Hirokaz' Diary

Ondangwa Life in NAMIBIA

サッカー熱

2006-09-26 18:50:43 | Weblog
 久しぶりの更新です。仕事に振り回されたり、ネットの調子が悪くてあきらめたりの1週間でした。
 さて、教員だけのサッカーの大会を見に行きました。Oshakatiにある「Oshakati Independence Studium」にて土日で開催されました。観客席もピッチもすごく整備されているキレイなスタジアムでした。ときどき、ナショナルチームの公式戦も行われるという話でした。この国ではサッカーの人気がきわめて高く、子どもから大人まで幅広く親しまれています。ボール1つあれば、いつでもどこでも、そして何人でも遊べる手軽さは、途上国にうけるポイントのように思えます。アフリカはどこでも同じようですが…。
 今回のOshana州を中心としたTeacher's Cupですが、地域別にチームが組織されていて、参加数は何と22チーム。北部地域の一部だけですよ。それが全員先生ですから、ほんと驚いてしまいました。教員2人に1人はサッカーしているんじゃないかな(言い過ぎ)?あるチームは校長先生もメンバーとしてプレイしていました。まあ、こちらの学校の場合、校長先生といっても、歳は30代ですけど…。私の学校が所属しているチームはOndangwaです。町の名前そのままです。トーナメントで9試合目だったので、試合開始は夜の8時頃でした。朝からやっているのにね。しかも、時間になっても相手チームが8人に満たなくて、ピッチにならんでみたものの、相手の人数不足のため不戦勝が決定してしまいました。そのまま試合なしで、2回戦進出でした。選手として出場していた私の仲間の協力隊員をはじめ、他の選手の先生たちもものすごくへこんでいました。待ちに待った挙げ句の果てに試合なしとは…。
 翌日、2回戦を勝ち、3回戦目で惜しくも負けてしまいましたが、外国に来ても自分の好きなスポーツに打ち込めるのって…うらやましいです。

大火事

2006-09-18 20:18:07 | Weblog
 夜、寮の生徒がまた騒がしくなりました。いつもと違う悲鳴に近い叫び声…。これはもしや、また近くで火事?…的中でした。今度は前回(北側)と反対側(南側)が燃えはじめていました。火の勢いはみるみる大きくなり、寮の建物を包みそうな勢いになりました。生徒は、出入り口のドアのカギをかけられているので、半軟禁状態です。出してくれと言わんばかりの勢いで、騒いでいました。当然ですね。寮監の先生が少し遅れて到着して、生徒を解放しました。みんなすでに荷物一式をまとめていて、緊急避難の態勢バッチリでした。
 ふっと、あたりの電気が消えて、停電になりました。不気味な赤い光に照らされた暗い空には、キレイな天の川と星々が輝いていました。消防車がようやく到着したころには、火の手は3カ所に分かれていて、手のつけられない状態になっていましたが、必死の消火活動が行われていました。消えたと思ったら、突然火の手が上がったり、消火活動の全く反対側で火が再発火したり、結局、寮全体が包まれるように火が回り込んでいきました。しかし、幸いなことに、燃えている荒れ地と学校の建物との間にはわずかな砂の空間があります。風向きが最悪でも、そのおかげで火は寮には燃え移りませんでした。
 前回よりかなり大規模な火事になりました。火災発生から約1時間後、消火活動も自然鎮火に近い形で終わりを迎えました。そしてさらに1時間後、電気が戻ってきました。それにしても、火災の原因は何だろう?なぜ、こんなに火事が多いんだろう?たばこが原因?…とにかくこの火事でいちばん被害を受けたのは、草むらに住んでいた「虫たち」です。住処を失ったたくさんのバッタが家の中に入ってきました…。

