Bamboo(てのりぐま)日記

子どもの成長とお出かけの記録。気が向いたら好きなものの勝手レビューをします。毒も吐きます。月の最後は読書記録で締めます。

1月度月報

2016-01-31 18:41:15 | 読書
今年の年間目標は40冊とします。
今月は3冊。今月は全部あたりですね。

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1.きりこについて 西加奈子さん 角川文庫 

扱っているテーマは「ぶす」である。強烈だ。
猫さんって、作者のいう通り、世の中のことをなんでも知っているのかもしれない。
小さな子は、言葉で表現できないだけでいろんなことたくさん感じているのかもしれない。
子供たちは、思春期に入るまではずっと酔っ払っているのかもしれない。

この作者さん、すごく頭がいいとおもった。
このテーマで重くならないのがすごい。


2.小説土佐堀川 広岡浅子の生涯 古川智映子さん 潮文庫


明治という怒涛の時代を全力疾走で駆け抜けた一人の人間のお話です。
浅子さんの残した事業のうち、日本女子大、大同生命、ユニチカが今日まで100年以上続いています。
何事かをなす人の生き様は、圧倒されますね。すごい突破力です。

(朝ドラも面白いですね~特に五代さまがいい(笑))


3.温室デイズ 瀬尾まいこさん 角川文庫

扱っているテーマは、学級崩壊といじめ。そういうのを全部俯瞰して、「温室」というのがすごい。
それぞれの登場人物が、それぞれの立場で、武器で、現状を変えようと行動する。
自発的にうごいたことで、小さな変化が生まれる。
その積み重ねでもって登場人物たちが成長していくお話。

学級崩壊といじめに対する答えがでているわけではありません。
話に出てくる先生はなさけないのが多いです(スクールサポータの吉川くん除く)。


以上です
コメント
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