Bamboo(てのりぐま)日記

子どもの成長とお出かけの記録。気が向いたら好きなものの勝手レビューをします。毒も吐きます。月の最後は読書記録で締めます。

4月度月報

2011-04-30 00:01:17 | 読書
今月は9冊。

自分の中のタブーに踏み込むbamboo。

===

1.坂の上の雲(7)
2.坂の上の雲(8)
司馬遼太郎さん 文春文庫

筆者は、日露戦争の勝因を分析、検証しないで舞い上がってしまったのが
のちの軍国主義を生んだ、と考えているように思う。
失敗したときになにが原因だったのか振り返るとの同じで、
うまくいったときも何でうまくいったのか、謙虚に振り返っておかないと
いけないのだろう。
運をつかむには、つかむだけの準備がいるのだ。

好之は、日本海海戦を考えに考え抜いたあとに、精神に異常をきたしてしまう。
ありとあらゆることを突き詰めていってそこを突き抜けてしまうと狂う、
というのは結構わかる。
自分が狂うのと、祖国の進路を交換というのは、究極の選択だと思う。



3.きのう、火星に行った。 笹生陽子さん 講談社文庫

これ、いい。推薦。

クールで冷めているのって、カッコいいって思っている子は多いと思う。
それが、弟とのバトルや、クラスメートとのバトルで少しづつ熱くかわっていく。
最後に、主人公の拓馬がハードル競争で全力を出し切る姿は圧巻。

熱いのもカッコいいんだよ、って言うのがわかる作品。
ぼくがうんちくたれるよりも、絶対伝わりやすいと思う。
ちび1号にぜひ読ませたい。
よんでくれ。
たのむ。
=>読んでくれた。面白かったとのこと。万歳。



4.ランナー あさのあつこさん 幻冬舎文庫

バッテリーは中学生だったけど、こちらは高校生が主人公。
いろいろと理由をつけて、本当に向かい合わないといけないものを避ける、
それってすごく痛い。
自分もそうしてきた部分があるから痛い。
少しづつ向き合っていく姿に感動。

スポーツドラマというより人間ドラマですね。
伏線に、複雑な家庭環境と離婚、虐待などの問題があります。
母親と妹の関係は、読んでいてちょっとしんどい気持ちになります。

登場人物一人ひとりの心の内面の描写がとてもみずみずしいです。
私のような鈍感な人間でもよく読みとれます。
これもこどもに読ませたいけど、
伏線で扱うテーマがテーマだけに、中学生になってからかな。



5.小学5年生 重松清さん 文春文庫

短編集。
男性の、もっとも心の底のほうにある記憶って、
こういう話の類なんだろうと思う。
現在進行形として読んでみることで、
小学5年生の男の子のリアルを思い出すきっかけになるように感じる。

重松さんのように、こういう深い愛情のこもった目線を、
僕はいつまでこどもたちに向けつづけけられるであろうか。

性に関する記述とかもかなりでてくる。
そのままこどもに読ませてしまうのもどうしたもんだか。
ちょっと気になる。



6.ビタミンF 重松清さん 文春文庫

性に関する記述をそのままこどもに読ませるのはどうしたもんだか、
と前段で言っていましたら、
この作者の作品で、もっともっと性の話で踏み込んでる短編がありました。
「愛妻日記」というやつ。こりゃR-18指定でしょう。
でも、家族をテーマにしていたらセックスの問題は避けて通れない話だと思います。
なので重松さんは一歩踏み込んだのでしょうね。
こどもに重松さんの作品を渡そうとしている人で、そういうの気にする人は、
実際に読んでみて判断したほうがいいでしょう。


さて、この作品(ビタミンF)ですが、
こどもを思う親の目線は好感がもてます。
30代後半から40代、小学生や中学生のこどもをもつ親御さんにおすすめ。
家族の物語ですね。

こどもの成長に伴ういろんな問題とか、
プロジェクトが急に中止になったりしてがっくりとか、
ある日ふと昔のこと思い出したりしちゃったりして家庭からとびだしそうになるときとか、
兄弟が離婚しちゃったとか、熟年離婚とか、
夜遊びしている連中のそばを通るときにちょっと気合をいれて狩られないようにするとか、
亡くなった親と話をしてみたいとか。