けっこういける

2006-09-14 17:04:53 | Weblog
 はじめて生徒の食堂に行ってきました。いつも昼食のあまりが出るから、分けてもらえるんだよと聞いたので、同僚の先生についていきました。どんなところなのか、どんなものを食べているのか、以前から興味がありました。今日のメニューは魚でした。食堂では、生徒が列を作って並んでいました。給仕係の生徒が、お皿を持った生徒に盛りつけしていました。日本の給食の風景みたいでした。男女別に給仕が行われていて、それぞれ2カ所あり、全部で4カ所、3人ずつの生徒が給仕していました。給仕係は交代制なのか聞いてみると、寮の食事担当のリーダーだそうです。寮はブロックA~Gまであるので、その代表が交代でやっているそうです。彼らは、すべての給仕が終わってから、食べていました。なかなかえらいですね。
 私も生徒の食事をごちそうになりました。マカロニと揚げた魚、それにあるソースをかけていただきました。魚はスズキの仲間で、現地語では「ヘル」と言います。淡白な味でとてもおいしかったです。こちらのスーパーでは、カチンコチンに凍らせた冷凍のまずそうな魚しか見たことがありません。でも、食堂で食べた魚はふわっと揚がっていて、味もとてもよかったです。量的に少し足らない気がしますが、寮の生徒は毎日3回この食堂を利用しています。朝食は6:00~6:30、昼食は1:30~2:00、夕食は5:00~6:00です。なんだか変な間隔ですが、学校の日課にあわせると、これも仕方ありません。でも、この食事と寮の宿泊代込みで、1ターム(学期)でN$73(約1300円)ですから、めちゃくちゃ安いですよね。

あっ、雨…

2006-09-11 18:48:42 | Weblog
 夕方、東の空に不気味な黒い雲が広がっていました。この国で見るはじめての雨雲です。暗くなり始めたころ、時折空が光っていました。だんだんと、雲が厚くなってきて、雷の音も近づいてきました。現地の先生に聞くと「今年は驚くほど早いなぁ、例年ならこの天気は11月くらいからだよ」と言っていました。しばらく外に出て観察していると、湿った風が吹いてきました。まさに雨の予感です。今までが超乾燥の世界だっただけに、久しぶりに感じるこの湿った空気が心地よく思いました。と同時に、近くの草むらのニオイが立ちこめてきました。「あっ」パラッ、パラッと大粒の雨が降り出しました。ナミビアで見るはじめての雨でした。
 雷と雨が少し激しくなってきたので、家の中に入りましたが、しばらくするとすぐにやんで、雷の音も遠のいていきました。もう一度外に出てみると、雨雲は西の方へ移動したようで、西の空がときどき光っていました。雲の切れ目からは、すでに星が見えはじめていました。写真は雨上がりの空のようすで、生徒の寮はこんな感じです。暗がりの撮影にはちょっと技がいります…。見にくくてすみません。
 あっという間の出来事でしたが、何だかとてもうれしくなりました。まだ、冬が終わったばかりなのに、昼間の暑さと、夕方のこの降り方をみると、日本の真夏に起こる夕立のような感じです。また、明日から暑くなるのかなぁ…。

苦戦中…

2006-09-08 21:22:57 | Weblog
 写真は、少しでも自分の心を和ませようと、校庭にいるヤギを撮ったものです。
 テスト問題の解説って、思っていたより難しいですね。教えてきた先生なら、このときああ言ったよね、とかこうだったよね、とか振り返りの確認ができますが、私の場合、前の学期は教えていないから、解き方やその意味や応用について、基礎から解説をしていかなくてはなりません。生徒がどこまで理解しているのか、あまりつかんでいないからです。しかも、自分があつかった内容なら、その英単語(理科の専門的な単語)も頭に入っていますが、突然飛び込んできたような内容ばかりです。さらに、解説となると、既習事項の前後関係や今後の発展、生活への利用などに踏み込んでいかないと、興味を引きつけたり、わかりやすい解説にはなりません。だから、ものすごく一気にたくさんの情報量(単語量)が必要になってきます。とにかく、授業中は解説でしゃべり続けないといけません。学校から帰ってきても、午後3時頃から夜中の12時過ぎまで、毎日英語漬けです(途中かなり休憩していますけど…)。
 例えば「0℃の氷と0℃の水を加熱したとき、なぜ氷の方は温度が上がらないか」を説明するとき、分子間引力の段階的なふるまいと顕熱の考えを使いますが、英語ではなかなか…。そこをこれから習っていくのなら、事前に予習もできますし、生徒と一緒に理解していくスピードで十分ですが、テスト問題の解説というのは、すでに習ったことを、復習の意味でたくさんの内容を押さえていくので、かなり広く知っておく必要があります。
 実際、毎日思いっきり苦戦し、悩んでいます…。テストの量も半端なのもではありません。2時間のテストが3回分もあります。解説も今週では終わりませんでした。はやくテスト解説を終えて、普通の授業に入りたいです。

