井財野は今

昔、ベルギーにウジェーヌ・イザイというヴァイオリニスト作曲家がいました。(英語読みでユージン・イザイ)それが語源です。

熊本ば、ケーション、くまもっと

2018-10-10 21:21:52 | 旅行記
JRは熊本にも行ってもらうPRを怠らない。福岡の駅で見る「ば、ば、ば、」というポスターは、とりあえず目を惹く。


鹿児島と熊本のPRが多いことから、「新幹線に乗ってくれ」という裏のメッセージが読みとれる。

博多駅から普通電車で行けなくもない。2時間ちょっとだから、私が子供の頃に乗った急行「ぎんなん」とほぼ同じ所要時間だ。普通電車も、地味ながら速くなっている。

しかし、直通電車は全て廃止されてしまったから、JRの姿勢は「熊本へは新幹線で」ということだ。

当然かもしれないが、熊本市内には「ば、ば、」は一切なく、熊本駅の改札内で見納め。


同時に、奇妙なものも出迎えてくれる。



明らかにタケモトピアノ「もっともーっとたけもっと」のパロディー。

ユーモラスと言えなくはない。しかし、タケモトピアノのCMがかなりシュールなだけに、素直に受けとれない。そのとおーり……。

だが、改札を出れば、一転してくまモンの世界、と思いきや、そうでもないのだ。



金栗四三である。これは床面の写真。

流行の波を作って、そのまま東京オリンピックへという流れができますように。

大久保利通

2018-10-01 07:47:31 | 旅行記

鹿児島においては西郷隆盛が永遠のヒーローである。

明治維新以降、そのほかにも多くの薩摩藩士が活躍したはずだが、全く扱いが違うし、目にする機会も少ない。

それを象徴する存在が大久保利通。

鹿児島に行けば、一応銅像もある。しかし、鹿児島県民にはあまり人気がなく、県外に出ればさらに存在感は薄く……。

大久保利通の方が明治政府の中心にいたはずだが、最終的に西郷と敵味方になってしまったのが、人気のない理由かもしれない。

なんとなく「お気の毒に」と思っていた存在だったが、今年の大河ドラマに乗じて、ついに大久保利通の似顔絵が福岡のJR駅に登場。



ここでも西郷さんの方が一足先にデビューしたのではあるが、大久保利通単独の絵というのは、今まで見かけなかったと思う。

キャッチコピーも面白い。

〈なぜ大久保利通は幕末の動乱期にも常に冷静に物事を見通すことができたのか〉
【答えは鹿児島にある】

答えを見つけられた人は立派。


今年は明治維新150年

2018-08-15 11:11:14 | 旅行記
今年は明治維新から150年たった年になる。

鹿児島では、年明け早々に町中が明治維新150年に染まっている。
大河ドラマ「西郷どん」とタイアップしながら。

これが、鹿児島を一歩離れると、何もやっていない。

どこかないかと気をつけていたら、山口県は何かやっていたようだ。

そして先日、佐賀県ではかなり大々的にやっていたことがわかった。

佐賀市内のメインストリートには、やたら多くの銅像が立ち並び始めた。
佐賀出身の偉人達である。

「グリコや森永の創始者まであるんですよ」と、半ば呆れ顔の人もいたが、郷土を誇りに思う気持ちは大事だし、教育的な効果も大きいだろうから、これは良いと思う。

しかし、明治維新は、未だに薩長土肥の偉業と位置づけられている、ということか。私としては、日本全体で偉業をたたえても良いと思うのだが。

隣県の熊本は、金栗四三のキャンペーンが始まっている。
誰それ?と言うなかれ。
来年の大河ドラマの主人公である。
ちなみに西郷隆盛家は熊本の菊池出身だそうだが、誰もそれには関心を示さない。

明治維新に乗り遅れた熊本は、明治維新にほとんど関心を示さないし、逆に戦国・江戸時代と、明治時代に対する関心は強い。加藤清正が作った熊本城は県民の誇りだし、明治時代は九州の中心「大熊本市」だったからだ。

同じ九州でも、ことほど左様に違うのである。

外車のバス

2018-02-04 08:53:00 | 旅行記
バスがとても好きな訳ではないけど、猫よりは好きかもしれない。

日本のバスはほんの数社で作っている。だから、メーカーでどうこうという話には あまりならないのだが、最近「外来種」のバスを見かけた。



この「外来種」は先頭にエンブレムをつけている。在来種、つまり国産のバスはつけていないから、とても違和感を感じてしまう。(そんなの私だけだろうか?)

メーカーは大韓民国の現代(ヒョンデ)自動車、いわゆるヒュンダイ。

これがベンツやボルボだったら高級感があるのだが、ヒョンデとなると「お金がなかったのかな」とか「売り込みが凄かったのかな」などと良からぬ想像をしてしまうのだ。

猫よりは好きなバス、それも国産バスが好きな故、かもしれない。

ついでに、この写真の背景が読めるだろうか。
SHIBUYA 109 KAGOSHIMAという、何だかよくわからない表記がある。

この建物はJR鹿児島中央駅なのだが、このならびに東急ハンズもできて、JRなのに顔の一部は東急という、私からしたら気持ち悪い状態になっている。

まあ、お陰でにぎわっているから良しとするか。

ちなみに向こう正面は西鉄ソラリアホテル。福岡の私鉄系列である。これのお陰で桜島が見えなくなったので、私には不評。

一体鹿児島はどこに行った?

ヴァンクーヴァーはアジア人だらけ④

2017-12-14 07:23:00 | 旅行記
ことほど左様にアジア人の多いヴァンクーヴァーにVicoヴァンクーヴァー・インターカルチュラル・オーケストラが存在している。

日本でこの存在を知ったときは、単純に、様々な民族楽器を組み合わせると面白いと思ったのだろうと想像していたが、ヴァンクーヴァーを訪れ、演奏会場に入って聴衆の一員となると、全く違うことを感じるようになった。

リハーサル終了時の写真


この日はチャイニーズ特集で、チャイニーズの歌と楽器が中心だった。

通常はベトナム楽器のダンバウとペルシャ楽器のサントゥール、それに和楽器の箏、簫などが入るそうだ。

なぜかコリアン楽器はない。

が、そのことを除くと、市街地で見かける人種と相似形を成していることがわかった。

つまり、ヴァンクーヴァーの現在を表現するには、必然的にこの編成にたどり着くと言っても良いだろう。

そして、このアンサンブルがうまくいくことは、多民族がうまく共生していくことにつながっていきそうだ。

それに気づいた時、私はちょっと感動したのであった。

以下の写真は本番終了時のもの。わざわざ「皆さん、写真をどうぞお撮りください」とアナウンスがあった。