いよいよTさんの免許返納月。
月1で訪問をしていた施設訪問。
今迄は受付で説明を受けるだけで帰宅をしていたが,
母の顔を見るのは今日(7/9・月)が最後になるかと母の顔を見に部屋へ
声を掛けてから手を離さない母。
昭和3年12月生まれ・・・数週間で1歳は可愛そうだからと
戸籍上では昭和4年1月生まれとなっている母。
昔はこんな融通の利く事が沢山あったよねぇ~。
現在は生活は豊かになっても人の心が・・・益々・・・
つい数年前に撮影をした母から見ると随分と進んでいる老衰。
もう終わりが近いと何度も繰り返す母。
此処迄随分と頑張って来たね。
もう無理をしなくてもいいからね‥・と,声を掛ける。
自分でも何と不謹慎な事を言うかとも思ったが,
私が就学前に離婚をしてから独りで子育てをし
2人の子供が社会人になって・・・30前にやっと結婚した娘。
やっと此れからゆっくりと落ち着けるのではという時に,
43年前の事・・・兄(T晴)が鬱病から自殺未遂を起こし,
それ以来母が兄を支え,自分が死んだ後の兄の生活費迄貯蓄をした母。
網膜色素変性症の為に60代頃から視力が落ち
辛うじて光を感じる程度に見えていた視力も
数年前からは完全に盲目となる。
母の年金で生活をしている
T晴の為に頑張って生きなくては。
それだけを支えに生きてきた母。
2020年2月に記録(
老いる母)をした母はまだまだ活力があったのだが‥‥
母の状態に大きな変化はなく。
認知状態については会話に違和感はないが
会話を続けていると話が繰り返される時もあり。
軽い認知症が認められる。
会話をするのに力を要し発声がはっきりしなくなつてきた。
8月の訪問時では首が痛いと聞いていた兄。
痛みは消えたが筋力の衰えが著しく
姿勢を20秒と正す事が出来ない。
顔をあげる時は拳で顎を支えている。
自転車で買い物に行く時は片手で顎を支え
片手運転をしていく。
自殺未遂の後,失語症を発症。
兄とは筆談をするのだが,
私と正反対の性格な為に少々,苦手意識がある。
* +.。.:*・゜+.。.:*・゜
首の筋肉が落ちて顔があげられない・・・なんて事があるのか ?
検索をしてみると
首下がり症候群なるものを発見。
首から背中を繋げる筋肉の筋力低下によって発症し
頚椎を支える後ろの筋肉と靭帯の力が弱くなる為に
後の骨と骨との間が広がってしまう症状。
加齢や筋肉の機能低下等が原因であれば
症状にあった治療やリハビリ等で症状を和らげられる。
首下がり症候群の主なリハビリは
首の筋肉を鍛える・緊張している筋肉を解す事・・・等々
対策としては
a: 栄養不良で発生するため蛋白質等バランスの良い栄養をとる事。
サルコペニア(フレイル),骨粗鬆症と多く合併します。
b: 首を支えている筋肉の多くは肩と肩甲骨から発生しているので
首を動かすよりも肩甲骨を動かす事が大切。
腰から曲がっている人は骨盤から姿勢を正さないと首が安定しない。
c: 首を支えた状態で維持する筋肉と首を持ち上げる筋肉は異なっており
瞬間的に頭を持ち上げる事は出来ても維持する事が困難となる。
そのため、どの筋肉を鍛えればよいかを知るため専門家によるリハビリ指導が必要。
このような状態を避けるには姿勢維持筋を鍛える事がベスト・・・か。
頭や頸を支える筋肉
頸部固有背筋・・・内側の筋肉は深部に位置して頸の骨を安定させる役割がある。
頭が前に出た姿勢を継続すると内側の筋肉が短くなって
力を出し難くなるのを補う為に外側の筋肉が過剰に働いて緊張が高くなる。
猫背にならないよう肩甲骨を支える筋肉
僧帽筋‥‥頭蓋骨の後ろ(後頭隆起)や胸椎から鎖骨や肩甲骨にかけて付いている大きな筋肉。
後頭隆起や靭帯から鎖骨についている部分を上部
胸椎から肩甲棘(肩甲骨にある外側に飛び出た突起)に伸びている部分を中部・下部
中部~下部は肩甲骨を背骨の方に寄せる働きがあり
肩甲骨を安定させる為に上部の緊張が高くなり肩凝りの要因となる。
大菱形筋・前鋸筋・・・肩甲骨の内側~下端から、体幹についている筋肉
菱形筋は肩甲骨の内側から背骨に
前鋸筋は肩甲骨と体幹の間にあり肋骨についている。
腰が反りすぎたり、丸くなりすぎたりしないように支える筋肉
腹筋・・・腹横筋、内腹斜筋
肋骨や骨盤,背中の腱膜(胸背腱膜)から
腹直筋にかけて幅広く広がっている筋肉
骨盤が後ろに倒れないよう保つ筋肉
固有背筋内側群・・・腰が丸まりすぎるのを防ぎ,骨盤が後ろに崩れないように保つ作用がある。
腸腰筋・・・大腰筋・小腰筋・腸骨筋の3つの筋肉の総称。
腰椎から大腿骨についている部分を大腰筋
骨盤から大腿骨についている部分を腸骨筋という。
座位を・・・姿勢を保持するのにこれだけの筋肉が働いているという事か。
・・・で,座位にも色々あるって・・・か ?
膝を曲げる事が出来ない私は長坐位という事ね。
長座位 脚を伸ばして座っている状態
端座位 ベッドの端に座り、両足を垂らしてる状態
起座位 枕やクッション等を抱えて座っている状態
半座位 ベッドの背もたれを45度起こしている状態
椅座位 椅子に座っている状態