時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

ラウンドアップに乗れなかった少年

2020年02月04日 | 懐かしい系、あれこれ

 

老舗の遊園地「としまえん」が閉園になるらしい。

ちょっとショックなその情報を聞いて、私はふと、あるアトラクションを思い出したので、書いてみようと思う。

 

子供にとって、親に遊園地に連れていってもらえる日は、特別な日だった。

大人になってわかったことだが、遊園地で遊ぶと、けっこう金がかかる。

アトラクションにいくつも乗ると、更に。

でも、子供時代、遊園地での遊び代は親が払ってくれていた。だから、色んなアトラクションで遊んで、その日いったいいくらかかったかなんて、あまり考えたことはなかった。

ともかく、あれにも乗りたい、これにも乗りたい・・だった。

 

まあ、親に遊園地に連れていった貰えた回数は、今考えるとかなり少なかった。

それはけっこう出費だったからだったろう。

めったに連れて行ってもらえなかったから、ごくたまに連れて行ってもらえる日は、特別だったのだ。

 

遊園地には色んなアトラクションがある。それは今も昔も変わらない。

ジェットコースター系みたいに、どんどん進化を繰り返している絶叫系遊具もあれば、中には今では見かけなくなった遊具もある。

たとえば「ラウンドアップ」などは、今では見かけなくなった遊具のひとつだ。

 

ラウンドアップは・・文で表現するのは難しいのだが・・・・。

垂直軸の周りを回転する乗り物の一種で、円盤のような形をしており、円形の乗り物のふちの部分に人ひとりが乗れるくらいのスペースで区切られた場所が、ふちにそって円周にびっしり設置されており、そのひとつひとつに人が立って乗る。

ふちに人を円周に沿って横一列に多数乗せた円盤みたいなものが、垂直軸を軸にして回転していく。

さらに、単に軸のまわりを回転するだけではなく、その円盤がななめに高くせりあがっていったりもする乗り物。

 

これが、少年だんぞうにとっては恐怖だった。

ジェットコースターやスリラーカーなどには楽しんで乗っていた私だが、このラウンドアップは見た目が怖く見えて乗れなかった。

なぜ、あんなに怖く見えたのだろう。

 

大人になって、どこかの遊園地に行った時に、意を決して乗ったが、乗ってみて思ったことは、ジェットコースター系のアトラクションのほうがスリリングであるということ。

大人になってからやっと乗れたラウンドアップは、それなりに楽しかった。

あまり怖さは感じなかった。乗ってると、怖いというより、案外爽快だった。

きっと・・少年だんぞうは、立って乗るということが怖かったのかもしれない。

それと・・単なる回転計だと、私は目が回るような気もしたのもあっただろう。

 

そう・・単に軸を起点に何度も何度も繰り返しクルクル回るアトラクションだと、私は目が回って気持ち悪くなってしまうことがあるのだ。実際にそういう経験があったので、それが教訓になっていたのだろう。

で、ラウンドアップの場合は、軸のまわりを何度もクルクル回転するだけでなく、上にせりあがっていったり、ななめに回転したりもする。さらにしかも、人は立って乗る。

上記のような要素が重なりあっていたから、幼心に私は恐怖だったのだろう。

 

大人になってやっと乗ったラウンドアップだったが、最近は遊園地ではラウンドアップは見かけなくなっているらしい。

アトラクションにも衰退というものがあるのだろう。

メリーゴーランドのように、王道的な存在として残っているものもある反面、ラウンドアップみたいに消えていった乗り物もあるということなのだろう。

 

 

それにしても・・遊園地というものを建てるのは、相当な金額が必要なんだろうね。

アトラクションは1機あたりいくらぐらいするのだろう。

決して安い買い物ではないはずだ。

さらに、アトラクションが少ない遊園地だと、あまりお客さんも来ないだろう。

ということは、高額なアトラクションを何機も購入しないといけない。

それに、アトラクション・・・特に絶叫マシンだと、進化の度合いも激しい。

最近は、絶叫マシンはその遊園地の看板だったり「売り」だったりもするし。

また、多数のアトラクションを設置するためには、遊園地としては広大なスペースも必要にもなる。

スリリングなアトラクションになればなるほど、安全面の管理も厳しくなる。たまに、遊園地のアトラクションが故障などをして、それが大事故に繋がるニュースを耳にすることもある。スリリングであればあるほど、トラブルが起きた時は大変なことにもなる。

そして、今はTDLやUSJのような、大きなワンテーマを掲げて、それを売りにしているテーマパークが人気を集中的に集めてたりする。

 

今は、遊園地の運営は大変なのだろうな・・・と思う。

維持してゆくのは大変なのだろう。

閉園に追い込まれた遊園地のことは私自身これまで何件か耳にしてきている。

冒頭でも書いた通り、最近では「としまえん」も閉園になるというニュースを耳にしたし。

私が最後に「としまえん」に行ったのは大学時代で、それ以来○十年行ってない私がこんなこと書くのもナンだが、閉園は寂しい。「としまえん」の個性的なCMは好きだったしね。

子供時代にも、親に連れて行ってもらったし、親近感のあった遊園地でもあったし。

 

 

 

ともあれ、子供の頃には私はどうも乗れなかったラウンドアップ。

きっと多くの人に、子供の頃に乗れなかった遊園地のアトラクションはあったのではないだろうか。

特にジェットコースター系とか。

私はジェットコースター系は、ラウンドアップのような回転系ではなかったから、私は乗れたんだと思う。

回転系は、回転がゆっくりだったら私は乗れた可能性はある。

ただ、ラウンドアップは、回転速度が速く見えたからなあ・・。

 

ちなみに、スリラーカーは大好きだった私(笑)。

でも・・心霊の噂のある本物の廃墟には行きたくない私。夜は特に。


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