たまに女性主人公の曲を作ることがある。
私は男性なので、普段曲を作る時は自然に男性主人公の曲が多い。
だが、それだとワンパターンになりがち。
曲のテーマが基本同じでも、歌の主人公を男性にするか女性にするかで、歌詞の切り口が変わってくることはある。
もちろん、男性主人公でも女性主人公でも曲の内容は変わらず、男にも女にも普遍的な内容の曲もある。だがテーマによっては、歌詞の内容がかなり変わることがあるのも事実。
当初、男性主人公の目線で書こうとした歌詞の曲が、どうも出来に満足できそうもなかったり、途中でインスピレーションが死んでしまいそうなとがあって、それだと曲を完成まで持っていけそうもない気がした。
そこで、試しに主人公を女性に変えて歌詞を書き始めたら、割りとすんなりと書きすすめられることができ、一気に最後までたどり着けたことがある。
で、できあがった曲を人に聴いてもらったら、「だんぞうが作ったとは思えない」と言われたことがあり、そんな時はちょっと嬉しくなった。
とはいえ、たまにそんな歌を作ったからといって、私が女心をよくわかってるわけではない(笑)と自分ではわかっている。
もしそうであるなら、もっとモテたはず(笑)。だが現実にはそんなことはなかった。
女心も男心も、異性が思うほど単純なものではないだろうしね。
ただ、歌を作る時に、主人公の性別を変えて歌詞を書くことで、いつもとは少し違う曲を作ることはできるとは思っている。
ただ、その場合、少なくとも私の場合は、異性の気持ちをよくわかっているわけではなく、むしろ推測の歌詞なんだろうとは思っている。
多分相手はこんなことを考えていたのではないか…という感じ、
既成の曲で、男性歌手が女心を歌った曲や、女性歌手が男心を歌った曲はたくさんある。それらの曲の歌詞を書いた人って、異性の心情をよくわかってるんだろうなと思って感心することがある。
その一方で、それらの作者は、どこまで異性の気持ちをよく理解できてたのか知りたくなることもある。
もしよくわかって書いていたのだとしたら、その人はどんな人生をおくってきたのか興味はわいてしまう。
あわよくば、秘訣を教えてもらいたいくらい(笑)。
私の過去作品のいくつかを公開してる別ブログから、私が女性主人公の視点で作った自作曲の歌詞のいくつかを紹介しておこう。1部でしかないけれど。
● 三日月のオルゴール
80年代のアイドル女性歌手のイメージで作った曲。↓
●モーニング・アゲイン
お洒落なフレンチポップスやシティポップのイメージで作った、ミドルテンポのバラード。↓
●夜がゆけば (さみしかったから・・・)
若かりし頃の中島みゆきさんや山崎ハコさんのようなイメージで作った、やや暗めの曲。↓
●はっきりしなさいよ
見た目はやさぐれた不良少女だけど、心はピュアな女性のイメージで作った曲。↓
キャラが違えば、恋模様も違うようになりますよね。
曲調もなるべくそれぞれ違う曲調にしたつもりです。
それぞれ別の女性シンガーに託したい曲です。
今の私の年齢では、もうこれらの曲は作れないかもしれません。
「はっきりしなさいよ」これは、エノケンさんの替え歌や、アメリカの古いスタンダードナンバーにインスパイアされてできたメロディをつけてあります。
4曲の歌詞を味わいました。
それぞれの4人の女性が思い浮かびました。
雰囲気も違うし、恋模様も違うような
恋の経験してた感受性溢れる頃の作品ですね。
「はっきりしなさいよ」
なかなかいい感じです~🎶
やってみる価値はあると思います。
歌詞を書いてて手詰まりになった時で、気が向いたら、1度試してみてください。
それまでと違った視点で歌詞が繋がっていくこともあります。
時には人間以外の生物の目線で作ってみるという手も面白いですが、インスピレーションが長続きしないこともあります。
男性ミュージシャンが女性の歌詞で歌うよりはその逆の方が少ないですよね。最近の今時の曲にはボクを使った女性歌手は結構ありますが。
私はそう考えると、男性目線の詞はほとんど無いなあ。たまには挑戦してみようかな。