先日に引き続き煎餅の話題。こちらは同じ煎餅でもお米が原料。
「わんど(私たち)のせんべい」というユニークな商品名がついています。
この煎餅は青森県の津軽地方にある五所川原農林高校と新潟県のメーカーのコラボ商品。
新潟は誰もが認めるお米の産地で、有名な煎餅メーカーがたくさんあるので
米煎餅を作るのは分かります。ではなぜ青森県の南部地方が小麦の煎餅なのに対し
同じ青森県でありながらこの津軽の高校ではお米の煎餅を作ったのでしょうか。
理由はやはり「ヤマセ」。低温多湿のヤマセは偏東風というように
太平洋側から霧となって流れ込みます。しかし青森県の中央には
八甲田連峰があり堰き止めるので、日本海側の津軽地方には届かないのです。
そのため津軽地方の夏は晴れの連続。日中の気温が高く
夜間は放射冷却で冷えるため、作物は光合成で作った澱粉を
どんどん増やすことができます。その結果、同じ青森県といえども
津軽はリンゴやお米の大産地になっているのです。
日頃からお米を食べていた津軽と神事でしか食べられなかった南部。
まさに「所変われば品変わる」です。
このお煎餅は津軽らしくリンゴ味。期間限定ですが
東京でも手に入るようなので、見つけたらぜひ食べてみてください。
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