Bamboo(てのりぐま)日記

子どもの成長とお出かけの記録。気が向いたら好きなものの勝手レビューをします。毒も吐きます。月の最後は読書記録で締めます。

5月度月報

2016-05-31 23:59:57 | 読書
今月は7冊。(今年の合計21冊)
相変わらず守り人シリーズにはまってましたー。

===


1.神の守り人(上)来訪編 上橋菜穂子さん 新潮文庫
2.神の守り人(上)帰還編 上橋菜穂子さん 新潮文庫

バルサがねー、子どもちゃんたちが売られるところを助けるんだけど、その子どもちゃんたちの妹のほうが、
なんと、めっちゃ破壊神みたいなのを召還できちゃうってことがあきらかになるのよ。
ロタの建国神話にでてくる神様で、今までは封印されていたんだけどね、なんだか、でてきちゃったんだよね。
そしたら、当然、政治的に変化のために使いたくなる人たちもいるわけ。
そのまま封印しときたい、伝統主義的な人もいるわけ。
それぞれに正義があったりするんで、難しいよー。
でもねー、バルサはねー、妹ちゃんの味方なんだー

現代社会の問題に、一人の人間として、どういうかかわりかたをしていくか、そんな読み方もできます。


3.蒼路の旅人 上橋菜穂子さん 新潮文庫

旅人シリーズは、チャグム君が主人公。
今回は、背景としてはタルシュ帝国が侵攻を開始しており、サンガルから応援の要請があった、
というところから話がはじまります。
若者らしく率直な意見をいいますが、これがまた帝のご機嫌をそこねて、また試練がやってきます。
結局サンガルからの応援要請はやっぱり罠で、タルシュの密偵につかまってしまい、タルシュ本国へつれていかれます。
チャグムは、その過程で、苦難を乗り越え、人と出会い、加速度的に成長していきます。
なんていうか、清濁あわせて、すべてを自分の中にとりこんでいく姿が感動的です。
人ってこうやって大人になっていくのか、って感じ。


4.天と地の守り人 第1部 ロタ王国編 上橋菜穂子さん 新潮文庫
5.天と地の守り人 第2部 カンバル王国編 上橋菜穂子さん 新潮文庫
6.天と地の守り人 第3部 新ヨゴ王国編 上橋菜穂子さん 新潮文庫

蒼路の旅人をよんでおいたほうがよいです。そこでの話しの流れを知っておいたほうが、
オーケストラでいうとパートがひとつ増えているというか、重層的な音楽を聴けるというか。

サンガルはタルシュの配下に入っちゃいました。次は新ヨゴに攻めてくるでしょう。
ロタは内戦寸前だし、カンバルはそこに首をつっこもうとしているし
タルシュは新ヨゴやカンバルを調略しようとしているし。

みんながそれぞれの思惑で動きます。
チャグムとバルサ、バルサとタンダ、チャグムと帝。ロタの王様の弟、カンバル王とチャグム。

最後は、ナユグに春が来ちゃって、そして洪水かよー。

はらはらどきどき、すばらしい!

チャグム君の決心が報われるとうれしい。


7.流れ行く者 守り人短編集 上橋菜穂子さん 新潮文庫

ほかのを全部よんでから読むことをおすすめします。
タンダやバルサの十代のころの話がよめます。「らしい」エピソードがそろっています。


以上です
コメント
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