私は一時扇子を集めてたことがある。
街でふと立ち寄った文具店や、旅先で立寄ったお土産屋などで、なんとなく惹かれる扇子が売られていると、つい衝動買いしてしまったことは、しばしば。
おかげで家の中に、けっこう扇子がたまってしまったことがあった。
最近はあまり扇子は買わなくなったが、昔買った扇子は今でも家の中にはそこそこ残っている。
せっかく何本もあるので、私がよく使う複数のカバンの中には、絶えず扇子をしのばせている。
そして、それぞれのカバンには、いつでもすぐに出せそうなポケットに、扇子は入れてある。
通勤の時に使うカバン、旅行で使うリュック、日常や旅先で気軽に使うミニバッグ、ギターケース、などなど。
それぞれ違う扇子を入れてある。
夏などは、駅まで歩いて、電車に乗った時に汗がふきだしてくることもあるし、会社で力仕事をやった直後、旅先の宿で風呂からあがって部屋に帰った時、音楽の練習で熱が入った時、食堂で熱い食物を食べた後、などなど扇子があると助かるし、あると有り難かったりする。
案外、扇子が役に立つ場面は多い。
だから、私にとっては、扇子はある意味必需品だったりする。
近年、携帯扇風機を持ち歩く人が増えてるが、扇子のほうが収納場所でスペースをとらないと思う。
扇子は折りたためば携帯扇風機よりも場所を取らないし、長細くなるから、持ち歩くのも楽。
携帯扇風機は扇子のように手を使ってあおぐ手間はいらないので便利ではあるのだが、バッグのポケットに入れることを考えると、扇子に比べたらスペース的にかさばりそうな気がして、今の時点では私はまだ持ってない。
扇子だと、例えば地方に旅した時に現地の土産物屋に売られていると、その地方ならではの絵柄がプリントされてることがある。
その地方ならではの特産品、観光スポット、歴史上人物などなど。
例えば高知なら坂本龍馬、京都なら寺や神社や、新選組など。
会津なら白虎隊、伊賀なら忍者などなど。
当初は扇子は集める気はなかったのだが、地方に旅して「ご当地扇子」を買ってみたら、気に入ってしまった。
それ以来、そういうのを買うことが多くなり、気がついたら集めるようになっていた…というのが流れだ。
私は子供の頃から収集癖はあったみたいで、小学校時代は切手を集めたりしたし(高価な切手は買えなかったが)、他にもコミックの単行本なども集めた。
若者になってからは、レコードを集めたり、ギターのピックを集めたりもした。
私のように、収集癖がある人は世の中にはけっこういる。
集めるものは人それぞれだ。種類は多岐にわたる。
ミニカーを集める人もいれば、人形を集める人もいる。鉄道模型を集める人もいる。ブリキのオモチャコレクターもいる。
プラモデルを集める人もいれば、芸術品を集める金持ちもいる。
特定のジャンルに絞ったグッズを集める人もいる。例えばスターウォーズ関連のグッズを集める人とか、ビートルズ関連のグッズを集める人もいるし、映画のポスターを集める人もいる。
集めるものの種類は、多岐にわたる。
私自身も収集癖は元々あるので、何かを集める人の気持ちはわかる。
だが、それに興味のない家族にとっては、家族の誰かのコレクションが段々増えるのは困りものだったりすることがある。
数が増えてくると、保管スペースにも困るようになるからだ。
時にはそれがもとで、家族間の関係がギクシャクしてくる場合もある。
へたしたら、家族の誰かが時間かけて集めてきたコレクションが、ゴミに見えてくる場合もある。
そんな時、ジャマだからと言って、無断で処分してしまったら、それが決定的な家族関係の崩壊に繋がることもある。
収集品に対して、興味があるかないかの差は大きい。
そこには溝や壁がある。
それは把握したうえで、やはり無断で処分するのだけはやめたほうがいいとは思う。家族関係の崩壊を招くリスクがあるので。
一方、コレクターは、それに興味のない家族の気持ちにも配慮は必要なのだと思う。
家が広くて、保管場所に困らないならともかく。
じゃないと、もめたとき、収集品は、それに興味のない家族にとっては、「人質」ならぬ「モノ質」にしてしまうことも可能なのだから。
ところで。
貴方には何か集めてるものはあるだろうか?
あるとしたら、それで家族ともめたことはないだろうか。
切手、古銭、牛乳瓶のふた、シール、ぱっちん(メンコ)、ビールなど瓶飲料の王冠、グリコやお菓子のオマケなどなど。
流石に切手は切手帳に入れてましたが、その他の物については、机の引き出しに放り込んでるのが常でした。時々友達と交換会的な事をやるのですが、その時だけは机の中から抜き出してクッキーの缶なんかに入れて持っていってましたね。
確か上京した頃は、まだ自室の押し入れの中に子供の頃のコレクション(笑)を入れた段ボールがあったのですが、数年後帰省した際には既に母が処分してましたね。
その数年後に懐古ブームみたいなのがあって、捨てられた段ボールの中味にもそれなりの価値が出てた事を考えると、ちょっと悔しいと言うか、すごく惜しかったですね。
母いわく「ストーブしまう場所探してたら、あんたの部屋の押し入れに“ゴミ”が入った段ボールがあったから」
母ちゃん・・ゴミは酷かろう・・・
だんぞうさん場合、ギターをはじめする楽器やレコードなんかも、立派なコレクションとして成立してるのでは?
そういう意味では、役に立ってました。
切手、シール、酒蓋、メンコなどは私も集めてました。
あと、漫画の単行本も。
切手や単行本は、今も我が家に残ってます
見返すと懐かしいです。
私が母に捨てられてくやしかったのは、なんといっても漫画やアニメのソノシートでした。
こればかりは、今も残念に思ってます。
保管してあれば、値上がりも見込めたのに。
レコードといっても12センチ四方の四角形で、表面は角度を変えると絵柄が変わるイラストでした。
内容は映画のサントラではなく、後楽園球場上空に出現したギャオスとガメラの戦いを描いたミニドラマでした。5分位の尺だったと思います。
でも、そのシートって言葉も懐かしいですね♪
カラフルな色合い、ペラペラした質感、今の若い子に見せたらなんだと思うでしょうね。
なにしろ普通のレコード盤を見て首を傾げる子もいるそうですから(笑)
音声だけなので、ラジオドラマのミニサイズ版という感じでした。
最近はレコードが復活ぎみみたいですね。
個人的には、やはりレコードには思い入れがあります。