京都 南座で上演中。巳之助さんは『夜の部ではこちらの演目に出演していますよー
『弁天娘女男白浪』(べんてんむすめ めおの しらなみ)
通称は「白浪五人男」世話物、河竹黙阿弥 作、全三幕九場。本名題は『青砥稿花紅彩画』ですが、弁天小僧の出がある場のみを上演する際には『弁天娘女男白浪』と外題が替わります。
さらにそれを尾上菊五郎丈がつとめる舞台に限っては特に『音菊弁天小僧』(おとにきく べんてんこぞう)と外題が替わることもあります。歌舞伎では同じ演目でも、その上演する場や状況に因って外題が変わることがあるのですね。
この物語は、石川五右衛門、鼠小僧と並ぶ日本屈指の盗賊「白浪五人男」の活躍を描きます。何と、大泥棒が主役の物語!落語や歌舞伎には多いのですよ。
さてこの中で、うちの若旦那 巳之助さんは南郷力丸を演じています。そのセリフをご紹介しましょう。
^^^^^^^^^^^
さてどんじりに 控えしは
潮風荒き 小ゆるぎの
磯馴の松の 曲りなり
人となったる 浜育ち
仁義の道も 白川の
夜船へ乗り込む 船盗人
波にきらめく 稲妻の
白刃に脅す 人殺し
背負って立たれぬ 罪科は
その身に重き 虎ヶ石
悪事千里と いうからは
どうで終いは 木の空と
覚悟はかねて 鴫立沢
しかし哀れは 身に知らぬ
念仏嫌ぇな 南郷力丸
^^^^^^^^よっ「大和屋」
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます