私が今住んでる街には、歯医者がたくさんある。あちこちに。
私が利用してる歯医者は、さほど大きな歯医者ではない。
実はその歯医者の斜向かいにも歯医者はあった。
なので、自分の通う歯医者を決める時は、少し迷った。
どちらの歯医者にするか…で。
斜向かいの歯医者は、大きなビルの建物の1階にあり、道に面していた。
入口は透明で、中の様子もある程度見えた。かなり奥まである歯医者で、外観も内観も今風で、こぎれいで、洒落た雰囲気のある歯医者だった。
私としては、その洒落た歯医者にしてもよかった。だが、その歯医者に比べたらなんとなく地味目でより小規模な向かいの歯医者の方を選んでしまった。
地味目な歯医者の方を選んだはっきりした理由はなかった。
ただ、なんとなく。
もしかしたら、洒落た歯医者の方には、なんとなく自分には似合わないような気がしたのかもしれない。
ということは、私はお洒落な店には心理的距離を感じているのかもしれない。
ある意味それは、コンプレックスなのかも??
まあ、それはともかく。
最近気づいたのだが、道路に面していて、外観も内観もお洒落だった歯医者が、なくなっていた。
わたしが利用してる地味めで庶民的な歯医者は健在なのに、その向かいにあったお洒落な歯医者がなくなってしまうとは。
一見、そのお洒落な歯医者の方が、利用者は多そうに見えたし、最新鋭の設備も整っていそうだったのに。
まったく、わからないもんだね。
もしかして、近くに歯医者がいっぱいあることが影響したのだろうか。
でも、だとしたら、それは私が利用してる庶民的な歯医者にも言えること。
ということは、私が通ってる歯医者さんの先生が優れているってこと?
そのへんは、よくわからない。
ただ、特定の地域に同じ業種の医者とか店が並ぶと、生存競争は厳しいのだろう。それだけはわかる。
とはいえ、同じ業種の店が並ぶことで、その地域そのものが賑わう場合もある。
古本屋が多数ある神田、楽器屋が多くある御茶ノ水、小さな飲み屋が密集するゴールデン街、電気屋が多い秋葉原、などなど。
そういう街は、例えば何か古本を探す時は、とりあえず神田に行ってみようとか、何か電気部品を探す時は、とりあえず秋葉原に行ってみようとか、そういう効果もあり、それはその街や地域への集客効果にも繋がる。
でも。それは業種にもよるのだろう。
歯が痛いから、とりあえず歯医者街に行ってみようとか、美容院に行きたいから、とりあえず美容院街に行ってみよう・・・とは・・ならないよなあ。
医者の場合や、美容院の場合は、利用者は「行きつけ」の店や先生があるからだろうね。
行きつけの先生や店に選んでぐれる患者や客をどれだけ確保するかは、その場所でその仕事を続けるキモなんだろう。
行きつけに選ばれるためには、同じ業種の店や医者がたくさん存在する場所に開業するのは、たとえ医者であってもサバイバルは大変なのだろう。
そのへん、開業する前に、場所選びをよくリサーチしておかないと、開業した後が大変なのだろう・・そんなことを、あらためて実感した。
あなたの街に、同業種の店や医者は乱立してませんか?
なお、トップ写真は、この記事で書いた歯医者とは関係ありません。
強いて言えば、やはり医院でしょうか。徒歩圏内だけでも内科外科歯科耳鼻科整形外科などなど、結構な数があります。これは私が住んでる町だけでなく、近隣の町は大体似た感じですね。おまけに大きな綜合病院も徒歩15分位の圏内に、6か所ぐらいがでーんと建ってますね。
ま、言ってしまえば当地が全国でも屈指の高齢者が多い地域に他ならないからです。
東京にいる頃は、本なら神田、家電は秋葉、古着は裏原(宿)、文具や画材は銀座かお茶の水、アンティークは青山・・・そんな感じで決めてたように思います。
ただ上京当時住んでた阿佐ヶ谷は、これらの全部が一通り揃っており、おまけに映画館も複数あって便利で大好きな町でしたね。上京したての私にとっては新宿渋谷よりも、ある意味刺激的でした。
通う方にしてはそれで助かってましたが、おなじ業者の医者が揃ってると苦労してるみたいでした。
阿佐ヶ谷!懐かしいです。大学時代の友達がすんでました。
阿佐ヶ谷、荻窪駅、西荻窪には共通する空気を感じてました。