手打ち

2019年12月15日 06時55分00秒 | 少年野球
ここ最近、審判部が忙しく(雨の影響で)、ま~ったくチームの練習に参加できていません。
Jrの選手は私がコーチですら忘れている…いや、存在すら(こんなおやじ居たっけ?)など思っていたりして…。
しかし先日(12/1)、親子対決(コーチ・保護者 vs 選手Tmなど)で久しぶりに選手の打撃を拝見させて頂きました。
そこで気が付いたのが、ほとんどの選手が「手打ち」になっている事です。
この手打ちですが、要は腕力だけ・力ずくでボールを飛ばしてやろうとする動作です。
想像通りですが、この手打ちではボールは飛びません。
今回、この野球では悪とされる手打ちについて、わたくしの持論を書かせて頂きます。

少年野球を始めたばかりの子供は、ほぼほぼこのバッティングは手打ちです。
私も長い事コーチ業をしてきましたが、最初から手打ちを克服している選手はだれ一人みておりません。
では、どの時期から克服できるか…こればかりは、本人の努力しかありません。
指導者から言われた修正点や指摘事項を自分自身で理解・消化して、素振りで直していくしか対策はありません。
だから、非常に時間のかかる行為だと思います。
しかし、この手打ちから逃れる事で、バッティングは飛躍的に向上すると思われます。

そもそも、この手打ちというのは「小手先で打とうとしている」という意味で、 野球らしい説明をすると「下半身が使えていないバッティング」です。
手打ちのバッティングでは、 上半身だけを使ってバットを振ろうとします。
そのため、体の軸がグラつきやすく、バットの軌道も波打つように揺れます。
見た目にも迫力不足で、打球も外野まで飛んでいる打球はわずかだと思われます。
また、速い球にはタイミングが合わなかったり、 力負けして内野ボテボテゴロになる可能が高いです。
そこで、本人は頑張って力強いスイングしようと更に力任せになりますが、それでますます手打ちがひどくなってしまいます。
手打ちを防ぐためには、バッティングの際の意識を、バットを持つ手ではなく下半身に置くことが重要です。
手打ちの場合、同じようにスイングをしても、 軸足にあまり体重が乗っていないのがわかります。
前に説明しましたスウェーです。
そのため、重心も高くなっています。
そして、体が最後に流れてしまいます。
大きくスイングをしているのではなく、バットに振られているにすぎません。(ドアスイングにもなってしまいます)
遠くにしっかり飛ばそうと思ったら、 重心は低くなければなりません。
プロ野球の選手も、バッティングの際には、しっかり踏み込み重心が低くなっています。

もし「手打ちになっている」と言われたら、 見るべきは手ではなく、下半身の使い方です。
下半身が上手に使えれば、そのパワーが全身を伝わってボールにも届くようになります。
強打者を目指すなら、下半身を使えるように研究して早めに手打ちを解消しましょう。
特に最初のうちは、下半身を意識しないと、 手打ちのフォームで素振りをしてしまいがちです。
手打ちを直したい人は、 ヘッドが遅れて出る物干しや長い棒(バットの2倍程度)でイメージすると良いかと思います。
※素振りの際にはまわりに人や物がない事を確認して素振りして下さいね。

一振り一振り、しっかり踏み込んで全身(特に下半身を意識して)を使ってスイングする感覚を身につけさせたいですね。
 







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