明日に架ける橋・・・といえば、言わずと知れたサイモン&ガーファンクルの名曲である。
作曲者ポール・サイモンの最高傑作と評す人も多く、以前どこかの企画の「未来に残したい20世紀の名曲」の中の1曲に選ばれたこともあった。
それほどの名曲なので、エルビス・プレスリーを始め、数多くの歌手にカバーされてきている。
壮大な曲なので、コンサートではハイライト的な存在になる。
この曲に挑む歌手は、さすがに歌唱力に優れた人が多い。
世界中で愛されてる曲で、それはここ日本でも例外ではない。
日本でも数多くの人に歌われている。
今回は、尾崎紀世彦さんの「明日に架ける橋」を取りあげたい。
ユーチューブで、ひょんなことから尾崎さんの「明日に架ける橋」を見つけて聴いた時、私は鳥肌がたった。感動して、目頭が熱くなった。心に響くボーカルとは、こういうものだと思った。
改めて「明日に架ける橋」は、これほどの名曲だったのだということを実感すると共に、改めて尾崎さんの歌のうまさにしびれた覚えがある。
歌唱力、歌ってる姿や表情、ともかく格好良すぎる。
太く力強く、よく通るずば抜けた声量。なおかつ、心地良い声質。音域の広さ。
男っぽく、ワイルドな容姿。発音の良さ。最高。
以前このブログで尾崎さんのことを何度か取りあげたことがあるぐらい、私は尾崎紀世彦さんが好きだが、尾崎さんの歌う「明日に架ける橋」を聞いて、日本にもこんなすごい歌手がいたことを世界に誇りたい気持ちになった。
ともかく圧倒的。
2012年、尾崎さんの訃報が届いた時は、ショックで、相当な喪失感を感じて寂しくて仕方なかった。
私は尾崎さんのコンサートを結局一度も見たことがなかったことを、つくづく後悔した。
そんな寂しさの中、ネットで尾崎さん関係の映像や音源などを検索して、尾崎さんの歌う「明日に架ける橋」を聴いた時、自分が尾崎さんのボーカルを生で見たことがなかったことは、一生の不覚にも思えた。
後悔の気持ちは更に大きくなった。
尾崎さんは、日本を飛び出して、海外で活動する選択肢はなかったのだろうか。
この歌唱力なら、外国でも・・・というか、世界的に活躍してもおかしくないと思うのだが・・。。
私は、尾崎さんにとって日本は狭すぎた気がしてならない。
彼が健在だった頃に、紅白歌合戦あたりはもっと彼を呼んでほしかった。
そして、本当に上手い歌手のなんたるかを証明してもらいたかった。
もし、紅白歌手合戦みたいな番組があったら、ハイライト的な出番で彼に登場してもらいたかった。
この映像を見てると、尾崎さんがもうこの世にいないということが、あらためて悲しく感じてしまう。
日本のソングライターにとっては、彼がもういないということは、不幸なことではないだろうか。
この映像、何かのおりにすぐに見返してしまうのだが、何度聴いてもやはり素晴らしいと思う。
特に、ちょっと落ち込んでいる気分の時など、つい見てしまう。で、元気をもらえる気がしている。
私にとっては大のお気に入りだ。珠玉のボーカルとは、彼のためにあるような言葉にも思える。
洋楽のポップスやスタンダードを歌わせたら、日本では彼の右に出る歌手はいないのではないか・・とさえ思える。
今でも。
https://www.youtube.com/watch?v=EGfY6oQYqg0
テレビで尾崎さんのことを取り上げる時、「また逢う日まで」しか取り上げられないのを見ると、私は複雑な思いがしてくる。
私は、その歌は、「エルヴィス・プレスリーによる歌」として、大変好きな歌の1つです。
70年代を代表するエルヴィス・プレスリーの歌でもありますね。
又、この歌は、歌詞だけでも大変美しい詩です。
大変美しい詩に音楽を加えた時、聴く者の心に本当に染み入る歌い方が出来る者は、プロフェッショナルと言えども、極めて少数派です。
今回、だんぞうさんに、尾崎紀世彦さんによるカヴァーソング「明日に架ける橋」を教えていただき、私もすぐにYouTubeチェックしました。
先ず威風堂々としているお姿、声に魂がある歌い方、英語発音の抜群さなど、全てにおいて百点満点ですね・゜・(つД`)・゜・
私も、「尾崎紀世彦さん逝去」のニュースは、本当に信じられず、ずっと彼が遺した最高の歌「また逢う日まで」を何度も聴いて泣いていました。
尾崎紀世彦さんによる「明日に架ける橋」は、紅白歌合戦はもちろん、外国におけるコンサートでも、「大トリ」として、偉大なるフィナーレを飾っていただきたかったですね!
外国でも、間違いなく、会場が壊れそうになるほど、拍手喝采ですよ!
又、尾崎紀世彦さんには、『洋楽カヴァーアルバム』を制作していただきたかったですね。
「オリジナルが売れないから」と安易な気持ちによる『カヴァーアルバム』が流行している現在の日本で、「真のカヴァーソングとは、自分の人生・精神全てを賭けて、全身全霊で表現するものだ!
原曲を乗り越えるほどの魅力・迫力・実力を示すことが出来ないならば、カヴァーソングなどやるな!」ということを日本芸能界に、世間に強烈に知らしめてやっていただきたかったです!
なので、彼の洋楽カバーアルバムはありましたよ。
友人に貸してもらって聴いたんですが、そのアルバムで初めてトム・ジョーンズの「シーズアレディ」という曲を知ったんですが、最高でした。
若い頃から彼の歌唱力は群を抜いており、まさに天賦の才、天才ボーカリストと言って差し支えないと思います。
この曲の作者であるポール・サイモンは尾崎さんのこの「明日に架ける橋」を聴き、「この人にはかなわないなあ」と言ったらしいです。
そう、それほどのボーカリストなんです。
まあ、アート・ガーファンクルには、尾崎さんとは違った素晴らしさがありましたけどね。
ジョンレノン、ジャンゴ・ラインハルト、デュアン・オールマン、ボンゾのいるレッドツェッペリン、その他、私がまだ見ていないミュージシャンは何人も何組もいて、そのライブを見るのは私の死後の楽しみにとってありますが、その中に確実に尾崎さんのコンサートも入ります。
ともかく、このユーチューブ映像に寄せられたコメントも読んでください。
絶賛の嵐で、外国人からの絶賛コメントもいくつも混ざっています。
本家を超えている・・・という感想もいくつも寄せられているのがわかります。
とはいえ私は、本家のサイモン&ガーファンクルも好きなので、どちらが上とは言えません。
言えるのは、尾崎さんのボーカルが、本家にひけをとらない素晴らしさであるということです。
ほんと、聴いてて魂が揺さぶられます。