Bamboo(てのりぐま)日記

子どもの成長とお出かけの記録。気が向いたら好きなものの勝手レビューをします。毒も吐きます。月の最後は読書記録で締めます。

MSとYahooその後

2008-06-28 12:22:05 | デジもの・ケータイ
船が沈没しそうになるとねずみが逃げ出す、といいますが、会社も状況がわるくなると目端の利く人から転職するような気がします。(もちろんそうじゃないケースも多々ありますがここでは置いときます。)
米国Yahooのその後ですが、こんな記事を見つけました。

http://pc.nikkeibp.co.jp/article/column/20080625/1005451/
瀧口範子さん、シリコンバレー通信

以下引用
===
「米ヤフー、空中分解寸前?」

マイクロソフトvs.ヤフーの買収話の事後談がなかなか終わらない。

 つい最近、シリコンバレーを車で運転していると、ラジオからヤフーの人材募集の広告が聞こえてきて驚いた。それも「シリコンバレーのエキサイティングな会社で働こう!」といった調子で、無関係な私まで、「そう言われてもねえ……」という気分にさせられたものだ。マイクロソフトの買収攻勢をかわしたものの、その後のヤフーは一層元気がなく、ここで人材募集をするとはかなり必死なのかと思わせたのだ。

 案の定、ヤフーからはかなりのキー人材が流出しているらしい。かつてヤフーの中核インサイダーだった私の知人によると、マイクロソフトとの買収話で社内は落ち着かず、ことに管理職レベルは仕事がまったく手につかない状態だったという。「買収攻勢が社内にかなりのダメージを与えたことは確か」と彼は言っていた。

 最近報じられられているだけで、ヤフーを辞めたのは、ネットワーク部門の執行副社長、その部下で検索グループ担当の副社長とコミュニケーションおよびコミュニティー担当上級副社長、検索と広告技術担当執行副社長、リサーチ部門担当の執行副社長などである。ヤフーを辞めた後は、ベンチャーキャピタル会社や新しいスタートアップに再就職が決まっている人もいるらしい。

 中でも、コミュニケーションおよびコミュニティー担当上級副社長のブラッド・ガーリングハウス氏は、昨年社内で「ピーナツバター・メモ」を回覧して話題になった人物だ。彼はこのメモで、ヤフーはいろいろな事業に手を広げてばかりいるが、トーストにピーナツバターを延ばすような、そんな薄べったくだけのアプローチでいいのか、という疑問を投げかけていたのだ。彼が離職するのは、疑問に対する答が出なかったということだろう。

 いずれにしても、これでネットワーク部門は管理トップと中間管理職の半分が不在という状態になるらしく、ヤフー社員は会社にいてもさぞかし肌寒い気分だろうと想像がつく。

おかしなことに、そんなヤフーの外で網をかけて待っているのが、他でもないマイクロソフトだ。マイクロソフトは最近、地元新聞に全面の社員募集広告を出し、ヤフーからこぼれてくる人材を取り込もうとしているらしい。会社は買えなかったが、優れた社員が手に入るのならそれで十分。ひょっとすると、ことの展開にニヤリと笑っているのは、マイクロソフトだろうか。

 ヤフーはごく最近になって、新たな人材募集を中止し、社内の再編成に取り組む予定だと発表している。一体何が起こるのか興味津々だが、その一方で、ヤフー株主で会社乗っ取り屋との異名もあるカール・アイカーンの動向も注目されている。ヤフーがグーグルと広告に関する協定を結んでから、ややおとなしくなっているが、それでもCEOのジェリー・ヤンや社長のスーザン・デッカーの首のすげ替えにいつ乗り出さないとも限らない。

 そうこうしているうちに、新しく浮上してきた噂が、「どうも、ヤフーとマイクロソフトがまた会っているらしい」というものである。まるではっきりしない男女の仲みたいな噂だが、今回はヤフーの検索部門だけを部分買収するという説もある。

 今回の買収攻勢と、その後延々と続く事後談を見ていると、「企業というのは、繊細なものだなあ」という感想を抱かずにはおられない。ちょっとしたタイミングや判断のズレによって、重心がグラリと傾き、その後下降線を描いて堕ちていくのを止められなくなる場合もあるのだ。

 ヤフーが今立っているのは、まさにそのギリギリのところだろうか。まだまだ目が離せないのだ。
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マイクロソフトにとっては、グーグルに追いつくための技術がほしいのですから、会社として取得できなれけば個人をねらいますわな。グーグル対策で必死なんですね。
人材流失が本当だとすれば、米Yahooが復活するとしても最低5年はかかるとおもいますが、IT業界での5年は致命的かもしれません。
コメント
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