そんないまどきの話が、やさしい視線でつづられます。
いま直面している状況が劇的に変わらなくても、
そのやさしい視線だけで、ほっとできる本です。

後から知ったんだけど、これ、直木賞受賞作品らしいですね。へえ~。



7.セックスボランティア 河合香織さん 新潮文庫

そういう体験の記録じゃないです。
興味本位で読んでも意味ないでしょう。

(以下あえて”障害者”と記述します。)
障害者の性の介助の問題を真正面から論じた本。
性の問題自体が人によってかなり幅のあるテーマで、
かつ心の底に押し込んでいるものだけに、
筆者は、よくここまで取り組めたものだ、と思う。

 命の綱の酸素ボンベを、じゃまになるからとはずしてセックスする老人、
 性の介助をボランティアで行う女性、男性、
 障害者専用デリバリーヘルス、ホスト、
 知的障害をもつ人への性教育の取り組み、
 性の介助に関して公費による補助がおこなわれているオランダの現状とセックスボランティアについて、
 それぞれ障害をもった夫婦のセックス事情、

ひとりひとりに問いかけていく、というスタイルである。
こうあるべきという意見はまったくない。
このテーマは、それで充分なんだろうと思う。
読んだ人に対して性の問題を考えるきっかけを与える本なんだろうな、と思う。

私の場合、読めばよむほど、
問題が普遍的なもの(障害者に特定されない、人間全体の性の問題、自分の問題)に感じられた。
僕も自分の中のタブーに踏み込んだ気がする。



8.最後の言葉 戦場に遺された二十四万字の届かなかった手紙 重松清さん・渡辺考さん 講談社文庫

「ただいま。」
「おかえり。」
生きている人どうしでこの言葉が交わされることの価値が再認識できます。


戦地から帰ることのできなかった人達の遺品(日記)が、
連合国側の日本分析のために回収収集利用され、
そして戦後何十年もたってから遺族のもとに突然帰ってくるという話。
筆者たちは、
日記に書いてあることをたどり現地に赴き、
少ない手がかりから遺族を探して見つけ、
遺品である日記を渡します。
そして日記を渡された遺族が、想いを語ります。


時間と空間を越えて伝わってくる(日記に書かれた)言葉の想いをうけとめ、
その想いを読者に伝えようとする筆者たち。

 どんなに家族のもとに帰りたいか。
 どんなに好きな人に触れたいか。
 どんなにこどもの成長を感じたいか。
 死がすぐにとなりにある状況で、なにを感じていたのか。

読みすすめるうちに、
それぞれの日記を書いた人の生き様がくっきり見えてくることから、
筆者たちの意図は成功しているように思います。


最後に、いまどきの高校生にこれら戦死した人の日記をよんでもらい、
作文をかいてもらいます。
これは、単純に戦争反対ですべて丸くおわらせないための仕掛け、
のように感じます。

読後感ですが、
自分が家に帰ってただいまといえること、
おかえりと迎えてくれる家族がいること、
そのことに心から感謝せずにはいられない気持ちになります。
なんか重松さんと渡辺さんがねらったところに落とされた感じがしますが。



9.先を読む頭脳 羽生善治さん・伊藤毅志さん・松原仁さん 新潮文庫

羽生さんの語る、
将棋を知ったきっかけ、
成長ともに変化していった勉強法と思考法、
そして勝利を導くための発想法に対して
人工知能、認知科学の研究結果をもってその意味を説明していく
というスタイルの本。

 初心者と熟達者の思考法の差、
 コンピュータと人間の思考法の差(全件解析的な結果から導いているのか、直感的に常識的に正しいもの(大局的に正しいもの)を選んでいるのか)、
 成長時期と勉強法の変化の話(子どものころは手を使い数をこなす、思春期からは理由を深く考えるようにする)、
 自分でテーマを見つけてずっと考えつづけていける継続力とか、
 好不調をメタ認知するとか、

どれもなかなか面白い観点だと思います。
自分の頭の中でちらかっている情報を整理できるのではないのでしょうか。

以上です
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

開き直ってみるのも良いかな。

2011-04-29 01:33:50 | 仕事・育成・転職
ストレスをためないで健康でいるためには、
卑屈にならず、かといって横柄にもならず、
いい意味で開き直ってみるのも良いかな、と思います。

