お店で大声で起こり出した人、
お金を払わずに商品を持って帰る…
もしかするとこちらの認知症の方かもしれません…
前頭側頭葉変性症(ピック病)
前頭側頭型認知症は、前頭側頭葉変性症によって起こり、初老期(40〜64歳)に発症する認知症の代表的なものです。アルツハイマー型認知症が脳の全体が徐々に萎縮していくのに比べ、思考や感情、性格、理性などの働きを担う前頭葉と、記憶、言語、判断、聴覚などを担う側頭葉が萎縮していきます。
初期には記憶力低下や生活上の障害は少なく、家族や周囲の人が人格変化に気づくことが特徴的です。
人格変化は、反社会的行動、自制力の低下(脱抑制)、自分勝手、無精(なまける)、無頓着といった、本能のおもむくままの行動をするようになったというもので、本人に病識はなく、注意をしても悪びれた様子がみられないため、家族や周囲の人は「人が変わった」と感じてしまいます。
また、本人にとっての決まりごとがあり、決まったものしか食べないとか、決まった時間に決まった行動をとるという「常同行動」がよくみられます。常同行動をさえぎると、興奮したり暴力をふるったりする場合があり、施設の生活になじみにくい面があります。
〜介護職員初任者研修課程テキスト2より
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