Bamboo(てのりぐま)日記

子どもの成長とお出かけの記録。気が向いたら好きなものの勝手レビューをします。毒も吐きます。月の最後は読書記録で締めます。

5月度月報

2018-05-31 00:23:00 | 読書
今月は5冊です。
累計は27冊です。いいペース。

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1.もうひとつの命 入間人間さん メディアワークス文庫

魔女か~。
小学生のときに魔女をたすけたら、お礼にもうひとつの命をもらった、
というのが話のはじまり。
ちょっと百合っぽい。

2.アグルーカの行方 角幡唯介さん 集英社文庫

19世紀に北極海で消息をたったフランクリン卿のチームの亡霊たちの足跡を追う旅。
見渡す限り、人っ子一人いない大地、音がしない大地、雪に閉ざされた大地を
歩いていくときの精神状態は想像を絶します。
実体験したら発狂しそうだ。

3.玉依姫 阿部智里さん 文春文庫

首を長くしてまっていました。
なるほど、この話がもともとあったのですね。
そこから作者は”山内”を深堀したらしい。なるほど。
神様と自然と人が渾然一体になっている話って好きだ。


4.亡霊トランクルーム 吉野万理子さん 新潮文庫

まあ、みえないものが見えるっていうのはそういうもんでしょうが、
生きている人の、どこにも持っていきようのない強い想いも
亡霊になってしまう設定はなかなかよいとおもいますね。
そして主人公が、亡霊の想いを”前向きに”解決していこうとするのが
他にはない展開かな。


5.最後の医者は桜を見上げて君を想う 二宮敦人さん TO文庫

真ん中の話は「アルジャーノンに花束を」を思い出します。
自分がどんどん縮退していくさまは本当に泣けます。
死に向かって歩いていくときに、これほどの尊厳を自分は持ち続けられるだろうか、
と思いました。
今月一番のおすすめ。

以上です

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ブログ通算2345番目の記事でした
コメント
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