言いたいことは遠慮せずに言う、
怒るときは怒る、
感謝すべきは声に出して感謝する、
申し訳ないときはきちんと謝る、
できることは誠実に対応する、
背伸びをしない、
いい加減なことをするくらいだったら何もしない、
そんな感じです。

外でお金をもらって働いてるわけですから、
そうそううまくばかりはいきませんが、
それもこれも私の人生。
もっと周りの景色を楽しんでいくことにします。

歩きたい方向へ、気の向くまま、
寄り道も楽しみながらすすんでいこうと思います。
心の欲するところに従っても、もう大丈夫なように感じます。


追伸
昔書いた、このカテゴリーに属する記事をよんでいると、
なんだか2~3年くらい立ち位置が変わっていない気がしてきた。
きっとぐるぐるしているんだろうな。はあ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

神様に選ばれたひと。

2011-04-27 00:00:18 | こども・教育
最近すごくびっくりしたこと。

こどもの水泳大会に観戦にいって、中学生記録とか小学生記録のレベルの泳ぎを見たときは、神様に選ばれた人って実際にいるんだなあ、っておもった。
昔、女子フルマラソンのトップ選手が、目の前をすごいスピードで走っていったときもそういうのを感じた。
やっぱりいるところにはいるんだね。

小学生なのに腹筋割れているんだもん。すげえや。
きっと、生まれたときに、神様がおでこに「ぺた」ってなにかすごいのを貼ったんだろうね。
水泳の50m自由形のレースって、競馬の6ハロン戦より興奮したよ。
すごいドーパミンがでてたような気がする。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

熱心になれない親、子。

2011-04-26 00:22:22 | こども・教育
中学受験、将○、囲○、水泳、ベ○ブレード、それぞれとても熱心な親御さん達がたくさんいらっしゃる。
お金も労力もかかっているのだろう。親子ともに迫力が違う。
わたしなんぞはいつも気後れしてしまう。

そういうのに踏み込んでいくのは何がきっかけなんだろうか。
長年つづけているうちにこどもが面白いと感じてがんばっちゃうんだろうか、それとも親の意向が効いてこどもの気持ちがかわるんだろうか。
もちろん早期からそういう道をえらんで中学高校と成果をだしていくこどもさんがいるのも知っている。才能があればそれをみつけて伸ばすのが親の務め、という人も多いだろう。

でも、ちび1号や自分が、現時点でそういうところに入っていくのは無理な気がしている。

ちび1号は、らくで楽しかったらよいという人なので、がんばるとか負けたくないとか、そういう概念が薄そうだ。
親が熱心になったところで、その方向に向いて努力しだすようにも思えない。
向いたふりをして、適当にちゃちゃっとこなすようになってしまっても困る。
一方私は、熱心な親御さんたちとお付き合いするのはしんどい。家族ぐるみのおつきあいというのもできそうにない。
お金はそれなりに用意するにしても、他のことを削ってまでそこに集中したいと思えないし、その体力もないだろう。

親が熱心になると、こどもに期待もするし結果を求めることになるだろう。
でもそれってどうなんだろう。
結果を求めて努力する過程で、生きていくための芯のようなものをつかむのはこども自身であって親ではない。
なにかをえらんでお金と時間をかけるというタイミングがいまなのか。
そう考えるとすくなくとも現時点はちび1号にとってのタイミングではない、ように感じている。

いろいろなものから、適度に刺激を受けつつ、実体験をしていくなかで、ちび1号がいつかヒントをつかんでくれることを期待している。
そのヒントをつかんだタイミングを見逃さないようにしたいと思っている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヘッドホン選択の参考

