たまに、なんかのきっかけで古いドラマの映像の一部を見ると、建設途中の東京タワーの映像がバックに見えることがある。具体的には「月光仮面」だったか「少年ジェット」だったか忘れたけれど。
また、例えば昭和30年代を舞台にした映画などでも、建設途中の東京タワーの映像が再現されてたりする。「三丁目の夕日 Always」とかね。
今ではほとんどの人は、東京タワーといえば完成形の姿しか知らないであろう。
なので、建設途中の東京タワーの姿は中々新鮮ではある。
それを見てふと思うことがあった。
どんな建物も、建設途中の姿というものはあったはず。
だが、完成してしまうと、もう建設途中の姿は見ることはできない。生では、二度と見れない。
しかも、建設途中の建物の姿というのは、時がたつにつれて少しづつ変わっていく。
もちろん、完成形に段々近づいていくわけだ。
で、いったん完成してしまうと、もう建設途中の姿に戻ることはない。
完成形の外観は、その後ずっと残っていくけれど。
ということは・・案外、建設途中の建物の姿というのは、貴重なのではないか。
それが有名な建物になればなるほど。
分かりやすい例が、前述の東京タワーだし。
そう考えると、今建設中の将来有名な建物になりそうな建物の「建設途中の姿」こそ、目に焼き付けておくか、あるいは映像に残しておくべき価値はあるのではないか・・・と思えてくる。
私の今住んでるエリアの最寄りの駅には、近年かなり高いビルが建った。
私はその高層ビルがまだなんの形もなく、建設予定地のまっさらな地面にまず地下が深く掘られていた光景を目にしている。
それが終わってから、段々高層ビルが建てられていく光景も目にしている。
今では、完全に完成形になり、ビル内の多数の部屋には灯りがついて、どの部屋も「稼働している」状態だ。
完成してからそのビルに入った人たちは、そのビルの建設途中の姿など知らない人が多いはずだ。
今考えると、建設途中の光景を写真に撮っておけばよかったかな・・などと思ったりすることがある。
あと・・なんとか写真に撮っておけばよかったと思える光景が、他にもある。
何にもまして、撮っておきたかった光景が。
それは
私の母校が取り壊されていく途中の光景。
おそらく、その光景を目の当たりにしたら辛いものがあったであろう。
でも・・
ユーチューブにあがっている私の自作曲「母校が消えた日」の音源につけられている映像に、私の母校が取り壊されている最中の写真を、何枚も入れたかった。
かろうじて、たった1枚だけ、「取り壊されていく途中の母校」の写真は、同級生が撮った写真があったので、その1枚だけは、歌の映像に組み込んでもらうことはできたけど・・。
でも、歌のクライマックスのあたりに、もっと何点も入れたかった。
考えてみれば、建設途中の光景も貴重ではあるが、取り壊されていく最中の光景も貴重だよね。
二度とその光景は見れないわけだから。
そんな思いを持ちながら、建設中の建物や、解体中の光景を見ると、いつもと少しだけ違った視点で見えてくる。
場所的に多少のズレがあったような。
私の記憶違いだったら、すみません。
建設途中の東京タワーの姿は、なかなか今となっては新鮮です。
もう2度と見れない姿ですし。
母校が消えた日のユーチューブ動画の終盤で、母校の光景の記憶を並べる箇所がありますが、その部分に解体途中の光景も混ぜたかったんですが、そういう写真がなかったんですよ。
いっそ、解体時に写真を撮りに行けばよかったです。
私は、建設途中にある東京ドームは見たことありますよ。
後楽園球場をそのまま踏襲して、屋根だけ付けたのかどうかは知らないですけどね(笑)
しかし建設途中にある東京タワー、大変珍しいですね。
今となっては「完成した東京タワー」しか知らない人たちが多くなったかもしれません。
「母校が消えた日」MVで、解体されていく学校の写真が多かったら、本当に号泣ですよ。
でも、そういうMVを見たかったですね。