バッハと音楽についての道草日記

~気になる音楽、ドラマ、書籍、雑誌等についての雑記帳~

松山・フライブルク姉妹都市交流演奏会

2007-06-09 22:27:33 | 音楽

6月3日に松山・フライブルク姉妹都市交流演奏会が松山市民会館で開催されました。プログラムは「マタイ受難曲(BWV244)」です。このバッハの最高傑作が当地で演奏されるのは始めてです。指揮者はハンス・ミヒャエル・ボイァーレ氏で、フライブルク音楽大学の教授でもあります。今回は、フライブルクバッハ合唱団、松山バッハ合唱団、愛媛大学教育学部附属小学校コーラス部、東京バッハ合唱団のメンバーで構成されていました。

昔から何回もCDでこの曲を聴いてはいましたが、生演奏は初めてで、非常にワクワクして興味深く聞き入りました。この曲の一番の特徴は、2つの独立したアンサンブルを置いたことですが、CDではこの2つのアンサンブルの掛け合いが良く聞き取れなかったのですが(家のオーディオシステムが良くないためと思われます......)、生演奏では良く分かりました。音の立体的な広がりも印象的で、その後、また聞きなおして益々この曲の良さが分かってきました。例の有名なアリアの部分も良かったのですが、フィナーレの合唱が特に感動的でした。この合唱の時にソプラノの本島阿佐子氏が一緒に思わず(?)口ずさんで歌っていたのが印象に残りました。演奏家がその曲に没入し、恍惚の世界に入っている姿を見るのが私は好きです。その姿を見ることでその曲の世界に一緒に入っていくような感じがします。


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