2011-04-24 07:48:07 | デジもの・ケータイ
自分の印象は
ヘッドホン。
オーディオ無間地獄のはじまり?
あたりにまとめているので置いといて。


まずは、候補を絞り込むのにどれがいいかというと、
「かかくこむ」や「あまぞん」だけではなくて、こんな素敵なサイトもあります

ヘッドホン ナビ さま
http://www.h-navi.net/

He&Biのヘッドホンサイト さま
http://www.geocities.jp/ryumatsuba/index.htm

本当にすばらしいです。たいていの調べ物は済んでしまうかも。


大切なのは、自分の耳できいてみることです。
大阪日本橋なら
ジョーシン日本橋1ばん館さん
河口無線さん
シマムセンさん
あたりでAKGとかSENNHEISERとかいろいろ試聴できます。
あとはターミナル駅近くの大手量販店さんでしょうか。
自分の耳を信じるべし。
東京だったら、メーカーの試聴ルームがあるよ。いいなあ。


購入については、
AKGやSENNHEISERなど外国製品の直輸入品だったら
サウンドハウスさん
が平均して安い(良心的値段)と思います。円高の恩恵をフルにうけられます。
別の方法としては、がんばって独逸とか英吉利のAmazonにアクセスして現地の出展者から船便で外国発送(日本向けに発送)してもらうとか。
すげー安くなると思うけど、気合と気合と気合と語学力が必要(アニマル浜口か。笑)


諭吉さん1枚だせば、かなりいいものが見つかるはず。
初心者(bambooも含まれる)は無理に諭吉さん5枚とかで勝負しなくてもいいかと。
諭吉さんを出したくないなら、英世さん2~3枚くらいが適当かも。逆をいうと、英世さん2~3枚くらいのヘッドホンをお使いなら、諭吉さん1~2枚くらいのヘッドホンを使うと世界が変わるように思う。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Walkmanのキャプスタンベルトを交換してみた(失敗)

2011-04-23 00:59:29 | デジもの・ケータイ
カセットテープのデジタル化(1)
カセットテープのデジタル化(2)

今回は、カセットテープのデジタル化にかかわる番外編:Walkmanのキャプスタンベルトの交換について、です。


先達はあらまほしきものなり。

walkman another collectionさま
http://www.geocities.jp/wm_fun/wm-701fstep9.htm

電気なサイトさま
http://www.orsp.net/~eeee/n/wm-503_belt/

昭和カセットデッキ研究所さま
http://showa-cassettedeck.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/post_b435.html

すばらしい。チャレンジャーなかたがこんなにいらっしゃる。素晴らしい先輩たちに感謝。

それらの記事の写真を参考に「自己責任」でWalkmanを分解してみました。
(分解する前にソニーのサービスセンターに持ち込んでみたのですが、ベルト自体もうなないとのこと。ベルトのデータ(幅とか大きさとか)をおしえてちょーだいっておねーさんにさんざん絡んだやさしく聞いてみたのですが、残念ながらデータもまったく残っていないとの事。)
なので、千石電商でいろいろ買ってみたキャプスタンベルトを順番に差し替えてみましたが、bambooのWalkmanはちょっと特殊な型番のものだったらしく、ベルトが安定して動きませんので音も安定して出ません。
どうも、ベルトの幅(0.95mm)が太すぎるようです。

音が出たときは、おかあさんが喜んで拍手してくれたのですが、そのうち音が変になってきて、Walkmanをさかさにすると音止まるし。かなり笑いました。
がんばって調整して、もっとましにするだけの根性および気力がなかったので、Walkmanを修理してサウンドボードにつないでPCで録音する作戦はあきらめた次第です。

根性と気力があって、Walkmanをもっている人、自己責任でがんばってみてください。うまくいけばかなりポイント高いです。こつをつかんだら商売ができるかもしれませんね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カセットテープのデジタル化(2)

2011-04-21 22:43:21 | デジもの・ケータイ
カセットテープのデジタル化(1)

ということで、デジタル化したいカセットテープがどういう環境(周波数特性、ダイナミックレンジ(ノイズリダクション有無))で録音されたかによって、選ぶべき機材が変わってきます。


<再生機材選び>
bambooの場合、Dolby-Bで録音された音楽テープ(クラシック、フュージョン)がメイン。ただし録音された環境は、スタジオ録音もあればチープなカセットでの録音もある、という状況。
よって、周波数特性が20~20000Hzくらいあって、Dolby-Bがついていて、なるべくワウフラッター(回転ムラ)が小さい(少ない)再生環境、という要件になります。