初めての授業

2006-09-07 19:55:28 | Weblog
 あっ、写真は全然関係ない「砂漠ライオン」です。Grootfonteinに行ったときに撮ったものです。とにかく巨大なライオンでした。
 さて、最後の学期がスタートしました。特別な始業式もなく、ホームルームもなく、朝礼が長引いたために1時間目が掃除になっただけで、いきなり普通に授業が始まりました。私の場合、早速2時間目に12D、8時間目に11Cの授業がありました。2時間目に教室に行ってみると、いたのは3人の生徒だけ…。しかもまだ掃除をしていました。1時間目は何をやっていたのかな…。教室には砂やゴミがいっぱいありました。ここで手伝ってしまうと、怒られるという話を聞いていたので、黙って終わるのを見ていました。先生がそんなことをするもんではないと言われるらしいのです(他の隊員からの話)。他の生徒は外でしゃべっているだけでした。この3人は本当にえらいなぁと感心しました。
 掃除が終わり、教室に生徒が集まりだしたのは、2時間目の開始から20分が経過してからでした。授業は1コマ40分です。あと、20分しかありませんでした。読み方のわからない名前が書いてあるテストの解答用紙を返すのも一苦労でした。「名前の読み方がわからないんだよ」と言うと、「Try to say it!」と返ってきました。しかたなく、ローマ字読みで必死に読んでいると、あちこちで笑い声が…。「教えろよっ」って感じです。間違った読み方をすると、かなりうけていました。まあ、雰囲気は和みましたが…。返し終わったら残り5分でした。急いで全30問の答えだけ板書して、初めての授業が終わりました。なんだか、どっと疲れました。
 始めての授業…。いざ始まってみると、緊張というより、もどかしさが先立って、正直、気持ちが落ち込みました。伝えたいことがすぐ英語になりません。その英単語を知らないということもありますが、知っていても文を構成するのに時間がかかります。でも、こんなことばかりに毎日直面していたら、いつかスラスラ出てくるようになるのかな…。

年に一度の!

2006-09-05 00:31:12 | Weblog
 TRADE FAIRに行ってきました。北部最大の商業展覧会です。入場ゲートをくぐると、各ブースが点在していて、活気に満ちていました。年に1度の催しということで、どのブースも力が入っていました。トヨタ、いすゞ、ワーゲンのブースでは新車が展示してあり、その場で買うことができました。農業用のトラクターや耕作機械などのブースもありました。さらにハイテクを紹介するコーナーもあり、ソーラーや風力発電による自然エネルギーの利用、発泡スチロールを外壁に使った省エネな家づくりなど、説明を聞いていてなかなかおもしろかったです。
 大きなテントや建物の中には、細かく仕切られたブースが無数にありました。銀行、ツーリスト、各省庁、電力会社、電話会社、電化製品など、自社を紹介していたり、ナミビアの各地域の特産物を売っていたり、ボツワナ、タンザニア、ケニア、インドネシア、フィリピンなど、諸外国の紹介や特産物などを即売していたり、なんだか愛・地球博を思い出しました。他に、食べ物コーナーも、レストランもいくつかあって、全然規模は違いますが、小さなEXPOみたいでした。
 知り合いの先生も出店していて、アイスクリーム屋さんをやっていましたが、暑い日だったので、飛ぶように売れていました。私も買ってしまいましたが…。この催しは1週間の限定で毎日夜10時までやっていて、聞いた話によると、夜の方がさらに人手が多く、活気があるそうです。昼間は暑いからかな?
 来年は隊員で協力して出店したいなぁと思いました。店の名前は「MADE IN JAPAN」かな。日本のよさを紹介したり、日本料理を出すってのはどうでしょう?しかし、ここに大きな問題が…。隊員は金儲けをしてはいけないというルールがあるのです。う~ん…。

