本ブログのコメント欄に質問があった。
チェロパートの表記に関して「交響曲はヘ音記号とト音記号で書いてあるのに、ピアノ協奏曲では頻繁にテノール記号を使用しているのは何故でしょうか」
正直言って、言われるまで全く気づかなかった。一方、オーケストラのチェロ奏者は常に「何でかな」と思っていたかもしれない。
答がすぐには出てこなかった。高音域のみをテノール記号で表記した訳でもなかったからだ。
私の推測は、チャイコフスキーの時代も「テノール記号が嫌いなチェロ奏者が多かった」である。
テノール記号の利点は、テノール音域ならばあまり加線を使わずに表記できること。これはスコアを書くにはスペースに余裕が生じて、とても書きやすい、ということになる。
デメリットは、テノール記号を読めない人にあたると、悲惨な結果を招くこと。
チャイコフスキーは晩年は自作を指揮しているが、あまりうまくはなかったようだ。あの交響曲第5番の初演は失敗と伝えられている。
ただ、この現場の経験が作品に結構活かされていると思われる。
初期の交響曲や白鳥の湖ではトレモロを乱用しているが、晩年の作品では滅多に出てこない。
ただ繰り返すことも止めるようになった。
全て現場の経験に基づくのではないだろうか。
という次第で推測を論拠にするしかないのだが、テノール記号も「現場では嫌われているな」とチャイコフスキーは感じたような気がするのであった。
答になったでしょうか。
チェロパートの表記に関して「交響曲はヘ音記号とト音記号で書いてあるのに、ピアノ協奏曲では頻繁にテノール記号を使用しているのは何故でしょうか」
正直言って、言われるまで全く気づかなかった。一方、オーケストラのチェロ奏者は常に「何でかな」と思っていたかもしれない。
答がすぐには出てこなかった。高音域のみをテノール記号で表記した訳でもなかったからだ。
私の推測は、チャイコフスキーの時代も「テノール記号が嫌いなチェロ奏者が多かった」である。
テノール記号の利点は、テノール音域ならばあまり加線を使わずに表記できること。これはスコアを書くにはスペースに余裕が生じて、とても書きやすい、ということになる。
デメリットは、テノール記号を読めない人にあたると、悲惨な結果を招くこと。
チャイコフスキーは晩年は自作を指揮しているが、あまりうまくはなかったようだ。あの交響曲第5番の初演は失敗と伝えられている。
ただ、この現場の経験が作品に結構活かされていると思われる。
初期の交響曲や白鳥の湖ではトレモロを乱用しているが、晩年の作品では滅多に出てこない。
ただ繰り返すことも止めるようになった。
全て現場の経験に基づくのではないだろうか。
という次第で推測を論拠にするしかないのだが、テノール記号も「現場では嫌われているな」とチャイコフスキーは感じたような気がするのであった。
答になったでしょうか。
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