銀河の衝突

アメリカ、ヨーロッパはハッブル宇宙望遠鏡というものを共有しています。もう２０年近くも前にスペースシャトルで打ち上げたものです。
いまだ修理しながら現役で働いています。
どんなに澄んだ空気であっても宇宙からの微弱な光は散乱したり吸収されたりして失われるため、望遠鏡が宇宙にあって観測できるということは天文学にとって最高のことです。
天文学というのは面白い学問です。見たり考えたりするスケールが非日常的であるため、いい意味で日常的なものから離れることができ、精神的な気分転換になるでしょう。
（今流行りの環境問題も、時間スケールを非日常的にして考えてみるとずいぶん論点が変わってくると思いますよ。私は地球全体で長時間にわたってホメオスタシスを維持する働きがあるような気もするが。）


話はもどりますが、ハッブル宇宙望遠鏡でとらえられた銀河の衝突の画像が公開されています。
とてもきれいなものですので、ぜひご興味のある方はご覧ください。

銀河衝突：ハッブル宇宙望遠鏡が59枚の写真を公開

これらの写真にうつった銀河系は、今から１４０億年くらい昔に出発した光がいま地球に届いていると考えられています。このような遠距離からの弱い光は、地上からは観測することができません。
今の時代に生きていてよかった、とおもいます。


それにしても日本の月面探査機「かぐや」の「地球の出」ハイビジョン映像がネット公開されないのは残念だ。
それにくらべてハッブルの写真や火星探査機の写真を公開するNASAもESAも太っ腹に見えるが。いや、ビール腹かも。