花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

温室から途上国を思う

2018年04月24日 | 研究
チームフローラフォトニクスは5年前から
生物を活用した水質浄化システムの開発に取り組んでいます。
このシステムをチームでは「バイオエンジン」と呼んでいますが
先輩方が代々改良を加え。昨年までに
タイプ1からタイプ3の3種類が誕生しています。
5年目の現在、フローラ10代目となる
最後のFLORA10が取り組んでいるのは「タイプW」。
「W」はfor World を意味しています。
つまり最初、都市公園の修景池の浄化が目的のバイオエンジンでしたが
現在は途上国の湖沼の水質汚染と食料問題の解決に貢献しようと
世界に向けて大きく舵を切っているのです。
したがってメンバーが実験に励むこの温室は途上国。
春だというのに無茶苦茶暑い環境で頑張っています。
さてチームは毎年作業用のオリジナルTシャツを作っています。
今年で解散するフローラにとって今年は最後のシャツ。
デザインも水研究で日本代表となった2012年の時と同じものに決定しています。
どうやら5月に入ったらもう半袖で作業するかもしれません。

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世界五大穀物?

2018年04月24日 | 研究
これは何の苗かわかりますか。
双葉が出ないので単子葉植物ですが
これだけではわからないはずです。
答えはソルガムというイネ科の作物。
農業分野では英名の「ソルガム」と呼びますが
日本語では「モロコシ」、中国語では「コウリャン」、
ところが雑穀として販売される際は「タカキビ」という名になります。
チームが栽培しているソルガムは中でも
草丈があまり高くならないミニソルゴーと呼ばれるタイプ。
キビなので実も食べられますが、1mちょっとの大きさに育ったら、
畑にすきこむ緑肥として活用されています。
もちろん生きた防風冊としても使えます。
こんなにもたくさんの呼び名を持っていますが
私たちにはあまり身近な植物ではありません。
しかし世界五大穀物に入るほど一般的な主食となる作物。
アジアやアフリカでたくさん利用されています。
FLORA10はこんな珍しい植物も育てています。
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