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日本文理高校野球部員とドラフト会議と2人の県球児

2009年10月29日 12時00分00秒 | プロ野球

今夏の全国高校野球選手権で準Vを果たした日本文理高校野球部。
全国大会で2位の野球部だから、そこから1人か2人、今日のプロ野球ドラフト会議で指名されるのだとばかり思い込んでました。

けど、日本文理の野球部員は、誰一人として指名されないんですね。
正しく表現すれば、プロ側は〝指名できない〟なんですが。

あれなんですね、プロ野球への〝就職〟を希望する生徒・学生しか、プロ側はドラフト会議で指名できない決まりになっていたんですね。
高校生と大学生の場合、「プロ選手になりたいです」って届出を高野連・学生野球連盟に提出した青年しか、ドラフト会議の指名候補になれないと!
そして、日本文理高校野球部からは、誰もその届出を出さず。
それ故、ドラフト会議には掛からないと。
とはいえ、大学や企業、クラブチームで野球を続ける3年生はいると思いますが。
中には、野球は高校限り、就職しますって選手もいるだろうし。

 

昔は、早大進学を明言していた桑田真澄を、ジャイアンツが1位指名して物議を醸しました。
甲子園で20勝を記録した投手を、どこのチームも欲しがったのに、大学に行くってんで指名するのを止めたら、ジャイアンツが指名するんだもん。
で、涙を呑んだのが清原和博。
“友を裏切って、密約したんだ”
と騒がれたからねぇ。
そして早大は、長い間、PL学園からの推薦入試受付を門前払いするようになったとか。

マリナーズから、日本のタイガースの入団することが決まった城島捕手。
彼も駒沢大学でしたっけ?大学進学を希望していたのにホークスが強硬指名。
“なんだよ、ホークス、ズルイじゃん”って話になり。
大学側も高校側も、これには激怒。
でも、王貞治さんの説得で城島はプロ選手になる道を選んだんだけどさ。

まあ、こういう「抜け駆け」を避けるために、あといわゆる「裏金問題」もあったから、事前にプロ志望の届出を出した生徒・学生のみを指名するルールを敷いたんでしょうね。

でもでも、日本文理以外の野球部から、2人、プロ志望届が提出されているのを知りました。
サッカー専門新聞『エルゴラッソ』の兄弟紙に、『ベースボールタイムズ』ってのがあるんですが、その最新号のドラフト特集にプロ志望選手一覧が掲載されていて、新潟県球児の名前が2人、記載されていました!

村松高校の川瀬将士君、ポジションは投手。
長岡農業高校の古川博基君、ポジションは外野手。
2人とも高校時代、全国大会とは無縁。
だから、初めて見る名前です。
でも、プロ野球への就職を希望して表明するくらいだから、腕に覚えがあるんでしょう。

プロ野球選手になるのに、甲子園に出場したかどうかってのは絶対条件じゃないわけで。
実際、甲子園大会に出なくても大成した高卒選手は数多くいるわけで。
昔スワローズ、今ライオンズの石井一久はその代表例。


近年、新潟県の高校野球部からプロチームに指名される選手が出ています。
2005年秋のドラフトでは、中越高校の今井啓介投手がカープに指名。
2006年秋には、日本文理高校の横山龍之介投手がタイガースに指名。

古川君と川瀬君、2人が指名されるのをお祈り申し上げます。


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