が、近くにいる老夫婦の紳士が、英語で「パスポートは
ベルリン近くに来たら返してくれるから、心配しな
くてもよろしいよ…」と、言ったので少し安心したが、
こんな酷い扱いに腹を立てているのも束の間、卒倒する
ような事件が起きたのだ。
何処!?一体、何処に行ってしまったの…!?
列車は静かに動き始めた。そこはもう東ドイツの国に
入り共産国家のソビエトが支配している土地なのだ。
ショージの傍にいた老夫婦の紳士が「もう、動いても
大丈夫だよ…」と首を縦に振りながら微笑んでいる。
ショージも老夫婦に微笑みながら、軽く会釈して
ビュッフェを出た。
揺れる列車の細い廊下の壁を両手で押さえながら、
何両か後ろのショージの荷物が置いてあるコンパート
メントに戻って来た。「ん…あれ?ドアーが開かない…
何でだ?」力一杯引いてもドアーが開かない。
ガラス越しに中を覗くとショージの大きいバッグが
見当たらない。「何だ、コンパートメントを間違え
たのか…」しかし、隣のコンパートメントには
さっきまでいたうるさい客たちの顔があったから、
やっぱり間違ってはいない。
「えっ!じゃあ、何で僕のコンパートメントの鍵が
閉まっていて荷物がないの?もしや、誰かが置き引き
したのかな?よしっ、全ての客室の検査開始!」と、
端から端までの列車内のコンパートメントを全て
チェックしたがやはり無い。「置き引きしたところで
列車の中からは逃げられないのに…」と、たかを
くくっていたのだが、段々と顔が青ざめて行くのが
自分でも分かった。「ひ、ひ、ひえーっ!じゃあ、
一体何処にあるんだよーっ!?」
急に腰が立たなくなり、よろけて廊下の壁に
くっ付いている椅子に倒れ込んだ。だがもう一度
ショージは腰を上げて、始めからコンパートメントを
一つずつ、丁寧に見る事にした。ガラッ!とドアーを
開けて「アイム、ソーリー!」と客たちにお辞儀をして
部屋の上の棚の荷物置きや部屋内部の中を全て探った。
幸いに金やパスポートはショージの腹に括り付けて
あった。
「あのバッグが無かったら僕は踊れないじゃないか…。
待てよ、こんな事で落胆してる場合じゃない!
もう一回始めからだ!絶対に探し出さないと!」
すると、中からは鍵が閉められないはずのコンパート
メントのドアーの内側からつっかえ棒をしてドアーを
開かないようにする客が続出した。
(つづく)