Bamboo(てのりぐま)日記

子どもの成長とお出かけの記録。気が向いたら好きなものの勝手レビューをします。毒も吐きます。月の最後は読書記録で締めます。

8月度月報

2006-08-30 23:45:38 | 読書
よい本って、読んだ後に自分の中で
・池に石を投げた時にできる水紋のようなものが生まれたり
・ぼっかりあいている空間が満たされたり
・昔の記憶と干渉しあってあたらしい響きが聞こえたり
するものだとおもいます。(たぶん映画や音楽もそうでしょうね。)

そんな本に一生で何回出会えるか。
今月読んだ本は3冊。

1.オシムの言葉
2.バカの壁
3.続バカの壁

♪♪♪

イビチャ・オシム。本物のプロである。
旧ユーゴスラビアのサッカーが、ヨーロッパで一番の輝きをはなった時代の代表監督。国が民族紛争で崩壊していく過程でも毅然としている、プロとしての信念をもつ仕事師。
ボスニア紛争で妻や子供と生き別れになったてその安否がわからない状態が続いても、投げやりにならない自制心をもった人間。
シニカルな言葉も、こういった背景からうまれるものであろう。頭のよさだけでなく、生きる力をもった人と思う。
生き物として、死なないという信念を持つことは、とても大事なのだ。

♪♪♪

「バカの壁」と「続バカの壁」は、正編と続編の関係ではない。
「バカの壁」は、ひとつの主題について色んな確度から論じているのに対し、
「続バカの壁」は、こんなことに対してはこうだ、あんなことに対してはこうだ、という例題をあつめたものである。
養老さんは極端な言い方はするけど、割合ノーマルな感覚の持ち主のように思う。
言葉にとらわれるのではなく、言葉の背景にある思想を感じるようによむと面白いと思います。

♪♪♪

「バカの壁」を読んで痛感したのが、自分の頭のなかもバカの壁だらけ、ということ。
ニューラル・ネットをはじめ、脳の話はわかりやすかった。さすがお医者さん。

・同じ事象を見ても、知りたいと思っていないことは、理解できない。これもバカの壁の一つ。

・常識というのは、物知りである=知識があるということではなく、「あたりまえ」のことをさす。
「あたりまえ」のことについてのスタンスがずれてしまっているのに「自分達は知っている」と思ってしまうのがそもそも間違い。

・相手を利口だと思って説教してもダメで、どのくらいバカ(バカの壁を持った人)かということがはっきり見えていないと(あたりまえのスタンスがどれくらいずれているのかが見えていないと)説教、説得はできない、相手を動かせない

♪♪♪

「続バカの壁」の方が、より具体的なので読みやすいでしょう。
こちらでは、フラクタル理論の話が、例えとしてはわかりやすかったですね。
また、都市化と少子化の問題について論じているところは全体的に考えさせられました。

・一般的には、科学的な結論というのは一義的に定まっており、正しい答えが必ずある、と考えているでしょうが、これがフラクタル理論やカオス理論によれば、答えはものさし次第であり、ものさしに応じた答えがそれぞれ複数存在している、という結論になります。

・科学技術が与えた錯覚では、社会システムですら「ああすればこうなる」的な科学的な論理で割り切れると言う風にどこかで思ってしまう。が、半分くらい「ああすればこうなる」をすてて考えないとうまくいかない。

自分に当てはめますと、いろんな事象を想像して「こうなればこうなる、だから前もってこうする」を考えたりすることが多かったのですが、あんまり直接の役には立ってないんですよね。
なんでもかんでもシミュレーションしておくのは無駄だと思うようになって、今はやらなくなったのですが、そうかといって、考えること自体が無駄なので一切考えないというのもあまりにも短絡的です。正規分布の両極端に分布するような考え方、行動は、一般人にとってはたぶん有害なんでしょう。
「ほどほど」という感覚を大事にしていこうと思います。

♪♪♪

この3冊を読んで

親として、子供の教育
会社員として、要員育成と評価、成果主義
個人として、生きることそのもの

を考えてみるよいきっかけになりました。

こういうことを考えても、若いときほど(自分の行動特性を変えるような)インパクトはないですが、じわじわとでもいいから、今よりましな人間になれればなぁ、と思っています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本の探査機はやぶさ

2006-08-29 20:31:47 | おもしろい・すき
冥王星ねたがはやっているので思い出したんだけれど、小惑星イトカワに出かけていった日本の探査機はやぶさは、一体いまはどうなっちゃったんですかね?

