野球の審判というのは実に奥深いです。
ただ「ストライク」「ボール」「セーフ」というだけかと思われますが、結構グラウンド内を走り回ります。
まず基本的に野球の審判は4人で行うのですが、横浜市鶴見リーグ(ジュニアの予選は4人制ですが)では3人制で行われます。
よって、3人制のメカニクスを覚えます。
その動きはクロックワイズ(時計回り)メカニクスと呼ばれるフォーメーションによって決められてます。
一見、難しそうに見えますが、動きが判ればそんなに難しい動きではありません。
では今更ですが、私が感じた公式免許を取ってから、気が付いた点を少し説明させて頂きます。
球審がボールのジャッジの時に手を横に出す事はしません。
「高さはOKだが、外角に外れているよ」等のシグナルは審判ガイドラインには載ってません。
最近、ジュニア(予選)の審判を行う機会があり、その試合で球審がボールという時に手を横に出す球審がいます。
あれは間違いです。ボールの時はただボールと発声し何のジェスチャーもしないのが正解です。
また、アウトのコールは「Out」とは言いません。正しくは「He is out」です。
あと、フライやライナー捕球のコールは「Catch」で、完全捕球でない場合には「No catch」です。
間違っても「Out」とコールしないで下さいね。
また、プロ野球の審判を見ていると派手なアクションでジェスチャーしてます。
あれを少年野球でやるとNGです。審判部長から叱られます。
彼らは立派な「審判」という職業です。
よって、選手と同様に観客を楽しませる事も時には必要になってきます。
そこで、敷田球審の卍ポーズが世に生まれたと聞いています。
また、インフィールドフライのジェスチャーもその一つです。(インフィールドフライって何?は参照ください。)
球審から「この打席ではインフィールドの可能性があるので準備してね」のシグナルが送られます。
そこで、その他の塁審は自分の胸の前に手をかざして「同調しました!」のシグナルを球審に反してます。
たまに、鶴見区以外で審判を行う場合に、服装は審判服ですが動作や動きに疑問を感じる球審が居られます。
その時に、「審判の知識あるのかな?」という判断ができる基準がこれ。
先に述べたインフィールドが成立する条件にも関わらず、胸に手を当てていない球審が稀にいます。
インフィールドフライは(鶴見リーグでは)3人の審判が誰でも宣告でき、かつ宣告するとしないのではその後のプレーが大きく変わる可能性があるため、審判は心の準備が必要なのです。
もう一つ、球審のシグナルでランナー3塁や2塁(得点圏にランナーがいる場合)には、ホームのクロスプレーに備える場合には、左右の人差し指を地面に向けて「私はステイしますよ!」のサインを塁審に送ります。
この際、塁審は「了解!」のシグナルを球審に送ります。
審判ガイドラインではこぶしをトントンと叩くシグナルです。
これをしていない球審(塁審)は、「あ~知らないのか」という気持ちに一瞬なります。
このようなシグナルを送っても同調してくれない塁審や、全くできない球審の試合は本当に疲れますっていうか、『審判の資格持っているの?』って思います。
逆にちゃんと胸に手を当てているのを見ると「この審判知ってるな」という気持ちになり、信頼関係が生まれます。
プロ野球や高校野球、または鶴見リーグで今後見てください。面白いかも。
まだまだ審判について言いたいことはたくさんありますが、今回はここまでにします。
少年野球の審判って寂しいんですよね。
結構フォーメーションとかジャッジの仕方とか意識すべきことがたくさんあるのですが、普通の野球人からは
「ちゃんとジャッジしてるかどうか」
しか注目されないので…。
だからたまに審判のことを知ってる人に「あなたの審判は判り易く、見ていて気持ちいい」なんか言われると、とても嬉しいです。
意識してることが褒められる嬉しさ。判る人には判るんだという安心感。
もし、素人そうな審判がインフィールドフライ出来る場面で胸に手を当てていたら、試合後に
「ちゃんとインフィールドフライ確認してるんですね。」
と話してかけてみて下さい。きっと喜ぶと思いますよ。
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