Bamboo(てのりぐま)日記

子どもの成長とお出かけの記録。気が向いたら好きなものの勝手レビューをします。毒も吐きます。月の最後は読書記録で締めます。

9月度月報

2013-09-29 11:31:17 | 読書
今月は4冊。

年間50冊ペースに少し欠けています。
3年連続で50冊達成できるか、秋が正念場になりそう。

===

1.カラーひよことコーヒー豆 小川洋子さん 小学館文庫

「慈しむ」という言葉の意味を、はじめて理解できた気がします。
さらさらと流れていく日常が、とても愛おしく感じられるようになります。
陽だまりの中ですごしているようないい気分になります。
男性にはない感性だと思います。素敵ですね。

人生の折り返し点をすぎた人にすすめます。


2.サウスバウンド 上 奥田英朗さん 角川文庫
3.サウスバウンド 下 奥田英朗さん 角川文庫

このとうちゃん、怪しすぎ。
パワー全開で暴れまわる。
安定した社会の中で、居場所がみつからないのだ。

そんな親をもったこどもが主人公なのだが、
主人公が途方にくれて遠くを見ているのが目に浮かぶ。

親子で東京から脱出して、親子みんなのネジがどんどんゆるんでいくのがよい。
特にかあちゃんの壊れっぷりが面白い。
南の島でのゲリラ戦はかなり笑えた。北の島が舞台だとああいうのは似合わない。

映画にしたら面白そう、と思ったら、
トヨエツが主人公で映画になってた。見てみたいなぁ。


4.青空の向こう アレックス・シアラーさん著  金原瑞人さん訳 求龍堂

この世に想いを残して死んでしまった少年が、ゴーストになって戻ってきます。
どうしても家族に伝えたかった想いが、彼と家族に奇跡を起こします。
幽霊なのに、ドライで、色彩感豊かです。このあたりは不思議な感じがしますね。

この手の筋の本を立て続けに何冊か読んでしまっているので点数は低めですが、
初読なら結構感動すると思います。
生きていることが、かけがえのない、素晴らしいことだ、ということを充分に
感じることができる本です。



以上です
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする