さて、国をまたがった人気者であるがゆえに、様々な名前を持つことになったアルレキナーダのお話の続き
今日もWikipediaの記事のURLを張りますが、こちら英文記事です
http://en.wikipedia.org/wiki/Harlequinade
Wikipedia の記事の最初の記事にあるように、アルレキナーダはそもそもが「the English theatrical genre」、イギリス演劇の1ジャンルなのですね。バレエのアルレキナーダに関しては、Les Millions d'Arlequin. を参照のこと、とあります。
引っ張り好きのスタッフCですから、今日はこのイギリス演劇の話から行きますよ!だって、これについて少し説明しないと話が進めづらいんですもの・・
Wikipedia からの抜粋ですが、アルレキナーダとは、コメディア・デラルテ (イタリアの喜劇の一種) に起源をもち、イギリスで発展したドタバタ喜劇で、アルレキナーダが主役の、一連のシリーズのことなのです。
たとえてみれば、吉本新喜劇!みたいな!(あれ~、バレエから離れますねぇ~~~)
といってもアルレキナーダは声を出さない、パントマイムで話が進んでいく劇、とのことですが。
でも、ストーリーの構成とかも吉本新喜劇を考えると理解しやすいように思うんです。吉本新喜劇って、登場人物は毎回ほぼ同じ、じゃないでしょうか?
アルレキナーダも同じです!5人の主要人物とそれぞれの人間関係は決まっているんだけど、劇自体は毎回独立したストーリーで、途中の1回だけしか見なくても、話の意味はわかる。
だけど、お決まりのギャグが必ず入っていたりして、ファンはそこがたまらなかったりしますよね
漫画でも、似たもの、ありますよね。「こちら葛飾区亀有公園前派出所」とか(あ、例えが古い?)
さて、アルレキナーダの主要人物、5人ですが、
Harlequin ハーレクイン、別名ご存じ、アルレキナーダ
Columbine コロンビーヌ、アルレキナーダの恋人
Pantaloon パンタロン、コロンビーヌの父親でちょっと欲張り。もしや、パンタロンというズボンはこの人がルーツ?
Clown クラウン、アルレキナーダの敵役として、たいていパンタロンと手を組んで、アルレキナーダとコロンビーヌの仲をじゃましようとします
Pierrot ピエロ、クラウンの召使。いつも警官に追いかけられる羽目になるかわいそうな役どころ。
こうしてみると、アルレキナーダとピエロとクラウンとが、現代ではごっちゃになっている感もありますね…衣装を含め。ま、喜劇のメイン・キャラクターということでひとまとめになってるんですかね~
ま、ごっちゃになっている部分はあれど、西洋の文化の一部として定着しているキャラクターたちと思われます。だから西洋の人だったら、あ~~、あれあれ、みたいな?
違いをあえて言うなら、アルレキナーダは頭の回転が速く、とんちでピンチを(お、語呂がいいですね)切り抜ける、クラウンはちょっと大柄で敵役として登場、ポパイのライバル、ブルートみたいな位置づけ、ピエロは白のぶかぶかの衣装で、いつも損な役まわりって感じかと思います。
ではまた次回に続きまーす