井財野は今

昔、ベルギーにウジェーヌ・イザイというヴァイオリニスト作曲家がいました。(英語読みでユージン・イザイ)それが語源です。

福岡の四季

2010-03-13 18:02:11 | 音楽

 本番まで1週間なのですが,一応宣伝させて下さい。

 井財野が所属する九州・沖縄作曲家協会が来る3月20日,福岡市あいれふホールにて「春の音楽展2010『福岡の四季』」を開催します。

 昨年まで当協会は「スプリング・コンサート」の名称で十数年にわたり,小規模な作品発表会を開いてまいりました。新作を発表する機会として,その機能を果たしてはきましたものの,聴衆側の配慮が足りなかったことは否めません。

 「音楽である以上,聴衆として楽しめる内容にしなければならないだろう」という考えを基にして,今年から「春の音楽展」と銘打ち,「面白い音楽」を目指して展開していく運びとなりました。

 今回は三ノ上バレエスタジオの協力をいただき,4人の作曲家がバレエ・ピアノ・ヴァイオリンで「福岡の四季」を描きます。

 まず,武田真弓作曲「福岡の夏」。作曲者自身のピアノによるソロ曲です。

 続いて井財野作「福岡の秋」は2台のヴァイオリンとピアノによる変奏曲です。バレエ曲が始めてなら,この編成の曲も始めて。ついでに拙作に頻出する三連符が一切使われていないので,従来とは多少趣きが異なる作品かもしれません。
 共演者の工藤真菜(まな)さんは福岡で最も信頼をおく ヴァイオリニスト,林 紋子(あやこ)さんはアンサンブルができる希少な存在として注目株の若手ピアニストです。

 先日,初めてのリハーサルがありました。最初からハイレベルの演奏が展開されたのですが,それに合わせて子供のダンサー達が,ところ狭しと踊って「秋」を表現してくれるのは見物,ぜひ御覧いただきたいと思った次第です。

 その後,同じ編成で黒田寛賢作曲「福岡の冬」が続き,田村徹作曲「福岡の春」(ヴァイオリンとピアノによる)で一巡,最後に田村徹作による「福岡の四季〈終曲〉」,4作の断片が少しずつ再現されたフィナーレを以て,連作を閉じます。

 当初はこれでおしまいのつもりでした。しかし,全部で1時間弱,しかも新作だから,など所々の理由で,それではまるまる2回演奏しよう,ということになりました。1回めは演奏のみ,2回めはバレエ付きで。これで2000円(学生1000円)はお得?疲れる?(笑)。

 土曜日の夕方5時からの開演なので,その後ゆっくり夕食がとれる時間に設定しました。御都合のつく方,当日券も用意しておりますので,ぜひお越し下さい。