すると、
http://blog.goo.ne.jp/bamboo_horse_tenoriguma/e/4f941e0e94c8fd859f6dc4468c2045d4でリストアップした機械のうち
以下は上記の再生環境を満たさず落選
 NOVAC CASSETTE to DIGITAL(星0個)
 THOMSON CE-26(星0個)
 ラジカセ(星1個)
 アレシス TapeLinkUSB(星1.5個)
 ミニコンポでUSBメモリやSDカードに書き出しができるもの(星2個)
 TEAC AD-800(星2.5個)
 TASCAM CC-222SLMK2(星2.5個)
でした。最後の2つは、もう少し周波数特性がよければ、最終選考にのこったのですが。

以下は再生環境は満たしました。
 Dolby-B搭載しているWalkman(星3個)
でもキャプスタンベルトが溶けていて再生不能。自力でそれらしい品を見つけてきて交換して見ましたが、まともに再生できるようにならなくて、泣く泣く落選としました。

ということで
 カセットデッキ(星3個)
がのこりました。

カセットデッキは、その時点で3つしか選択肢がありませんでした。
SONY、Pioneer、TEACの3種類。
値段重視でSONYのTC-475WEに決定。


<録音機材選び>
つぎに録音機材です。
カセットデッキと組み合わせるのはサウンドボードとICレコーダのどちらでもいけます。
できればサンプリングレート44100Hz量子化ビット数16bit以上でWAVファイルが作れるもの。(圧縮形式だけでしか作れないものは自由度がないのでできれば避けたい)
というのが要件になります

ICレコーダでLPCMやWAVで録音できるものはちらほらあった(SONY ICD-SX900やSANYO Xacti SOUND RECORDER ICR-PS511RMなど)のですが、
その当時はサウンドボードよりちょっと値段が高かったのでした。
(PCのオンボードのサウンドに飽きていたというのもあったので、ヘッドホンも一緒に購入したのでした)

それらをまとめたのが、アマゾンのリストマニアにのせたリストになります。


<波形編集ソフト選び>
これは、PCのサウンドボードを購入するとついてくるソフトもあるし、フリーソフトもありますし、有料のソフト(10000~40000円)もあります。
どこまで自力でやってみるかによって、選ぶべきソフトもかわるでしょう。
デジタル化したデータで気になっているのがヒスノイズなので、PCのサウンドボードを購入するとついてきたソフトで対応することにしています。(耳がB級なので、ハムノイズとか判別不能だし。)ヒスノイズカットだけなら、ほとんどのソフトはボタン一発なのでソフトの使い方を覚える必要はあまり無いように思います。


<労力>
関係する機器の数が多ければ多いほど、カットしたいノイズの種類が多ければ多いほど、作業は面倒になるはずです。

PCなしでもカセットテープからCDをコピーできる機材は、構成がシンプルな分運用がすごく楽なはずです。急に動かなくなる、といったトラブルも少ないはず。

カットしたいノイズが多ければ、高い有料のソフトを用意する必要があるでしょうし、ソフトの使い方を覚えて、実際に操作してみる時間も必要になります。


<総予算はどう考える?>
総予算はどこを基準にしたらよいでしょうか。

一般に業者さんにたのむとどれくらいになるかというと、カセットテープ1本のCD化で1000円から4000円、ノイズ除去込みでCD化して6000円とか。
たとえば20本だったら最低でも1000×20で20000円。全部ノイズ除去したら6000×20で120000円。どんな機材を使っているかで、どれくらいの品質のテープまで対応できるか、わかります。

それらと、
自分で用意する場合
「再生機器+録音機器+波形編集ソフト+労力」との比較
になるのでしょうね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カセットテープのデジタル化(1)

2011-04-20 23:34:17 | デジもの・ケータイ
カセットテープのデジタル化がほぼ終了したので、いくつか得られた知見をまとめます。


<ノイズについて>
藤本健さんの「Digital Audio Laboratory」の以下の記事がまとまっていて、かつノイズ音のサンプルWAVファイルがあるのでわかりやすいです。
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20010702/dal17.htm

