Bamboo(てのりぐま)日記

子どもの成長とお出かけの記録。気が向いたら好きなものの勝手レビューをします。毒も吐きます。月の最後は読書記録で締めます。

4月度月報

2018-04-29 14:44:37 | 読書
今月は6冊です。
累計は22冊です。いいペース。

===

1.明星に歌え 関口尚さん 集英社文庫

これはいい。
学生時代に四国でお遍路してみたい、という気になる。
良質な孤独、って素敵。

兄さんに四国の大学をすすめてみようかな(笑)


2.家族シアター 辻村深月さん 講談社文庫

辻村さんの作品は最後にぬくもりが感じられるのが素敵。
タイムカプセルの話が、年代的にじんわりくる(男親の立場として)。


3.この空の上で、いつまでも君を待っている こがらし輪音さん メディアワークス文庫

主人公の女子が結構乱暴な感じがしてて、男子のほうはちょっとなよなよしてますが、
これも今の時代の雰囲気でしょうか。
最後までよむとほんわかします。そうきたか、って感じ。


4.後悔病棟 垣谷美雨さん 小学館文庫

ああ、なんとなくわかる。主人公の気持ち。
若いころ、相手の気持ちになって考えよう、というのがとっても難しかった。

お医者さんのシンボルたる聴診器にそういう機能がついているのは面白いと同時に反則だ。うますぎる(笑)


5.純真を歌え、トラヴィアータ 古宮九時さん メディアワークス文庫

これはよかった。すばらしい。
何かにうちこんで、高い高い壁に気づいて歩けなくなってしまった主人公が、
いろいろな経験をして傷に向き合って心が再生して歩き出すまでの物語。
個人的には黒田君主人公の続編を求む。

声楽やオペラやクラシックの話になるので、
このあたりかじった人だとすごくしっくりくると思う。今月一押し。


6.代償 伊岡瞬さん 角川文庫

これはねえ、サスペンスものなんだけど、
世の中の価値観から完全に乖離してる悪人(たち)がでてきます。同じ人類というくくりには入れてほしくない。
私は衝撃で2~3日気分がどんよりしてましたよ。

最後には主人公たちは勝つ(生き残る)のですが、うん、カタルシスはない。
悪のほうがあまりにも存在感が強すぎました。ベイダー卿どころではないです。

以上です
コメント
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