ググってみました。
http://www.hayabusa.isas.jaxa.jp/j/index.html

なんかぼろぼろみたいだけれど、地球に帰れたらいいね。
がんばれはやぶさ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

とばっちり

2006-08-28 23:29:44 | こども・教育
家に仕事を持ち帰るのはやはりよくない。
特に客先提出用資料なんぞパソコンで作ってるときは、ちび1号が近寄ってくるとガンガン叱ってしまうので、ちび1号にとっては何で叱られるのか、納得がいかないだろう。
転職する時に、仕事の持ち帰りはやめようと決心していたのに、反省です。
ごめんね1号。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

転職を繰り返さないために

2006-08-27 00:25:46 | 仕事・育成・転職
企業規模の違う会社間、業界をまたいで2回転職した経験から、20代30代の人が転職を繰り返さないためのヒントを3つ述べたいと思います。

========
1.転職理由の深堀り
========
仮にネガティブな理由であったら、同じことが次で発生しないような対策はとれるかどうか。
たとえポジティブな理由であっても、その理由が自分勝手な理屈で組み立てられていないかどうか。
また、その問題は家族の問題なのか、自分の問題なのか、上司の問題なのか、組織の問題なのか。

徹底的に、良い点と悪い点を書き出してみて、それを自分の中で消化できるようにしておいたほうが、あとからいやな思いをしなくてすむような気がします。

特に情熱的な人ほど、論理的な分析をしておき、面接官の印象だけで次を決めるようなことは避けたほうがよいと思いますし、
論理的な人は、もっと感情的な観点で「好き、嫌い」も考えておいて欲しいと思います。
(生理的にいやなものは、もうどうにもならないものなのです。我々はバルカン人にはなれません。)


========
2.会社規模によって、仕事の切り口が全く変わることへの理解、覚悟はあるか、また、人間関係の切り口が変わることへの理解、覚悟はあるか。
========
小さい会社へ行くのだったら、
・いままでやったことのない細かいところまで自分でやる覚悟があるか。
・実際にフットワークを軽くやれるか、いざとなれば自分で責任をもっての独断専行ができるか。
・自分が悪くなくても人に頭をさげられるか。
・自分がオンリーワンでありながらも社長や上司と一心になることを是とできるか。

大きな会社へ行くのだったら、
・期待される役割の範囲内で闊達にやれるか。
・行動する前に関係者に根回しができるか、それが根回しをすべき問題なのかどうか適切に判断できるか。
・理屈に合わない慣例があったとして、それに耐えられるか。
・自分がその他大勢という位置づけにされても是とできるか。

つまり、なんらかの期待や、有形無形の枠組みがあるので、それを理解したり、守ったり、活用したりすることができるのか。
会社規模に関係なく、こういったことを無視するアウトサイダーは不要というのが管理する側の本音でしょう。
あと、1度でも転職してしまうと「外様大名」であることを心に命じておいてください。同期はいないのです。もう「譜代大名」になれるチャンスはありません。いい意味でも悪い意味でも、仕事の結果でもってドライに判断されます。


========
3.自分の商品価値を正確に把握しているか、市場の求めるものを把握しているか
========
意外と、技術屋さんは、自分自身をきちんと把握できていない、セールスポイントが整理できていないと感じます。転職市場では、謙遜は美徳ではありません。

年をとってきて、自分はこれくらいのスキルと思っているところに、小さな会社にいるとなんだか限界点ばかり指摘されて自信をなくしているかたも多いかと思いますが、外から見るとその人はそんなことはなくてすばらしい力をもっていたりします。年寄りは、弱点補強よりも、強みを伸ばす方が市場価値が上がりますし、社会に貢献できます。(自分の弱点は人に頭を下げて補ってもらえばよろし。)

若いときに大きなPJを動かしていたり政府関係の仕事をしていたりすると、その結果を、自分の力だけで実現できたように錯覚していて、それを声高に面接で主張されたりします。「井の中の蛙」みたいな。

また、年齢に関わらず、人間的なバランスを崩している人も散見されます。
このポイントを重視するかどうかについては企業ごとに様々でありますが、(バランスが崩れていることで)自分の商品価値を損なっている場合が多いように感じます。

自分の商品価値を的確に把握して、それを転職市場で求めている会社に売り込んで転職することを考えれば、ある意味、安売りするでなく暴利をむさぼることもないレベルで再就職を決めたいですよね。
そういうときに戦略的パートナーとして、転職コンサルタントさんやエージェントさんに相談に乗って貰えると、道がひらけるときもあるでしょう。


========
★結論★
========
ベストの選択はなかなか難しいと思います。
ベターな選択でよしとするのも、生きていく中では大切なことだと思うようになりました。
こういった件で悩んでいる皆さんが、今よりよい状態になれますように、心から祈っています。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

閻魔大王に聞いて欲しい事

2006-08-26 22:21:00 | 
ここ二十何年くらいの間に、他人に対してはらわたが煮えくり返ったことが3回あります。
そのうちの1回分を以下に書いてみます。

数年前の話ですが、中途入社の部下が、いわゆる心療内科的病気(精神的に不安定)ということで、3ヶ月ほど仕事にでてきたり休んだり、だんだん休みが増えていって連絡が滞りがちになって退職しました。
実はこれは病気を含めてすべて演技(超お見事!)で、退職後すぐに元気に次の会社に移っていた、ということでした。
私は、お客様にも、上司にも、社長にも陳謝やフォローを繰り返していたのでとんだピエロ。本人の家まで訪問したこともあるんだけど、心配してほんと損したわ。
○○君よ、いつか閻魔大王に舌をぬいてもらいなさい。
それとも、何もわからないでいたbambooが超めでたいのか。きっとわたしは「おめでたいばかやろう」だと思われていたのでしょう。

会社のやめ方、というのは大事なのです。
飛ぶ鳥、跡を濁すのはしょうがないが、ここまで人をばかにするやりかたをして会社をやめるのは人間として間違いです。それとも、そこまでしなければいけない深い(不快?)理由があったのか。
自分の思い通りに事をすすめられたと喜んでいるかもしれませんが、いずれにせよ筋の通らないやり方をすると、いつかどこかで峻烈なしっぺ返しを食らうでありましょう。
あとは閻魔大王様よろしく。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

頭の中の小人たち

2006-08-26 09:56:47 | こども・教育
ちび2号が新しいものを見たとき、
頭ん中のニューロンからぴぴぴぴと手旗信号があがりシナプスがぐおーんぐおーんとうごいて
次のニューロンはサイダーみたくしゅわーっとはじける。
思わず口からは「あぁっっっ」


何段にも重なった積み木を見たとき、
ニューロンからのろしがあがりシナプスががーっつと燃えて
次のニューロンは山伏がもっているほら貝をおおきなおおきな音で鳴らす。
思わず口からは「うわぁーあぉーー」


眠くなった時は、
シナプスがかってに頭ん中に冷却水をばら撒いてなんだかサイレン音やらパトライトがぴかぴかするうちに故障してそのうち手足がとても熱くなってきてニューロンたちが怒りだす。
目からは涙。



きっとこんな風にダイナミックに頭の中でこびと達が活躍しているのでしょう。
いろんなことがわかるようになっていく過程って、とても楽しいんじゃないのかな?
映画の「ミクロの決死圏」みたいですが、超ミニサイズになってちび2号の頭ん中を探検してみたいbambooでした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