カセットテープで代表的なのは
ヒスノイズ シャーという高い音
ハムノイズ 冷蔵庫が運転中に出しているような「ブーン」という低音
クラックルノイズ レコードの「プチプチ」音
クリックノイズ レコードの傷で「がりっ」となる音
ポップノイズ レコードに針を落としたときの「ポン」という音
クリップノイズ 録音時の音量が大きすぎるときの「バリバリ」という音
など。


<ノイズを取り除く>
アナログデータをデジタル化することによって何がよくなるかというと、加工がしやすくなるという点です。

たとえば、フリーソフトや市販ソフトで、上記のノイズをカットできるような機能をもつものがあります。
これひとつで全部OKというソフトは知りませんが、たとえばCreative Media社のPC用サウンドボードを買うとダウンロードできるCreative Media Toolboxでは、ヒスノイズを取り除くことができます。
クラックルノイズやクリックノイズ、ポップノイズは波形編集ソフト(たとえばCreative Media社のCreative WaveStudioなど)で編集してしまえば消せますが、一般人には敷居が高いかもしれません。(波形編集ソフトで音を再生しながら、異音がするところを特定して、そこを編集していくという気の長い作業が必要。専門の業者さんがいるくらいです。)
波形編集ソフトでは、カセットテープに録音された音量が小さい場合でも、クリップノイズがでないぎりぎりまで音を大きくしてくれる機能(ノーマライズ)があります。

PCに取り込んだデジタルデータを、ソフトをつかってヒスノイズを取り除いてノーマライズしておくだけでもだいぶ聞きやすくなります。


<デジタル化とは>
カセットテープには、録音した機器の周波数範囲内のデータが音圧レベルに応じて記録されています。
これをデジタル化するときには、1秒間に何回刻みでアナログデータを採取するか、記録の幅をどれくらいにするかがが鍵になるそうです。前者をサンプリング周波数、後者を量子化ビット数というそうです。

人間の耳はおおよそ20Hzから20000Hzの範囲の音が識別可能だそうです。
デジタルデータでこの範囲の音をノイズなしに適切に分離しようとすると、サンプリング周波数が20000の倍の40000Hz程度になります
大体の目安はこんな感じ。
電話 11025Hz
AMラジオ 22050Hz
CD 44100Hz

音圧のほうはあまりシビアに識別できないようです。量子化ビット数は、おおよそ16ビット(0000000000000000~1111111111111111、10進でいうと0から65535)で充分だそうです。ダイナミックレンジでいうと96db相当らしい。量子化ビット数が24ビットだとダイナミックレンジ144db相当らしい。
CDは16bitだそうです。


<もともとの録音したときの機材がなんだったのか>
もともとの録音されたときの状態がどうだったのかによって、どのレベルまでデジタル化できるのかがきまります。
たとえばカセットデッキの周波数特性は20~15000ないし20000Hzですが、カセットレコーダの中には200~8000Hzのものがあります。
Dolby-BやCを搭載しているものならダイナミックレンジは60db程度、dbxなら110db程度でしょうか。

なので、先ほどの結果とあわせると、
音源の録音されたときに使われた機材の周波数×2倍のサンプリング周波数以上のサンプリング周波数でもってデジタル化しても意味がない、となりますから、
カセットテープでは、サンプリングレートは44100Hzまたは48000Hzが適当な線になるのでしょう。ものによっては22050Hzもあるかも。
また、Dolby-BやCで録音されているのなら16ビット、dbxなら24ビットでデジタル化するのが妥当な線なんでしょう。

ただし、これは録音したときの機材=再生機材とした場合であって、再生機材の特性が録音時より劣る場合は、それに依存して低いほうになってしまうと思われます。


<圧縮する>
以上は、音をそのまま無圧縮でデジタルデータにする場合、WAVファイル(リニアPCM)の品質の話になります。

一方、デジタルの特性をつかって音声ファイルを圧縮することができます。
こうして作られているのがMP3ファイルやAAC(MP4)ファイルです


<ビットレートってなによ>
1秒間あたり何ビットのデータ、という意味です。
WAVファイルでCD相当の音声ファイルは、ビットレートでいうと1411kbpsのデータ量だそうです。
じゃ、192kbpsとかいったら、WAVファイル(CD相当)の8分の1くらいのデータ量になっている(間引かれている)のは確かなんですが、これが人間の耳ではあまり聞き分けられない。