世界最大の…

2006-09-03 22:07:41 | Weblog
 Grootfonteinに滞在中、地元の方の案内で、世界最大の隕石を見てきました。この町から北西に20kmくらい入ったところにあり、すっかり観光地化されていました。エントランスにはお土産コーナーもあり、入場料はN$10でした。砂漠の植物園が併設されていて、一度にさまざまな植物を観察することができました。50mほど園内を歩くと、巨大な隕石が姿を現しました。記録を見ると、年代は約8万年前、重さは約50tと書かれていました。心ない人が削った傷痕が無数にありましたが、そこがとてもキレイに輝いていて、確かに鉄隕だとわかりました。鉄とニッケルは眩しく銀色に輝きます。ときどき鈍い黄色の部分がありましたが、それは銅か酸化鉄だと思います。首都のセンターで見た隕石も巨大だと思いましたが、ここのを見てしまうと、首都のがしょぼく思えてきました。でも、日本で隕石のかけらを買うと1cmの大きさ程度で数万円もします。首都のが50cm程度、世界最大のが3mなので、値段をつけるといったい…と考えてしまった自分が悲しいです。エントランスの入場者記録簿を見ていると、学校の団体名もあり、遠足でも訪れる場所になっていました。それにしても、けっこう訪問者がいるんだなぁと思いました。
 Grootfonteinの町に戻って、ぶらぶら歩いていたら、ヒンバ族の女の人を見かけました。赤い土を体に塗り、上半身が裸の独特な風貌で、まさに写真集で見たとおりの姿でした。小さい子どもを連れて普通に歩いていました。かなり遠方にいるはずのヒンバ族に会ったので、ビックリしました。さすがに裸の女性にカメラを向けることはできませんでした。ヒンバ族の村にはいつか行ってみたいです。他にもシンバ族、ゼンバ族など、さまざまな部族がいて、伝統を守って生活しているエリアがあるとのこと。この国にはいろいろ興味がわいてきます。

大きな泉

2006-09-02 23:18:38 | Weblog
 スクールホリデー(冬休み)を利用して、Grootfonteinという小さな町に行ってきました。この町は少し変わっていて、道行く人がみんな手をふってきます。なんだか温かい感じがしました。私のいる北部の小さい町だと部族意識が強くて閉鎖的なのですが、ここでは白人やカラード(混血民族)が多くて、民族や言語の違いに変な偏見を持っていないように思えます。気候も、首都のような厳しい冷え込みはなく、年間を通して10℃以下になることはないとのことでした。日中、雲も多く見られ、肌で感じる湿気も今までの場所とは違うことがわかりました。町の名前はGrootが「大きい」、fonteinが「泉」を意味します。この名前からも、他の地域とは別格に水の豊富な土地であることがわかります。「隣近所みんな顔見知り」みたいな温かい雰囲気があり、日本の小さな村のようです。ナミビアにもいろいろなところがあるんだなぁと思いました。
 この町に住む知り合いの方に連れられて、Kalkfonteinという動物保護区に行って野生動物を見てきました。砂漠ライオンという巨大な種類のライオンがいました。確かにでかかったです。飼い慣らされていたし、高齢のせいもあってか、とてもおとなしく、触れるほどでした。他にもいろんな動物がいましたが、大きく囲われた保護区内に半野生状態で飼われているので、運が良くないとなかなか間近に見ることはできません。遠くにイーランドという最も巨大なシカの仲間がいましたが、よく見えませんでした。でも、ダチョウやスプリングボックなどは近くで見ることができました。いちばんの感動はチーターに会えたことです。柵越しですが、3匹のチーターを間近に見ました。運がいいという話でした。とても警戒心が強く、つねにのどを鳴らしてこちらを威嚇してきました。迫力満点でした。柵が破れたら、確実に食われていますね。今回見れなくて残念だったのは砂漠ゾウです。肩までの高さだけで何と4mもある巨大なゾウなので、一度見てみたいです。