小さな小学生が バスの中でバス停を乗り過ごして、泣いていた。隣りにいた女性が、すぐに、運転手さんに事情を話して対応を聞いていた。「ここで降りて、反対側のバス停で待っていたら、乗れるよ。」でも少女は泣いてばかり。女性が、なだめている。バスの運転手さんも、運行があるので、終点で何が手立てがあるのだろう。バスは程なく終点に着いた。 乗客はゾロゾロと下車していく。同じ学校の男子小学生が、近くに来て立っていた。運転手さんがその男の子に、「同じ学校? 」女性も一緒にいて女の子をなだめている。少し落ち着いたのか 泣くのをやめていた。
こちらも時間がないので、下車した。いつもその女の子が下車するバス停で何度か降りる人いませんか?とアナウンスしていた。 もしかすると、運転手さんは 女の子の存在を知っていた? そんな気がする。 でもバスの運行があるので、運転する。 女の子、無事に学校につけるように祈るしか出来ない。高学年の男の子が一緒に乗っていて 良かった。 ひょっとしたら 同じ場面に出くわしたのかもしれないし、自分もバス乗り過ごした。という経験があるのかもしれない。
心細くて泣いていた少女も、男子児童のように 困っている人がいれば、手助ける人になるかもしれない。経験がその人を大きく成長させ 優しさをもたらす。困っていたらときに 手を差し伸べられた優しさありがたさは、忘れない。その光を忘れることがなければ、みんな優しくなれる。そう信じたい出来事であった。
ここはお四国、お接待の土地。困っていたら、助ける文化のある地域。