昨年訪れた猛暑の山形紀行。
出羽三山巡りで早くもグッタリ気味のベコです。
車のエアコンもフル回転で羽黒山山頂までやってきました。
駐車場に車を停めて神社に参拝しましょう。
ここでも天をつくような杉林。
参道に沿って進みます。
参道はうっそうとした杉の林。
けど、木漏れ日がきれいですね。
お、いよいよ赤い鳥居が現れました。
さすが標高414mの羽黒山、参拝も楽ちんですね。
しかし、鳥居をよく見ると…
あらら、ここでも三山の神社の名前が書かれていますね。
けど、ここは羽黒山の神様を祀る出羽神社のはず。
三山の神社の名前があるのは不思議ですね。
ま、首を傾げながらも社殿の前に到着です。
杉木立に囲まれて、なかなか重々しい雰囲気。
歴史を感じさせる社殿です。
うん、立派な茅葺き屋根です。
それでは近づいてみましょう。
ほーっ、これまた立派な社殿。
ふさふさ感がいっぱいの茅葺きの屋根。
そして、彫り物も立派です。
まずはしっかりお参りです。
ここで現世の幸せを祈るのです。
パンパンです。
うん、まずは羽黒山で参拝完了。
…ん?
あれれ?
ここは羽黒山神社のはずですが、よく見るとなぜか月山神社です!
ひょえー!
もしかして、間違えて月山に来てしまったのでしょうか?
いえいえ、
よく見ると両隣に出羽神社と湯殿山神社と書いてあります。
そう、実は羽黒山にあるのは三山合祭殿。
出羽神社だけでなく、月山神社と湯殿山神社も一緒に祀られているのです!
なんと、ここにお参りすれば、三山をお参りしたのと同じ御利益が得られるのだとか。
ビックリですね!!
けど、三山すべてをお参りできない人にはラッキー。
出羽神社の「カラクリ」が分かりました。
ちなみに、神社の敷地の脇に行ってみると…
おおっ、もしてこの石段は…
そう、ふもとの出羽神社から延々と続いている参道なのです!
いやー、この猛暑の中、登ってくる皆さんはホントにすごいですね。
脱帽です!
ただ、参拝客の表情を見ると、どなたも汗だくでもうヘロヘロ。
やはり車で参拝して正解だったようです。
そんな暑さにもかかわらず、境内の緑はホントに鮮やか。
もう少し涼しければ良かったのですが。
さあ、ベコの出羽三山巡礼、ひとつ目の羽黒山詣りは無事に完了。
最後に、かの松尾芭蕉が「おくのほそ道」の中で詠んだ一句です。
「涼しさや ほの三か月の 羽黒山」
今回は涼しさのかけらもありませんでしたね。
次に目指すのは、主峰・月山です!
つづく
<ベコたびinformation>
羽黒山と三山合祀殿
羽黒山の頂上に建つのが三山合祭殿。前回ご紹介した出羽神社の石段をてくてく登ると1時間ほどで到着するそうです。ただ、今回は時間の制約や猛烈な暑さのため石段はパス。車でサクッと到着です。
三山合祭殿は、羽黒山だけでなく月山・湯殿山の三神を祀る神社。国の重要文化財です。雪深い冬場には月山や湯殿山をお参りできないため、ここでまとめてお参りするのだとか。なるほどそういう仕組みでしたか。
珍しいのは一つの建物の中に本殿と拝殿があること。また、三山の神様が祀られていることから合祭殿造りとも言われるそうです。今回は内部の見学はできませんでした。
山頂の境内は意外と広くて、歴史博物館や他の神社もいくつかあります。時間があればしばらく見学したいところ。
そんな羽黒山山頂へのアクセスは、いでは文化記念館から車で20分ほど。県道47号線から参拝用の羽黒山自動車道を通って到着。山頂の駐車場はそこそこスペースがあり無事に駐車完了。標高414mとのことで、ふもとと変わらない蒸し暑さにヘロヘロになりました。
ちなみに、神社参拝後はあまりの暑さに辟易。駐車場横の軽食喫茶で涼もうと思いましたが、エアコンがほとんど効いておらず断念。アイスを買って車のエアコン全開でなんとかしのいだところです。