国道16号線唯一の峠・御殿峠を下り、ママチャリと私は神奈川県相模原市へ。
相模原といえば、このほど平成21年に政令指定都市になった大きな街です。
政令指定都市とは、地方自治法第252条の19第1項によると、
「政令で指定する人口五十万以上の都市」
のことをいいます。
政令指定都市になると、都道府県が所管する事務の一部を政令市単独で行うことができ(同条2項)、また政令市のもとに区を置くことができるようになります(同法第252条の20)。
政令指定都市になる条件は、明文化されているのは意外にも人口だけだったりします。
しかし実際には、都道府県の事務を余分に行うだけの必要性と能力が要求されるので、地方公共団体に関する業務を取り扱う総務省においては一定の基準があり、人口50万を超えただけでは政令指定都市にはなれません。
たとえば私の住む船橋市は人口60万超ですが、政令指定都市ではありません。
地方自治法第二百五十二条の十九第一項の指定都市の指定に関する政令では、
大阪市、名古屋市、京都市、横浜市、神戸市、北九州市、札幌市、川崎市、福岡市、広島市、仙台市、千葉市、さいたま市、静岡市、堺市、新潟市、浜松市、岡山市、相模原市、熊本市
以上の20都市が指定されています。
当初は人口100万人以上か、近い将来100万人以上になると思われる都市が政令指定都市になれたのでした。
(そして千葉市を除いて、人口は100万人以上になりました。北九州市は近年人口が減少し、100万人を下回ってしまいました)
ターニングポイントは、「平成の大合併」で100万人を超えたさいたま市、そして人口70万人で政令指定都市となった静岡市の登場です。
静岡の政令市指定は、そのハードルがぐ~~っと下がった印象を受けました。
ともあれ、周囲の津久井町やら、山梨や八王子に近い藤野町や相模湖町やらを併合して政令指定都市にのし上がった相模原。
私の中では「政令指定都市に無理矢理なった街」という、なんともネガティヴなイメージがあった相模原を、ママチャリで進んでいきます。
まずはもうひとつの16号・八王子バイパスとの合流です。
ここは橋本陸橋に阻まれて、自転車は八王子バイパスに入れません。
青看にある国道413号線は陸橋の側道から分岐します。そして分岐の交差点には信号がありません。
相模原市の中核をなす橋本で、信号のない国道分岐は意外です。
橋本陸橋を越え、ようやく自転車も合流。
この近くには、東側に橋本駅、西側に緑区役所があります。
旧津久井町や旧相模湖町などはすべて緑区になったため、緑区の面積はやたらと広くなっています。
こんどは橋本高架橋で、国道16号はまたも上へ。
国道129号との分岐となる橋本五差路。
自転車は地下道で通過することになりますが、面倒なので車道に出てしまいました。
橋本高架橋の次は、JR相模線を越える陸橋です。
ここを越えると、看板はありませんが中央区に入ります。
JR相模線の南橋本駅付近が、横浜の高島町まであと30kmの地点になります。
JR横浜線の相模原駅付近で、自転車専用レーンが登場!
相模原市は自転車には優しい都市ですねぇ(#^.^#)
専用レーンの中央にポールが立っていることから考えると、このレーンは両方向の自転車が利用できるようになっているようです。
しばらく進むと自転車専用レーンは消えてしまいますが、次はこのような感じの道。
両サイドに側道が設けられ、分離帯で区切られているのですが、広い道路にありがちな中央分離帯がありません。
一説によると、自動車が行き来する中央の道路は、非常時には軍用道路として用いられるのだとか。
JR横浜線の北側には米軍基地があるので、この話もあながち都市伝説ではなさそうです。
ママチャリ・ライダーの私からすると、この道路も側道を走ればいいので、このあたりはとてもスムーズに走破することができました。
JR横浜線・淵野辺駅付近まで来ると、歩道が狭くなってしまいます。
このあたりは逆走してくる自転車が多かったです(T_T)
大野台郵便局前交差点。このあたりは国道16号が区境となっていて、北側が中央区、南側が南区になっています。
私は左側通行を遵守していますので、この時点ではまだ中央区から抜けていません。
青看には「東名」の表示が初登場。
ごりっぱな歩道橋「こもれびの橋」がかかる古淵駅入口交差点。
この少し手前から完全に南区に入ります。区境の看板はありませんが。
南区に入ると、ロードサイド店舗は少なくなり、歩道に木々がそびえる並木道になります。
先には約10kmぶりの陸橋が見えてきます。
谷口陸橋です。交差点の先で小田急小田原線を越えます。
小田急線の重要駅・相模大野駅はすぐ近くにあります。
小田急線を越えると、片側3車線の広い道路に。
南大野小学校付近に、高島町まであと20kmのキロポストが立っています。
相模原市。
国道16号に限っては、アップダウンがほぼ皆無で、しかも自転車にとっては快走路が続きました。
こうしてなんの障害もなく、むしろスムーズすぎるほどに相模原市を通過。
東名高速にほど近い大和市に入りました。
ありがとう、相模原。
私は、誓う。
二度と相模原を「ムリヤリ政令指定都市になった」なんて侮ったりしないと。
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