花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

白いリンゴ

2020年04月13日 | 学校
懐かしの白いリンゴのライブラリーから。
品種はつがる。真っ赤な果皮が特徴で9月に収穫できる早生リンゴです。
2009年、研究班には男子のチームフローラフォトニクスと
女子のアップルガールズが同居し、それぞれのテーマで活動していました。
アップルガールズは3年生の4月から卒業までというわずか1年間の活動でしたが
いろいろな品種を白いリンゴにしようとチャレンジしていました。
記憶にあるのは夏の青リンゴである「祝」やこの赤い「つがる」、
さらに「シナノゴールド」「王林」「ふじ」。
基本的に何でも白くなりますが、ふじのように晩生種は
色がやや黄色になるので、効果的なのは早生、中生種と研究報告しています。
それにしても真っ白だと思いませんか。
リンゴには有袋栽培があり、袋をかけると白くなるのは知っていましたが
まさかこんなに白いとは思ってもいなかったので
本当にびっくりしたものです。
研究は天声人語に紹介されたことから、その後マスコミにひっぱりだこ。
テレビのあさイチ、お笑い芸人やタレントの食巡り番組など
あとを引き継いだフローラが出演。
さんまさんやみのもんたさんなどいろいろな番組からオファーがきて
さながらフローラは数年、芸能事務所のような忙しさでした。
一昨年も、タレントの有吉さんがMCの「超問クイズ!真実か?ウソか?」に
取り上げられ、アジア各国での放送許諾のお願いもありました。
開発から10年、今だに白いリンゴは生きています。
コメント

果肉まで白い

2020年04月13日 | 研究
皮を剥いたリンゴがふたつあります。
品種はシナノゴールドという長野県で開発した黄色いリンゴ。
絶妙な甘みと酸味、パリッとした食感で人気の品種です。
さてよく見ると右の果肉の方が白いと思いませんか。
実はこれ、初代アップルガールズが挑戦した白いリンゴ。
普通に栽培したものと品質比較をしようと皮を剥きました。
するとこのように遮光栽培した白いリンゴの方が果皮はもちろん、
果肉も白いことがわかったのです。
さらに皮の厚さが圧倒的に薄いのです。
つまりそのまま食べても口に皮が残りません。
リンゴの弱点のひとつが皮剥き作業。
しかしこれなら丸かじりでき、食物繊維もたくさん摂取可能です。
この他にも硬い果肉、爽やかな甘さという特徴もあり
毎年フローラが行った試食会は大盛況。特に若い方には好評でした。
今、リンゴは品種改良が進み、どんどん甘い品種が増えてきました。
しかし若者はねっとり甘い台湾バナナよりも
あっさりしたエクアドルバナナの方が好むことがわかっています。
若者があっさりした白いリンゴを好むのもわかるような気がします。
コメント