今月は4冊。
運動会やら、秋祭りやら、各種遊びのほうを優先です。
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1.ローマ世界の終焉(中) 塩野七生さん 新潮文庫
2.ローマ世界の終焉(下) 塩野七生さん 新潮文庫
ついに全43巻読みきりました。長かった。完結です。
全体を通じての感想
これは、歴史書ではなく小説、です。
登場する人物の心情を大胆に書いてあるところがありますが
そこが読み応えがあります。
また、切り口にぶれがありません。
キリスト教文化圏以外のバックグラウンドをもつ作者だからこそ、
冷静な目で観察できている、といえるのではないのでしょうか。
最後に、ローマ精神というところを作者が解説してくださって
います。
読めば読むほど、質実剛健、という思いが深くなります。
私は質実剛健という感覚は好きです。
いまどきあまり流行らないかもしれませんが。
3.キッドナップツアー 角田光代さん 新潮文庫
離婚寸前の両親をもつ、小学校5年の女の子。
夏休み初日に、家から逃亡中のダメダメなお父さんに誘拐され、
各地を転々としながら、お父さんとの交流の中で成長していく話。
ほんとにこのとうちゃん、ぐずぐずでだめだめです。ひどすぎ。
でも自分も近い部分もっているんだろうな、って思います。
うちの姫はまだ小学校前ですが、世の中の5年生女子の視線
ってこれくらいきびしいんだろうなあ、って感じます。
ああ、数年後が怖い。
ちび1号にあげました。
4.イオンを知る(ニュートンムック BASIC SCIENCE ILLUSTRATED) ニュートンプレス
難しい文章なしで、感覚的に理解しやすいです。
理論体系を網羅したいというところを捨てて、
とても素敵なイラストをたくさん載せているところがGoodです。
原子と分子とイオンのモデルで、中学レベルの化学反応を
すべて一気通貫で説明できてしまうところですから、
早い段階でイオンを理解できると世界が広がるような気がします。
ちび1号が興味をもったようです。
小学生に言葉で説明するのは大変なのと、
たとえ話しをすぎて変なイメージを作ってもいやなので、
この本のイラスト(とデジタルコンテンツ)をじっくりみてもらい、勉強していこうと思っています。
無理のないように、親がサポートをしていければ最高ですね。
(教育課程では、そういう順番で教えることにはなって
いないので学校の先生には怒られそうですが、自己責任でGo。)
以上です