今月は3冊。
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1.夜の朝顔 豊島ミホさん 集英社文庫
ごく普通な(だけどみんなとは感じるところがちょっと違う)女の子の、小学校6年間で経験した7つのエピソードです。
小学生は、小学生なりにいろいろ大変なのよ、ってところをうまくすくい上げています。
漠然とした不安や緊張としてしか感じられなかった部分を、言葉で表現できると、こんな感じになるんでしょうね。
うちみたいな、おさる系の小学生やおさる系のおじさんにはぴんとこないかもしれません。
2.ボーイズ・ビー 桂望実さん 幻冬舎文庫
偏屈ジジイとガキの物語。
というと湯本香樹実さんの「夏の庭」を想像してしまうけど、
ジジイは、より気合が入っているし、ガキは、より悩みごとが深い。
そして、何よりも、ジジイは死なない。
自分が死んで子どもにメッセージをのこすんじゃない。
生きていく中で、ジジイもガキも、それぞれの宝物をみつけていくところがよい。
どちらかというとジジイ(の変わりぶり)に共感。
3.さよなら、そして、こんにちは 萩原浩さん 光文社文庫
「明日の記憶」とはだいぶ違った感じがします。
どちらかというと奥田英朗さん風。
とてもテレビドラマ的というか、ビジュアルが想像しやすいです。目の前でそのシーンが想像できてしまう。
短編集ですが、共通しているのは、主人公たちが一生懸命に仕事に取り組んでいる過程でなにかに巻き込まれていって漫画的状況に陥いるという流れです。
その一生懸命さと、漫画的状況の落差が笑えます。(くっくっく、または、ぷぷぷ、ぐらい)
長福寺のメリークリスマスが秀逸。
以上です
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1.夜の朝顔 豊島ミホさん 集英社文庫
ごく普通な(だけどみんなとは感じるところがちょっと違う)女の子の、小学校6年間で経験した7つのエピソードです。
小学生は、小学生なりにいろいろ大変なのよ、ってところをうまくすくい上げています。
漠然とした不安や緊張としてしか感じられなかった部分を、言葉で表現できると、こんな感じになるんでしょうね。
うちみたいな、おさる系の小学生やおさる系のおじさんにはぴんとこないかもしれません。
2.ボーイズ・ビー 桂望実さん 幻冬舎文庫
偏屈ジジイとガキの物語。
というと湯本香樹実さんの「夏の庭」を想像してしまうけど、
ジジイは、より気合が入っているし、ガキは、より悩みごとが深い。
そして、何よりも、ジジイは死なない。
自分が死んで子どもにメッセージをのこすんじゃない。
生きていく中で、ジジイもガキも、それぞれの宝物をみつけていくところがよい。
どちらかというとジジイ(の変わりぶり)に共感。
3.さよなら、そして、こんにちは 萩原浩さん 光文社文庫
「明日の記憶」とはだいぶ違った感じがします。
どちらかというと奥田英朗さん風。
とてもテレビドラマ的というか、ビジュアルが想像しやすいです。目の前でそのシーンが想像できてしまう。
短編集ですが、共通しているのは、主人公たちが一生懸命に仕事に取り組んでいる過程でなにかに巻き込まれていって漫画的状況に陥いるという流れです。
その一生懸命さと、漫画的状況の落差が笑えます。(くっくっく、または、ぷぷぷ、ぐらい)
長福寺のメリークリスマスが秀逸。
以上です