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ジョー・シャーミー

2024-06-25 13:25:52 | bass

ジョー・シャーミー Joe Schermie

 【本名】
   ジョー・シャーメッツラー/Joseph Edward Schermetzler

 【パート】

   ベース

 【生没年月日】
   1946年2月12日~2002年3月25日(56歳没)

 【出生地】
   アメリカ合衆国ウィスコンシン州マディソン

 【経歴】
   コリー・ウェルズ・ブルース・バンド/Cory Wells Blues Band(1967)
   スリー・ドッグ・ナイト/Three Dog Night(1968~1973)

   S. S. フールズ/S. S. Fools(1975~1976)
   K. A. T. T. (1998~2002)


 ジョー・シャーミーは、アメリカのベーシストである。「スリー・ドッグ・ナイト」のオリジナル・メンバーとして知られている。

 シャーミーは、1967年にコリー・ウェルズが結成した「コリー・ウェルズ・ブルース・バンド」に参加。
 しかしウェルズは1968年にハリウッドに戻り、ダニー・ハットン、チャック・ネグロンとともに「レッドウッド」の名前でデモ・テープの制作を始めた。レッドウッドの3人はギター、ベース、キーボード、ドラムからなるバック・バンドの結成を考え、シャーミーはこのバンドにベーシストとして参加することになった。この時集められたのはジム・グリーンスプーン(keyboard)、フロイド・スニード(drums)、ロン・モーガン(guitar)である。(モーガンはファースト・アルバムの録音前に脱退し、代わりにマイケル・オールサップが加入)
 このバンドが「スリー・ドッグ・ナイト」である。

 スリー・ドッグ・ナイトは、ダンヒル・レコードから1968年10月にアルバム「ワン」でデビュー。翌11月にはデビュー・シングル『ノーバディ』をリリースした。
 『ノーバディ』はビルボード116位に終わったが、セカンド・シングル『トライ・ア・リトル・テンダーネス』がビルボード最高29位を記録、続く『ワン』がビルボード最高5位のヒットを記録して、バンドは一躍スターダムにのし上がった。
 シャーミーのベースは、R&Bなど黒人音楽をリスペクトするバンドの音楽性にマッチし、フロイド・スニードとともにバンドのボトムをしっかりと支えている。
 スリー・ドッグ・ナイトは
1970年「ママ・トールド・ミー」、1971年『喜びの世界』、1972年『ブラック・アンド・ホワイト』と、3年連続してビルボード1位に曲を送り込み、アメリカを代表する人気バンドのひとつに成長したが、シャーミーはバンドの中における自分の役割に失望し、「明らかに解決不可能な問題が生じた」ことを理由に、1973年初頭にバンドを脱退した。後任にはジャック・ライランドが選ばれた。

 スリー・ドッグ・ナイト脱退後のシャーミーは、1975年にスリー・ドッグ・ナイトのバンド・メイトだったフロイド・スニード(drums)、マイク・オールサップ(guitar)、そしてのち「TOTO」に加わることになるボビー・キンボール(vocal)、スタン・セイモア(guitar)、ウィン・デヴィリアー(keyboard)の6人で「S. S. フールズ」というグループを結成し、1976年にデビューアルバム『S. S. フールズ』を発表。
 バンドは短命に終わったが、その後のシャーミーはスリー・ドッグ・ナイトでバンド・メイトだったチャック・ネグロン(vocal)のバンドのベーシストとしていくつかのライヴで演奏したほか、スティーブン・スティルス(guitar)やイヴォンヌ・エリマン(vocal)などとも仕事をした。

 1998年、シャーミーはフロイド・スニード(drums)らとともに「K.A.T.T.」を結成。このバンドのメンバーはシャーミー、スニードのほか、カット・クライバー(vocal)、ロン・ディエゴ・ジョンストン(guitar)である。彼らは2002年にはツアーとレコーディングを行っている。
 またシャーミーは、2000年にトム・リール主演の料理番組「フード・ルール」(Food Rules starring Tom Riehl)にフロイド・スニードとともに出演したが、これが彼の最後のテレビ出演となった。
 シャーミーは2002年に心臓発作のためカリフォルニア州ロサンゼルスで亡くなった。56歳であった。


     
 

【ディスコグラフィ】(☆=ライヴ・アルバム ★=コンピレーションアルバム)

 <スリー・ドッグ・ナイト>

  1968年 ワン/Three Dog Night(US11位)
  1969年 融合/Suitable for Framing(US16位)
 ☆1969年 白熱のライヴ/Captured Live at the Forum(US6位)
  1970年 イット・エイント・イージー/It Ain't Easy(US8位)
  1970年 ナチュラリー/Naturally(US14位) 
 ★1971年 ゴールデン・ビスケッツ~スリー・ドッグ・ナイト・アーリー・ヒッツ/Golden Biscuits(US5位)
  1971年 ハーモニー/Harmony(US8位)
  1972年 セヴン・セパレート・フールズ/Seven Separate Fools(US6位)
 ☆1973年 アラウンド・ザ・ワールド/Around the World with Three Dog Night(US18位)
 ★1974年 喜びの世界/Joy to the World(US15位)
 ★1999年 20th Century Masters - The Millennium Collection:The Best of Three Dog Night(US109位)
 ★2004年 The Complete Hit Singles(US178位)

 <参加アルバム>
 *キム・フォーリー/Kim Fowley
  1968年 Outrageous


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