『岬の春』
南の風が吹きますと
岬の春がみたくなる
菜種畑のそのむこう
かすかにけむる碧い海
まだ草たちは枯れていて
吹く潮風はつめたいが
光って白い灯台が
ぼくの心をときめかす
鴎よ
きみは知ってるか
昔の風を知ってるか
その頃ぼくはまだ若く
荒れた岬の草に寝て
ハモニカなんか吹いていた
ものなやましいその季節
すでに傷つく魂を
胸底ふかく秘めていた
岬の春よ
あの頃よ
すべて夢かと
知りながら
南の風が吹きますと
おもいでなんかが
めぐりくる
南の風が吹きますと
岬の春がみたくなる
菜種畑のそのむこう
かすかにけむる碧い海
まだ草たちは枯れていて
吹く潮風はつめたいが
光って白い灯台が
ぼくの心をときめかす
鴎よ
きみは知ってるか
昔の風を知ってるか
その頃ぼくはまだ若く
荒れた岬の草に寝て
ハモニカなんか吹いていた
ものなやましいその季節
すでに傷つく魂を
胸底ふかく秘めていた
岬の春よ
あの頃よ
すべて夢かと
知りながら
南の風が吹きますと
おもいでなんかが
めぐりくる