昼飯

2006-08-24 22:17:05 | マネー
関西にきてから、昼飯が楽しみになった。とにかく安くて、美味い。うどんは絶対関西。

関東の洒落たランチもそれなりにいいし、横浜の中華は本当に美味しいのだが、なんせ高い。
ひるめしの100円の差は大きい。

そしてbambooはなかなか痩せない。食欲の秋が大変心配である。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

真似っ子

2006-08-23 20:06:21 | こども・教育
ちび2号は、何でも1号の真似をします。かあさんめんどりやbambooの真似もします。

傑作なのが、パソコンのところに連れて行くと、キーボードをガチャガチャ押してからたまにマウスにタッチすること。そのとき、全く表情がない。きっと、bambooがそんな風に見えているんでしょうね。
将棋の時はキーキー言いながら駒を置こうとしますが、これは1号の真似です。1号は、王様より飛車や角を大事にします。(実社会と比較して)なんとなく納得です。

ちび2号はたまにテレビの真似もします。テレビの体操を見ながら同じように首を動かしたり、手を動かしたり。超かわいい。
2番目は成長が早そうです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

この夏のベスト3

2006-08-21 08:58:56 | おでかけ
第三位 大阪城天守閣
今まで住んだ街はお城がなかったので、個人的に珍しいということで3位。
山内一豊もここに上ったのかな。
ランドマークタワーより高さは低いけど、外からの風が直接あたるので意外とこわい。
赤ちゃん&ベビーカーで上るのはかなりつらい。(3階分は階段を上る必要あり。)
子供が歩けたほうが無難。
展示物は、幼稚園児には高度。

第二位 天王寺動物園
いいよ。ここ。おすすめ。
横浜の野毛山動物園より便利な位置にあって、結構広いし。1日かけて歩いても飽きない。
キリンがちょっと精神不安定みたいで不定期公開になっていたのが残念。
コアラが珍しくおきていてユーカリをむしゃむしゃ食っていた。横浜の金沢動物園より近い位置で見られる。全体的に動物と人間の物理的な距離が近いのがよい。
しかし、端っこに位置するしろくまの展示スペースが、なんだかとてもさびれていて、かわいそうだった。もうすこしなんとかならないの?
ちび1号は、子やぎとあしかにえさをやっていた。えさやり100円というのもなんだか大阪っぽくていいな。

第一位 キッズプラザ大阪
これはこどもちゃんは楽しいでしょう。赤ちゃんの専用遊び場もあるしいいですね。大人の入場料がちょっと高いのが玉に瑕。
(横浜のこども科学館は、ちょっと大きな子供たちもいるので怖いときがあったのよ。)
ちび1号は時速11.23km。
(普段はちび1号は「時速110キロ」って豪語しているのだが、bambooが「11.23キロだ、うはははは」と笑っていると「ちがうよぉ110キロだよぉ」といってぶーぶー怒っていた。)

大阪の駅や街って、バリアフリーになっていないところが意外に多いという印象です。なんとか対応していって欲しいですね。
次は、海遊館行かなあかん。(八景島や鴨川シーワールドと比較してみたい~)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夏休みの研究

2006-08-20 15:16:32 | マネー
バカの壁とか続バカの壁をよみつつ、株式研究などしてみました。
※あくまでも自己責任で。具体的な会社名は控えます。

[リスクを取れる人向け]
近くの飲み屋でおじいちゃん達が酔っ払って日本の今後を嘆いてました。
介護保険や健康保険のことを話題にし「としよりには死ねっちゅうことじゃろうか」といってましたが、そんなことはありません。私達もたくさん負担が増えているんです。それに、そんな簡単にしぬなんていわんといてください。ということで第一位は介護業界。
あと、きこさんがおとこのこ(?)を生んだら第二位はチャイルド用品とか幼児教育ビジネスとか。
他に、第三位として産業再生機構がらみ。

[リスクを取れない人向け]
そりゃ、日本を代表する自動車メーカーとか、総合家電メーカーを買っといたら3年で1割や2割儲かるでしょう。
自分のうちにある家電で、一番のすぐれものと思うメーカーを買っておけば儲かると思いますけど。

[そしてbambooは]
とりあえず、8263とか4723とか7203を買ってみようと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする