半澤正司オープンバレエスタジオ

20歳の青年がヨーロッパでレストランで皿洗いをしながら、やがて自分はプロのバレエダンサーになりたい…!と夢を追うドラマ。

ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!) 第35話

2024-12-11 08:16:08 | webブログ


バレエ教師の半澤です。
火曜日から土曜日までの朝は11時からレッスンやってます。
水曜日と金曜日の5時20分からは、小学生を対象とした
レッスンをやってます。
夜は火曜日から金曜日まで7時からです。土曜日は夕方の6時からです。
祭日は月曜日も他の曜日でも朝11時からです。


皆さま、お待ちしております!


ホームページ半澤正司オープンバレエスタジオHP http://hanzanov.com/index.html
(オフィシャル ウエブサイト)


私のメールアドレスです。
rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp
http://fanblogs.jp/hanzawaballet3939/



連絡をお待ちしてますね!


2024年12月28日(土曜日)寝屋川市民会館にて
半澤正司オープンバレエスタジオの発表会があります。


Dream….but no more dream!
半澤オープンバレエスタジオは大人から始めた方でも、子供でも、どなたにでも
オープンなレッスンスタジオです。また、いずれヨーロッパやアメリカ、世界の
どこかでプロフェッショナルとして、踊りたい…と、夢をお持ちの方も私は、
応援させて戴きます!
また、大人の初心者の方も、まだした事がないんだけれども…と言う方も、大歓迎して
おりますので是非いらしてください。お待ち申し上げております。


スタジオ所在地は谷町4丁目の駅の6番出口を出たら、中央大通り沿いに坂を下り
、最初の信号を右折して直ぐに左折です。50メートル歩いたら右手にあります。


バリエーションはパキータより第4ヴァリエーション「アルミードの舘より」です。
男子も自分の好きなヴァリエーションしましょう!
さ、やりましょう!!


連絡先rudolf-hanzanov@zeus.eonet.ne.jp


ブルーカーテンの向こう側…(男バレエダンサーの珍道中!)
第35話
ある日、アダン校長がショージを校長室に呼んで
言った。「今度の卒業公演にはチェケッティクラス
を担当しているホアン・サンシェズ先生が3人の
女の子とあなたで振り付けをしたいそうよ。
スペインの曲、グラナダですって。それと、ラストの
ハイライト・バレエ「パキータ」の主役はあなたが
やるのよ。頑張ってね…」


唐突な校長の言葉に驚いたショージは「 え?卒業
公演ですって?じゃあ、それが終わったら僕はどう
なるのでしょうか?」校長は淡々と言った。
「 そうね卒業です…」ガーン!と頭を叩かれた
ような感覚になった。学校に入ってまだ半年足らず
なのだ。ショージは卒業後に何をしたら良いのか全く
考えた事もなかったのだ。いよいよ本番当日になり、
比較的こじんまりとした舞台と客席。


あらかじめ舞台上で場当たりしながら、歩幅や目線の
フォーカス先のチェックをした後、主役であり
ショージのパートナーであるポーラに挨拶をする
ためにいる楽屋に行ってみた。「あれ?」ポーラは
酷い緊張状態だった。それもそのはずだった。
ポーラは客がたくさん入っている舞台で初めての
卒業公演の主役を踊るのだ。緊張しない人間は
まずいない。


ショージは…と言えば幸いに日本で、舞台数だけは
比較的踏んでいたので、そういう意味の緊張は
なかった。ただ、「ポーラをしっかりと綺麗に
見せられるように男性の責任であるサポートが
上手く出来るのか…」そういった不安があるものの、
今日は失敗の許されない本番なのだから一切の邪念を
取り払い集中するしかない。


緊張しているのはポーラだけではなかった。主役を
取り囲み、群舞として踊るたくさんの女子生徒や
他の作品に出演するモダンダンスの人々…
ミュージカルを目指すダンサーたち、そしてこの
卒業公演に出演する全てのダンサーたちも同じで
あった。


朝の舞台挨拶ではミス・アダン校長から「今日は
あちこちのたくさんのディレクターたちも見に
来るから、ベストを尽くして、自分の人生を
勝ち取るんですよ!」と言われ、皆、益々緊張の
坩堝(るつぼ)にはまった。ショージはこの校長の
最後の言葉が耳に残った。「グッド ラック!アンド 
テイク ユア チャンス!」


卒業公演の次の日に、校長先生が改めてショージに
言った。「あなたは学校なんかにいないでバレエ団で
十分やって行けるわよ。明日、ロンドン・フェスティ
バル・バレエ団にオーディションしてもらえるように
頼んでおいたから、頑張りなさいね!明日から学校は
休みに入ります!」


「え~っ!フェスティバル・バレエ団だって!?
凄いぞ、よしっ!頑張るぞ!」次の日にロンドン・
コロシアム劇場に行き、オーディションが始まった。
ロイヤル・バレエ団をも凌ぐフェスティバル・
バレエ団には超精鋭のダンサーたちが顔を揃え、
ショージは自分の踊りの技術が彼らに比べると、
まるで児戯に等しいのを自覚した。結果は散々な
ものだったのである。
(つづく)



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