MP3やAACで圧縮するときには、人間の耳が鈍感な高周波数帯について大胆にデータ量をへらしているみたいです。
これがMP3ファイル256kbpsでWAVファイルとの差に気づく人もいれば、128kbpsでも気づかない人もいるようです。だいたい平均すると、MP3ファイル192kbpsとWAVファイルとの差に気づかないくらいでしょうか。

人間の声だったらそんなに高い周波数成分はないから、MP3ファイル128kbpsでも違和感は無いんでしょうね。
音楽の場合、自分が聞いて違和感のないビットレート(おおよそ128kbpsから256kbps)に圧縮すればよろし、ってことになると思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

整理とは捨てること

2011-04-18 22:22:22 | つれづれ
「お片づけのこつは思い切って捨てることだよ~ん」
とえらそうなことを子どもにいいつづけて5年。
自分は、と振り返ると、結構怪しい状態になっているではないか。

なので正月からこつこつと捨てモードに入っているbambooなのでした。
かれこれダンボール4箱分くらいの量はすてたのですが、まだまだ怪しい状態なので、どんどん思い切らないといけません。

引越し前に仕分けしたときは、何年かしたら見る機会があるかも、なんて気がしてとっておいたりするのですが、無理無理。5年たってもやっぱり見る機会はありません。10年たっても見ないでしょう。
速攻でごみ箱行きです。

研修会とかで結構痛いこと言われたりかかれたりした資料やビデオも残していたりしますが、いつか向き合ってアウフヘーベンしようとおもいつつ、今となってはもう無理みたいです。この年になったら、欠点克服より長所伸ばしたほうが楽。
この資料もごみ箱行きかな。前の会社の社長さん、ごめんなさいねえ。

英語の教材とかもでてきました。
買い取り業者に連絡してみましょう。
たぶん購入時の50分の1くらいの値段なんでしょうが。
使わないとほんとごみになっちゃいますね。

本はがしがし処分。くくってごみの日に出しておくと、もっていく人がいた。
いくらなんでも文庫本は売れないでしょう。それとも読んでくださるのですか?

ビデオテープやカセットテープはほぼデジタル化がすんでいていつでも思い切ることができるのですが、フロッピーディスクはどうしましょう。
3.5インチや5インチのドライブはもっているものの、SCSIから今のPCにどやってつないだらいいんでしょうねえ。USBなんて気の利いたものついてないしなあ。なんてったって、MS-DOSやWindows3.1だもんな。化石やんそれ。
古いソフトウエアも処分です。
私とちび1号はゲームをすると際限なくなり廃人になるので、絶対NGです。

そうこうしているうちに切手やらコインやら絵葉書やしおりがでてきました。東京オリンピックの千円銀貨とかあります。
すげえ、こんなのいつゲットしてたんだろう。きれいなものは、ちび1号と2号にあげましょう。


つぎからつぎへと際限なくでてくるので、夏休みまでに片付けばいいかな。
のんびりすすめています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

また傘が盗まれた・・・

2011-04-17 11:25:37 | 
うちのおかあさんの傘が家の軒先から盗まれる。この1年間で2回目だ。
かさを持っていった不埒なやつは、その身に多いに災いが降りかかるがよろし。
一生呪ってやる。こら。

犯罪という意識がないんだろうね。
「人のものを失敬するのは人間としてありえないこと」って、その親から学ばなかったんだろうか。
下劣だ。


なんか復讐してやりたい。
とうがらしエキスをべっとりぬっておいて触ったとたん手がかゆくなるとか、
さした瞬間に、強盗撃退ボールみたいに特殊なインクで頭から緑色に汚れてしまうとか、
さした瞬間にはずかしい絵柄になって周りの注目をあびるとか
(トムジェリ風に)傘が怒り出して盗人の手を噛むとか。
まじむかつくわ。

人をみたら泥棒と思え、ではあまりにも世知辛い。
盗まれたら盗み返せでは何も解決しない。
盗まれるほうにも落ち度があるというのは無責任な議論だ。
大げさだが、人間としてのモラルの問題、どう生きるべきかの問題だと考えている。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする