アルビレックス新潟ジュニアユースと対戦するコンサドーレ札幌U-15のことを、「数字」で更に調査してみました。
U-15高円宮杯の戦績は、グループリーグが2勝1分け、決勝Tは延長・PK戦無しで2連勝。
一方、アルビJYは、グループリーグ3連勝、決勝Tも延長・PK戦無しの2連勝で、今大会通算5連勝中。
なお、アルビJYは、北信越ブロック予選でも負け無し、引き分け無し。
〝勝ち癖〟が付いているということは、プラスポイントだと思われます。
ちなみに、同じベスト4のレオーネ山口は、グループリーグでは1勝1敗1分け、決勝Tは延長・PK戦無しの2連勝。
そしてFC東京U-15深川は、グループリーグでは1勝2引き分け、決勝Tはラウンド16が延長戦勝利、準々決勝が90分間勝利。
なんと!アルビJYが4強の中で、唯一の5連勝チームです。
次に、コンサドーレ札幌U-15のGL3試合と決勝T2試合、計5試合の総得点と総失点を見てみます。
総得点は「16」、総失点は「5」。
完封ゲーム数は「1」、他4試合は失点しています。
最多失点試合は、GLの清水エスパルスJY戦で2失点。
被完封ゲーム数は「0」。
ではアルビJYはどうか?
総得点は「12」、総失点は「1」。
完封ゲーム数は「4」、失点試合はコンサドーレ旭川U-15戦のみ。
被完封ゲーム数は「0」。
得点数だけで判断すれば札幌のオフェンス力が上、失点数だけで判断すれば新潟のディフェンス力が上、ですな。
ちなみにレオーネ山口とFC東京U-15深川の記録は―
山口は、総得点「13」、総失点数は「9」。
完封ゲーム数は「2」、最多失点試合はGLのスクェア富山戦の「5」、準々決勝のレイソルU-15戦では「3失点」を記録しています。
被完封ゲーム数は「0」。
東京は、総得点「12」、総失点「6」。
完封ゲーム数は「2」、最多失点試合はラウンド16の東京ヴェルディJY戦の「3」。
被完封ゲーム数は「2」。
但し、グループリーグ最初の2試合だけスコアレスで、以降の3試合は爆発的な得点力を発揮しています。
これらの数字だけで判断するならば、あくまで数字上の話としてなんですが、アルビJYがベスト4の中で最も安定していて、バランスが取れていますのぉ。
それでは、コンサドーレの予想スタメンです。
【勝っているときのメンバーは、いじるな】、これ、団体スポーツの鉄則。
というわけで、準々決勝のスタメンを、そのままアルビJY戦でも起用してくると思われます。
調べたら、ラウンド16と準々決勝の先発、全く一緒でした。
GK 16 花田倖喜君
DF 2 坂本憲吾君
5 永井晃輔君
12 鈴木航平君
MF 6 高木峻太君
8 小山内貴哉君
10 荒谷拓馬君
14 神田夢実君
23 堀米悠斗君
FW 9 近藤勝成君
11 前貴之君
フォーメーションは[3-5-2]の3バックでしょうか。
グループリーグ3試合も、1ないし2名が違うだけで、基本はこの布陣です。
キャプテンは荒谷君。
個人得点ランキングを調べたら―
近藤君 7ゴール
神田君 3ゴール
前君 3ゴール
中川雄貴君 1ゴール
堀米君 1ゴール
高木君 1ゴール
2トップの近藤君と前君が計10ゴール!
そして近藤君は、現時点で、大会得点王。
アルビJYとしては、コンサドーレのFW2人を封じることが、何より重要ですね。
分かり易い構図でいえば
[新潟ジュニアユースの大会№1堅守 VS
札幌の大会屈指の強力2トップ]
といったところでしょうか。
それと、神田君がアシストを4つ記録しているし、得点の起点となるプレイヤーを記録表で調べたら、堀米君がよく目に付きました。
あくまで吾輩の想像ですが、堀米君と神田君が攻撃的MFで、彼らが攻撃を組み立てて、近藤君と前君がフィニッシュする――それがコンサドーレ札幌U-15の〝スタイル〟、かな?
アルビレックス新潟ジュニアユースの予想先発は、準々決勝のをそのまま引き継ぐのでは。
GK 1 高橋一輝君
DF 2 山岸穂高君
3 池田朝陽君
4 若月洋君
6 石井達君
MF 5 宮内翔君
7 前田勝人君
8 桑原健介君
9 斎藤恭志君
14 滝澤遼介君
FW 10 早川史哉君
スーパーサブ FW11 池田正志君
キャプテンは石井君。
吾輩、愛媛FCジュニアユース戦は過度に応援に熱中するあまり、アルビJYのフォーメーションを具に観察できなかったんですが、およそ、次のようなポジションとなっています。
センターバックは、石井君と若月君。
サイドバックは、左が山岸君、右が朝陽君。
1トップだと早川君が、2トップだと早川君と正志君のコンビ。
攻撃MFは、右サイドが斎藤君、左サイドが滝澤君、だったはず。
真ん中には、桑原君・前田君・宮内君、だったはず。
アルビJYの得点源は、早川君。
ここまで5ゴールで、得点ばかりでなく、タメを作る動きも抜群のキープレイヤー。
おそらく、否、十中八九、札幌は早川君を徹底的に封じてくれるでしょう。
それを如何に、早川君が、かい潜っていけるか?
コンサドーレは、毎試合失点しているチームで、鉄壁じゃありませんからね。
早川君を味方がどう活かし、また味方をどう早川君が活かすか?
そういう意味で、
[新潟の早川君を中心とした攻撃 VS
札幌の近藤君を中心とした攻撃]
という構図とも言えますな。
吾輩、実は斎藤君と桑原君が隠れたキープレイヤーと見ています。
愛媛FCジュニアユース戦、この2人がアクセントになっていましたからね。
早川君がスペシャルなんで、相対的に目立ちませんが、なかなかの技量を誇っています。
それと、汗かき役の池田正志君の存在。
彼が控えであるならば、その投入のタイミングも試合の趨勢を左右すると思います。
アルビJYの監督さんは、堀沢清さん。
1970年生まれの〝青年監督〟。
長岡工業高校出身で、2005年までアルビの普及部の部長を務めていた方。
新潟県内各地でサッカーを教えていたので、〝教え子さん〟は、数多くいるんじゃないでしょうか。
では、堀沢監督、選手の諸君、選手のご家族、そしてサポーターの総力を結集して闘い抜きましょう!!